地味な頭痛が始まったren.です。
これくらいだと、薬飲むのも気が引けるんだよなぁ。
まあ、飲んだほうが止まるけど。
今週末からF1開幕。
ということで、今年はオートスポーツのガイドだけを買ってきました。
F1速報の方がスポンサーのロゴとか業種とかもわかりやすいんだけど、余計な記事が多くてなぁ。
半年強付き合う本と考えると、邪魔になるんだよね。
● 「おてつき おちゃっぴい!」 西川魯介/ガムコミックスプラス
短編集。
表題作は徳間のキャプテン休刊ショックで打ち切りの憂き目に会った1作。
今や「ちはやふる」で有名となった競技カルタを、1996年に題材にしていた野心作。
魯介マンガとしては、後の「へなちょこヴェアヴォルフ」(1998年)から始まる"御堂平ワールドシリーズ"に登場するキャラクターの原型が登場。
生田中最強の支倉桜花は、姿は同シリーズの立烏帽子先輩、名前は「野蛮の園」の男キャラに引き継がれていますね。
なお、菊一文字が読んでいるマンガは竹本泉の「あんみつ姫」と「パイナップルみたい」。
「まかない君」を読んでから改めて気にすると、この頃から食べ物の描写がすごく上手い。
雑誌がなくならなければせめて、陸前女子学院との対抗戦だけでも終わりが読みたかった。
次は「MC☆あくしず」で連載中の「ころ萌がえ研究室」のイラストを収録。
ぶっちゃけ、雑誌の取扱店が少ないので、これはうれしい。
たまに見かけても立ち読みで済ませちゃうし(w
同誌に掲載される兵器擬人化少女は、近かれ遠かれ魯介さんの影響を受けている気がします。
「男一匹☆おなご部隊」(2001)は「ヴンダーカンマー」(2007)の設定の元祖。
万能動力機材は「野蛮の園」のトミ子&ブレッヒの元かしら。
そして、魯介漫画としては特異な4コママンガ。
「イワン・サノバビッチの一日」は魯介さんの初投稿作品。
現代劇ながら、デビュー作となる「すべて機械仕掛け」に通じる設定、その後のシュール短編のようなオチ、そして何よりミリタリー・メカ描写に書き文字ネタと、この頃から自分の筆致というものを確立していたことがよく分かります。
特別寄稿として、「MC☆あくしず」でタッグを組むワダツミ・ガーランドさん、アニメ脚本家の倉田英之さん。
そして帯コメントはデビュー作の選者だった、ゆうきまさみさん。
マンガも文字も、ロスケマニアとして読み応えのある一冊でした。