毎日青空の日々だけれど 11月になって気温は確実に下がってきている。10月中は30度近くの炎天下を歩くと、異常に疲れが出て足がだるく、2-3時間で音をあげたものだが、ティーシャツ一枚で涼風を感じながら歩けるのは本当に気持ちがいい。
タヴィラの町と塩田の間にはビニールハウスが延々と並び、昨年は鉢植えのラウズベリーが長い列を作っていた。今年はまだ何を植えるものやら、作業が始まると中国人の日雇いらしい作業員でいっぱいになる。
水をたたえた塩田は今年の塩の生産は終わっている。
只1箇所の塩田が真っ白な塩を取り残したまま水も入ってない。このまま来年夏まで置いておくつもりらしい。
広大な塩田地帯は塩田ばかりでなく海水を引くための水路や沼地のようなところもあって、必ずどこへも行けるとは限らない。
そんな水路ではフラミンゴや鵜がのんびり日向ぼっこをしている。
沼地の私たちが近寄れない湿地帯では、真っ白なヘラがもが集まっていた。
昼寝をしているものや羽つくろいをしているもの、こんなに多くのヘラがもを一堂に見たのは初めてだった。
川渕では大きな白鷺がえさを求めてせっせと歩き回っている。
川渕の土手ではちいさな蟹が穴から出たり入ったり。彼らはどちらかのはさみが大きく、これは戦闘用。小さい方のはさみで泥をひっきりなしに口に運ぶ。
最近まで通ることのできたこの橋もとうとう通行止めになってしまった。いつ倒れてもおかしくないような斜めに傾いたままでもう4-5年もそのままになっていた。
それまでも車は通れないが自転車と人は通行可だった。