久しぶりに街まで出かけてきたren.です。
天気がいいので調子に乗って「歩いてみよう」と思ったら、道が思った以上に悪くて疲れ果てました。
グズグズベシャベシャな道を7km、途中飯も食わず(毎度のごとく、店に恵まれなかった)、休憩もせず、ベンチに座る程度のこともせずに歩き続けること5時間。
ハンガーノック寸前に、さらにバスも座れずにいたら、さすがに足が笑いました(w
こりゃ、明日は階段がきつそうだわい。
さて、行ってきたのは、北海道近代美術館で行われていたこちら。
歴史的な古物のコレクションから、現代のアイヌ文化のアーティストの作品までを集めた展覧会。
特にイクパスイ(酒幣、儀式に使うヘラ状の器具)の個数には圧倒されました。
そのどれにも細かく、中にはギミックつきの楽しい木彫りが施され、カムイへのリスペクトと遊び心が見て取れます。
現代アイヌアートは、木彫りや刺繍といった手工芸作品が主。
北海道土産として有名な木彫りの熊のプロトタイプも展示されていました。
特に有名なアーティストは、刺繍作家だった故チカップ美恵子さん。
彼女の手がけた衣類の刺繍やタペストリーは、歴史古物とは違った、それでいてアイヌの伝統や魂がこめられています。
そして、チケットにも印刷されている木彫りは、藤戸竹喜さんの作品。
この方、実は私は直接ではありませんが縁があります。
阿寒湖・アイヌコタンの中でも、私が気に入りのアイヌ民芸お土産店「熊の家」。
こちらの地下ギャラリーに膨大な作品が収蔵されているのが、この方なのです。
いつの間にか、立派なHPが出来ていたんだな(w
こちらのギャラリーでも作品が一部観られますが、この辺は今回も出品されていました。
動物の毛並みと表情のリアルさは圧巻。
ぜひ、じっくりと顔を近づけてみてもらいたい。
それと、iphonケースやG-SHOCKなどを木彫りで製作しておられる藤戸康平さん。
こちらの方は「熊の家」の店頭でお話をしたり、お土産を会計してもらったことが何度もあります。
気さくで楽しい方でした。
また道東方面に行ったときは立ち寄ろう(w
さて、あとは行き帰りで撮った写真でも。
北海道庁赤レンガ。
午前中だったからか、あまり観光客がいなくて静かでした。
ちなみに手前は雪かき山ですよ。
道庁のマガモ。
繁殖期に入ったばかりのようで、オスの羽がたいそうきれいでした。
地元のおじさんがサービスのつもりか、観光客の周りに餌をまいていたけれど、あれは絶対迷惑だと思うぞ(w
札幌市電"チンチン電車"。
こちらはその中でも最も古いタイプ、1961年に導入されたM100形電車:M101号車です。
車両のくすみ具合から、50年の歴史の重みを感じます。
来年あたりには引退してしまうそうなので、こうしてすれ違い撮影できたのはラッキーでした。
札幌の秋葉原、南2条界隈を久しぶりに歩きました。
同人誌ショップも覗きましたが、最近は任期のある作品が偏っているなぁ。
一昔前は本気なのか受け狙いなのかわからないようなマイナー作品の同人誌(しかもエロ)が多くみられたものですが、売れないからか忌避されるんでしょうかね。
ちょっと、寂しく感じます。
帰りは、完成以来通ったことがなかった地下歩行空間へ。
こちらでも、ちょうどアイヌ文化を題材にしたイベントが開催されていました。
イベントスペースではちょうど、トンコリ(アイヌ民族の弦楽器)奏者のOKIさんがライブを行っていました。
間近で演奏を目にさせてもらうのは初めて。
民族音楽と現代音楽をマッシュアップさせた音楽活動をしておられるOKIさん。
バックはデジタル音源使用でしょうか。
……たまに、トンコリから手を離しても音が鳴っていた気がするのは、気のせいかしら(w
大変疲れましたが、とても充実した一日でした。