ラス・ヴィルエアカスの山中のキャンプサイトからカセーレスまで約140kmの道のり。山脈の連なる田舎道だが道路状態はとっても良くて、2車線舗装道路を時速100kmまで出して西へ向かう。
時々こんなところに町があるなどと驚くが、整備された道端の街路樹がたわわに実ったオレンジの木。きっと誰も取って食べないで腐らせてしまうのだろうナー。モッタイナイ。
平野が広がってくるとオリーヴ畑がほとんどを占め、大地に面白い模様を描いている。道路わきに急に現れた白壁の建物は、よく見ればカソリックの墓地なのだ。死者のお家が生きている人たちが住んでいる家よりも素敵なことってあるだろうか?
平野の向こうに灰色の建築物が見え始めた。巨大な城壁がそびえるツルヒーロ(Torujillo)の町、ここは目的地カセーレスから50Kmほどしか離れていない。
平野の岡に突き出た町でこの町を後にしても形ははっきり見えていた。
カセーレスの町は岡の中腹に広がり、町の環状線に入って初めて旧市街の尖塔などが見えてきた。この歴史のある町を散策できるのが嬉しい。
まずは町から4kmはなれたキャンプサイトへ向かう。ここのサイトのユニークな点は、キャンパーの駐車地に個別のトイレ、シャワーが設置されていて、小屋の外側には水道、電気の設備も併設されている。一泊20ユーロと高いが、1週間で15ユーロに割引される。WiFiと洗濯機が只というのはとってもありがたい。1週間いてこの恩恵にあずかりたいと思っている。