2017年もあとわずか、ここタヴィラで年末を過ごしたのは過去5年か、6年か?
毎年除夜の鐘の代わりに花火が揚がる。
世界中の年末に花火が揚がるようになったのは2000年からだと思う。世界の主要国が我こそはと言わんばかりに12時と同時にバンバンあがる。日本も世界の主要国だと思うが、花火の揚がらないのは日本だけ。
毎年テレビニュースで見ているが、まず最初に新年になるのがニュージーランドで オークランドのテレビ塔が花火で彩られた。2時間後にオーストラリアのシドニーハーバーからで、2017年に同性結婚が法律で可能になったお祝いもかねて、虹色の花火が揚がった。
その後に香港と北朝鮮!!! 香港はいまだに中国の内政干渉を嫌ってデモなどやっているから、花火も中国内部の主要都市に負けない気構えが見える。そして何よりも驚いたのが北朝鮮。国民が飢えているだろうに、チビデブの主導者は世界に負けない立派な花火を打ち上げた。北朝鮮側のテレビのアナウンサーは例の硬派女性で、BBCのアナウンサーは この声は紛れもしない北朝鮮 と告げ思わず笑ってしまった。
次にモスクワ、ベルリン、パリと続くが、ロンドン時間はポルトガルと同じだから、テームズ河畔の花火の同時中継を見る前にタヴィラのジラウ河に架かる大橋に出かけた。
この夜は風もほとんどなく割合暖かだったが、風邪気味の私たち、予防もかねてスラックスの上から雨用ズボンもはいてこれが正解。豆電気で輝くローマ橋の手前に今にも壊れかけた木造の橋がありここから花火が揚がる。
ローマ橋を渡ると町のスクエアーでこの夜はディスコの音楽がガンガン鳴り響いていて、この大橋の上からでもよく聞き取れる。
丘の上のお城も照明されていて実際に見るよりも素敵に見える。
花火は10分間だけひっきりなしに上がった。こんな小さな町のタヴィラの庁舎が威信をかけて頑張ったらしい。
大橋の上には50人くらいの観客だったが、のちに聞いたところではローマ橋の上は超満員で身動きできなかったという。
10分で花火が終わって遠くからの歓声が聞こえ、残るは煙だけが漂っていた。
キャンパーに帰って新年のお祝いにワイングラスをかち合わせて乾杯。キャンパーの周囲の人たちも皆花火を見に行ってまだ帰っていないか、クリスマス前から自国へ帰国しているかで、ひっそりしている。
BBC のテレビでは英国各地の花火とテームズ河畔の花火を見せてくれた。年々派手になってゆくようだ。
2018年テロの無い世界が実現しますように。