毎週金曜日に無料の英語新聞が発行される。過去2週間の新聞の一面ページはポルトガルの干ばつについてだ。2週前の新聞では奇蹟が起こらない限りこの干ばつは解消しないであろうと書かれていた。先週はもっと悲惨、ポルトガルの気候はサハラ砂漠と同じで砂漠化が進んでいるという。
私たちがこのタヴィラに着いた翌日雨が降った。あまり激しい雨でなかったせいですぐ辺りは熱気に包まれた。次に雨が降ったのは11月2日この日はバケツをひっくり返したような豪雨だったが、30分で雨はやみ、それ以来毎日青空が続いていた。
それがとうとうポルトガルの農家と水道局の願いが天に届いたらしい。
昨日の午後空には真っ黒な雲が広がり、ひっきりなしの稲光と体で感じるほどの雷が鳴り響いた。午後5時には辺りは真っ暗、激しい雨が30分おきに降りまくった。
地面がひび割れるほど乾燥しきったところに急激な雨は地表を上滑りするだけで浸み込まないという。それでも一晩中30分おきのにわか雨で、どんなに草木が潤ったことだろう。
今朝目覚めたときはいつもの青空で,清々しい朝だった。あと数日こんな雨が降ってくれればポルトガルの砂漠化は救われるだろうに。