4.東海道新幹線「こだま」と青空フリーパス-旅の始まり
2月17日土曜日、初電から3本目の05:14の総武緩行線に乗り込む。
今回は共通のフリーきっぷはなく、その都度切符を購入することにしていたため、
幕張から三河安城までは前売りの切符を購入していた。
空は天気予報通り雨は降っていなかったが、朝が早い分寒さは厳しかった。
秋葉原で京浜東北線に乗り換え東京まで行く。
東京駅の東海道新幹線改札口でここまでの切符と新幹線の特急券を重ねて通過する。
東京での乗り換え時間は28分で、まだ「こだま631号」はまだ入線していなかった。
売店で「必勝出陣弁当」1,050円とお茶を買い、入線を待って乗り込む。
「こだま」でもN700系が充当されていていたが、
「のぞみ」とは違って自由席が多く設定されていた。
それ以外にも「のぞみ」との違いは車内販売もなければ自販機さえ設置されていないこと。
事前に売店で購入して持ち込まなければならない。
今回は新幹線停車駅でありながらまだ未取材だった三河安城で在来線に乗り換える計画のため、
敢えて各駅停車の「こだま」に乗り込むことにした。
乗車時間は2時間25分で、「のぞみ」なら2時間22分で新大阪まで行ける。
距離的には東京から名古屋の手前の三河安城までの営業キロが336.3km、
新大阪は552.6kmなので、約6割りの距離を行くのに各駅停車だとほぼ同じ時間になる。
逆に「のぞみ」のスピードと移動距離が驚異的だとも云える。
駅弁を喰いながらそんなことを考えていると08:58に漸く三河安城に到着する。
三河安城は新幹線と在来線の両方にホームのある駅だが、
新幹線と在来線が斜めに交差しており、交差地点より少し東寄りにホームが設置されている。
そのため新幹線と在来線の駅舎は独立しているが、連絡通路で繋がれている。
新幹線駅舎の北口と南口を取材し、連絡通路を歩いて在来線駅舎まで行く。
そのまま改札には入れるが一旦外に出て駅舎取材してから窓口に行く。
ここで青空フリーパス2,570円を購入する。
余ったオレンジカードがあったので使えるか訊いてみたところ、
既に窓口での支払では使用不可だが、券売機ではまだ使えるとのこと。
青空フリーパスは土曜、日曜及び年末年始にのみ発売されるJR東海の企画切符で、
その範囲も名古屋を中心に武豊線、名松線、参宮線、太多線、関西本線の全区間、
東海道本線の二川から米原と美濃赤坂支線全区間、飯田線の豊橋から飯田まで、
紀勢本線の亀山から紀伊長島まで、中央本線の名古屋から木曽平沢まで、
高山本線の岐阜から下呂までのほか、伊勢鉄道伊勢線も全区間が利用できる。
そのため快速「みえ」の自由席も利用することが出来る。
この切符で上り方面に約10分、岡崎まで移動する。
予定では三河安城での乗り換え時間は29分で09:28に乗り込む予定だったが、
ギリギリ09:15に間に合い、これに乗り込む。
この前倒しの乗車がこの先の予定に大きく影響することになっていく。