珍しく朝から晴天の金曜日、急に海へ行きたくなり、朝10時半の電車でカステルマリムの駅へ行くことにした。
無人駅のここは駅のすぐ横の道路を横切る線路が走っていて、電車が停まるときは遮断機が下り電車の前半分は道路上に停まっている。
海岸までの長い道は国道125号線を横切り、高級住宅地を通っていく。
道端のボトルリサイクルの巨大容器にかわいい模様が描かれてあった。
お屋敷裏の小さな池の蓮の葉が朝日に反射して、白黒の面白い模様を作り出している。
11月も末だけれど太陽が出て風がない日は、暑くてTシャツで歩いてもさむくない。
今年2月この海岸を歩いた時は海岸がごみ一つ落ちていなくて非常に感心した。
この日ところどころにビニールの袋やペットボトル、魚網の切れ端にゴミが纏わりついたのなんかが落ちていて、誰も見向きもしない。
つい先日テレビニュースでは死んだクジラのおなかから何10トンかのビニール・プラスチックが出てきて、このクジラがクラゲと間違って飲み込んだごみで胃の中が満杯、クジラは餓死したものと言われる。
海岸のごみもまた波にさらわれて海に流れどんな魚に害を与えるかもしれない。
あのピラミッド形ホテルのあるモンテゴードまで行く途中の海岸を歩きながら、ビニールのロープや、ナイロン、プラスチック製品のごみを拾い歩き、ところどころにおいてある大きなごみ箱へ捨てていった。私の後ろから来た英国人老夫妻も一緒に拾い出して、3人あちこちでごみ集め。
ビニールの袋を使わなくすることはとっても難しいけれど、普通のショッピングには手造りの布袋を持っていく。
モンテゴードの海岸線はきれいな砂地で,観光客のため道路と海に平行にボードウォークが数キロにわたって作られている。
この砂地の海岸では港がないから漁師の船は、水際からトラクターでひっぱりあげられる。
トラクターのタイヤの跡が面白い模様を作っている。
ボードウォークの横には新しいレストランやカフェーが次々と建てられ、ちょうどお昼時、昼食を楽しむお客で賑わっていた。
真夏はいったいどれほどの観光客でにぎわうだろうか? 今が一番閑古鳥のなく時期で、でも結構人出がある。
カステルマリムからも良く見えて、それとわかるピラミッド様のホテルから内陸に入り、モンテゴードの砂地のキャンプサイトの横から松林の散歩道を30分歩いて、ヴィラ・リアルへ着いた。
いつも行くピンゴドーシのスーパー内の食堂で安いポルトガルの食事を食べて駅へ向かった。歩行計を持っているのにいつも忘れて、いまだに何キロ歩いたのかわからない。キャンパーにたどり着いたら座ったとたんに寝てしまった亭主。