クリスマスの朝、9時半にはパトリックが車でキャンプサイトへ迎えに来た。なんでも娘のソニアがクリスマスプレゼントはみんなが集まったところで交換するのが一番と,私たちの来るのを待っているそうだ。
ソニアは小さい時からクリスマスが大好きで、いろいろな小物をプレゼントにくれる。今回も大きな赤い袋にいっぱいのプレゼントをイギリスから持ってきた。
パトリックがソニアにあげたのがブランド物のバッグ、ソニアから彼へのプレゼントは上等の皮の財布、ジュードへのプレゼントは医者の医療器具で毎日小さなお医者さんは私たちの熱を測り血圧を測り注射をし、薬を飲ませてくれる。
娘から私へのプレゼントは高級化粧クリームにゲーム・オブ・ソーンのDVD-これはのちに書き加えたい。何よりも孫のジュードの写真を入れたカレンダーが一番のプレゼント。昨年のカレンダーも小さなジュードの一年分の記録写真だった。
クリスマスが大嫌いな私は考えるのが面倒くさいから娘とジュードの口座にお金を振り込んでクリスマスプレゼントにし、小物としてはポルトガルのクリスマスケーキとチョコレートを上げた。
これは11月から1か月かかって編み上げたコットブランケットで私からジュードへのプレゼント。ものがよくわかるようになったジュードは靴下、羊、お花、雪だるまが判って早速ブランケットの裏生地にチョークで落書きをしている。
クリスマスディナーは午後3時過ぎの予定で、お昼近くからパトリックや彼の友達親子は自転車でサンタ・ルチアまでサイクリングに出かけた。
この朝から天気は崩れてきていて、今までのような雲一つない晴天というわけにはいかなかったが、 雨は降らず暖かい日だった。
ソニアとパトリックの友達の奥さんドロシーは二人でクリスマスの食事の支度にとりかかり、私にはゆっくり休んでいろとのこと。あとに鍋を洗ったりの手伝いをさせてもらったが、ほとんどは昼寝をしていた幸せな私。
クリスマスディナー につきものの七面鳥の丸焼きなどは最近では流行らなくて、ソニアとドロシーが選んだのが大きな牛肉の塊をパイ皮で包んでオーヴンで焼いたビーフウエリントン、それにローストポテトとゆでた野菜で、上からグレーヴィーをかけて食べる。
小さなジュードは乾杯が大好きで、皆のワイングラスと彼のミルク入りのカップをかち合わせて’チアーズ”という。
食後のデザートは英国伝統のクリスマスプディング、もう長いこと英国でクリスマスを過ごしていないから、このプディングを食べるのも久しぶり。
このクリスマスプディングは乾燥果物・干しブドウやデイツ、サルタナスなどがぎっしり詰まっていてつなぎに黒砂糖と水あめ、小麦後、ブランディーなどで底の丸い容器に入れて数時間蒸したもの。クリスマスの数ケ月前に準備して熟成させたもので、伝統的な食べ方は熱したプディングを写真のように容器から出し、上からブランディーをかけて火をつけて青い炎が収まったところで小分けして、クリームかカスタードをかけて食す。
上の写真はスーパーで買ってきたもので、久しぶりのプディング、とってもおいしかった。ジュードが覚えた日本語は おいしいームムムムム