毎日が日曜日の私たち、この日はサイトの北側の田舎道を通って、遠回りをして塩田へ向かう。
道端に生えているザクロの実はほとんどが割れて腐ってきている。落ちるまで誰も採らないからもったいない。
これは本格的なザクロ畑、収穫して売れないものを畑にいっぱい捨ててある。道端のさえ誰も採らないのに、こんなにたくさんの木を植えていったい誰が収穫するのだろうか?それでもお店で売っているザクロはオレンジの値段の倍はする。
ポルトガルで初めて見つけた巨大な肉厚のユッカ(Yacca)の花、12月だというのに蜂がたくさん集まってきていた。
つい最近テレビで見たメキシコのテキーラの原料がこの葉や花と同じに見えたから調べてみたらユッカの種類には300種ほどあるとのことでテキーラはメキシコに生える200種の中からただ1種類の木からしか生産できないという。
キャンプサイトの隣の住宅地に生えている巨大なシュロの木にも見たことの無い実が鈴なりになっていた。
11月に塩田へ行く時に通ったビニールハウスの並ぶ畑地は、今また倍増のビニール畑を作る人たちが忙しく働いていた。来春にはいったい何を植えているものやら・・・・
通りすがりの畑にはかぼちゃやスコッシュがごろごろ転がっている。日本のかぼちゃと違ってあまりおいしくない。
夏の間集めた海塩の山は、冬中このまま積まれているから、雨などで溶けてしまわないのかといつも不思議に思っていた。この日初めてこの塩の山に触ってみてびっくり。まるでコンクリートのように固くて靴先でけっても崩れてこない。
塩田の一か所で餌をついばむヘラがもの群れ、割と近くまでよって行けたが皆一斉に飛び立っていった。純白のきれいな鳥だ。
カモメやヘラがもの中では一段と巨大に見えるコウノトリ、特にこの鳥は大きかった。
ヘラがもは嘴が長く足も長いから、まるで鶴が飛ぶようにとっても優雅だ。
コウノトリとグレイ・ヘロン(サギ)にへらがもと一堂に集まった珍しい風景。こうしてみるとコウノトリが非常に大きいのがよくわかる。
来年の夏まで塩の取り残しはそのまま固まっているのだと知った。
海辺の湿地帯で私たちの歩いていけないところはヘラがもの休息地、日向ぼっこをしながら昼寝をしている群れ。
塩田からの帰りにショッピングモールのフードコートで昼食を食べた。チキンのグリルとチップス、その下にご飯と豆のソース、それにサラダとメロンの角切り。このお皿山盛りが5.45ユーロ、食べきれなくてビニール袋に入れて持ち帰った。