トウルースのキャンプサイトからアンドーラ国まで200Kmほど、小さな岡を越えると平野の向こうに雪をかむった山脈が見えだし、真っ青な青空に緑と雪山が輝いて気分は最高。
ピレニー山脈の麓から山襞に分け入って行く道は、乗用車の長い列と、山を降りてくるキャンパーの多さに驚いたり感心したり。キャンパーに乗っているとすれ違うキャンパーとは同属意識が働いて、お互いに手を振って笑顔で別れる。バイクの人たちも同様だと前を走るバイカーを見ていてそう思う。
アンドーラ国はフランスとスペインの間のピレニー山脈の山中に位置するヨーロッパでは6番目に小さな国で人口8万4千人,1278年の建国と言うから歴史も結構古い。
この国は関税無しのメリットがあり、景色の素晴らしさは無類と言われる。もちろん世界遺産に登録されていて、年間観光客が何百万人とか、特にスキーシーズンには、フランスやスイスよりもスキー場が格安とのことで、英国のスキーヤーには人気がある。
フランス側のジグザグ道を登ってゆくと標高2000メータ近くでアンドラ国の税関を通る。入国はチェック無しで停滞無しだが下山してゆく車は関税チェックで長い行列が出来ていた。
フランス側から入ったすぐのポート・デ・エンヴェリラは標高2407メーター、町の周辺はスキーリフトがいたるところに設置され、大変カラフルな建物が目白押しショッピングモールとホテル群らしい。道路以外は最近降ったばかりらしい雪でまばゆい。
山頂近くの駐車場で下車して写真を撮るに、下界とは気温も相当違い急いで冬装束に身を固める。
このポート・デ・エンヴェリラを過ぎると道はずんずん下りになり、途中にホテルが林立している町が2-3箇所、道は山間の谷川に沿って下ってゆき、標高1023メーターのアンドーラ・ラ・ヴェッラが首都でキャンプサイトもこの町にある。
アンドーラ・ラ・ヴェッラも谷合いにできた町で山の両側が段々畑のように開発され、ホテルやアパートが建っている。キャンプサイトも相当広い土地が段々畑のように開発され、キャンパーやキャラバンがすべて段違いに停車している。
夜になると谷間の向かいのビル群の明かりがまるで満天の星のように瞬いて、寒さが身にしみてきたのにいつまでもうろうろ写真をとりまくっていた。