夏日、そして桜の回か宣言がなされた札幌から、ren.です。
でも、私の家の回りは、まだ桜の姿はないな。
● 「東方求聞口授」 ZUN 一迅社
裏表紙の魔理沙とレミリアがめんこい。
求聞史記の続編。
阿求による風神録以降のキャラクターの説明と、神奈子、白蓮、神子による対談形式インタビューという体裁。
書籍版「文花帖」のような新聞記事(文々。新聞に加え、花果子念報も)も切抜きが掲載されています。
対談は、なかなか三者の性格と、各陣営の関係性が浮き彫りにされていて興味深いです。
世代的には、豪族勢が太古、明蓮寺勢が江戸時代、守矢神社が現代を代表している感じですね。
白蓮と神子の水面下での蹴飛ばし合いと、神奈子の萌え度アップが面白い。
「てへ」じゃないだろ、かわいいなぁ、もう(w
神奈子はさらに、キャラ紹介イラストが男らしすぎて惚れ直した。
各陣営の信仰意識や宗教感の違いも興味深い。
あくまで仏教は道具、自分を高めるのは道教であり、自分主義の神子。
修行による自己確立と、社会貢献による博愛主義の白蓮。
自分達のアイデンティティのためなら変化も厭わない、商業主義の神奈子。
大雑把に極論すれば、そんな感じでしょうか。
今後の作品に、どう反映されていくのかが楽しみです。
キャラクター設定も、ゲームでは描かれていない部分やその後に、驚きが多いです。
紹介されていないキャラもいるけど。
響子とミスティアがパンクバンドを結成しているのは笑ったなぁ。
他にも一輪が元人間の"入道ハンター"だったとか、さとりが作者不明の小説家だとか、また多くのキャラクターによる商売や活動が判明したり、キャラ間の相性が触れられていたり、今後の二次創作界隈への影響が大きそうな情報が多いですね。
相変わらず、阿求の脚注突っ込みも冴え渡っています。
「GPS=ごっつい・ポジショニング・システム」「ヤマメの疫病=インフルエンザ風型名」と、意外に現代の情報が流入しているな(w
まあ、結構普通に現代用語が使われているしね。
CDが付かなかったのは残念ですが、求聞史記とほぼ変わらないページ数(20Pほど多い)でも、読み応えは倍増。
ファン必携ですね。