フランスでの夜明けは遅い。英国と1時間違いで朝の7時は英国の6時にあたる。
8時ごろにやっと青みがかった夜明けがやってきたが、今朝は雨模様で8時半までジャンジャン降った。この日はカレーから390Km南のロワール河近辺を目指す。
いつも南下するときに通るルーアンのトンネルへ行く前で閉鎖の表示が出ていてとっても心配した。数年前トンネルが水浸しになり閉鎖されたとき、カーナビがどれだけ走っても元のトンネル前へ導き1時間もあたりをうろうろしたものだった。
今回は高速道路の表示にトンネル閉鎖とあるのに実際は問題なくトンネルを通ってルーアンを難なく通り過ぎた。
今日のキャンプサイト・ヴェンドーメは古い歴史のある町(キャンピングブックによれば)とのことで、期待していった。
サイトから500メータほどで町の中心へ歩いていける。
ヴェンドーメの大聖堂はフランスの各町のとほとんど変わらず、古くて大きく堂々としている。
両側のステンドグラスも華やかだが、どこの教会のかと聞かれても答えられないほど、どれもよく似ている。
聖堂の屋根にはガーゴイルのような醜い動物が口を開けている。これらは雨どいで雨が降ればこの口から水が流れ落ちるようになっている。
大聖堂の横の建物は博物館・美術館になっており2階から6階までの多種の展示物を見て歩いた。
上3枚の写真は12世紀のこの町のサイズから1811年当時の町の広がり、そして2013年のこの町の発展を表しているもの。河の中州にあたるところが旧市街できれいな落ち着いた街だが、地球の歩き方にも英語のフランスガイドにも名前さえ出てこない。
日本の伊万里焼きのように見えるこのきれいな大皿はデルフト焼きだとのことで、伊万里の模様のコピーに間違いない。
この中国風の模様のお皿はルーアン焼きだそうで、ルーアンにこんな文化があることなど全く知らなかった。
町のスクエアはきれいな石畳で周りにレストランやカフェーが並んでいて、観光客か地元の人たちか火曜日の午後というのに相当の人出だった。
メインのショッピング通りを離れると町を取り囲む河から運河が流れ懐かしいススキがそよ風になびいていた。
市役所の横の公園に並んでいる屋台のパン屋、チーズ、ソーセージなどのお店の前に行儀よく並んでショッピングしている人たちはまさしく地元の人たちに違いない。
きれいな市役所の中庭には四辺のベンチに大小の変わったかぼちゃが置かれてあった。収穫祭などが行われるのだろう。
花いっぱいの太鼓橋が運河に架かっている。
旧市街の川渕から急な坂道を上ると廃墟のお城があり、この庭からの眺めが素晴らしい。
石畳の町のショッピング通りが真下に見える。
よく手入れされた庭は花盛り。
16世紀の古城は完全に廃墟になっている。