去年、ゴールデンウィークの初日あたる4月29日にもこの切符を使ったが、
“東京フリーきっぷ”はJR東日本の東京23区内の路線と、
東京メトロ、都営地下鉄、日暮里・舎人ライナー、都電荒川線、都営バスの全線が一日乗り放題となるもので、
JR東日本に関してはフリーエリア内であれば特急やグリーン車利用も運賃のみ有効になる。
この切符を使って6月30日土曜日に地下鉄の未取材車両を取材に行った。
今回はそれに加えて渋谷駅ハチ公口にある“青ガエル”の取材も決行した。
渋谷駅ハチ公口と云えば日本でも有数の利用客の多い場所であり、
ここから109方面に向かうスクランブル交差点は“人の多い”代名詞としてよくニュースなどにも出てくる。
つまりそれだけ人手が多く、その分車両取材のし辛さは日本一とも云える。
そこで朝一番の列車で渋谷まで向かい、人手が増える前に強行取材することとした。
総武緩行線・上りの一番列車は04:30に千葉を出る。
これに乗って西船橋まで行き、ここで東京フリーきっぷを購入する。
東京フリーきっぷは都区内のJR東日本の駅のほか、東京メトロ、都営地下鉄の駅でも購入出来る。
前回も同じルートを利用したので要領は分かっている。
ここからこの切符を使って東京メトロ東西線の一番列車に乗り込む。
この列車は05:00に西船橋を出て、05:28に日本橋に到着する。
ここで東京メトロ銀座線に乗り換えて渋谷まで行く。
渋谷には05:55に到着した。
渋谷駅ハチ公口にはかつて東急電鉄で活躍した5000系5001号車が静態保存されている。
今回の目的のひとつはこれの取材であった。
この旧5000系はその形状から“青ガエル”の愛称でも親しまれており、
以前に熊本電鉄に譲渡された車両を取材したこともあった。
ここでは台車を外され、車体の一部をカットされて往時の活躍を連想するにはちょっと無残な姿だが、
それでも渋谷の歴史を語る語り部として、資料館の役割も果たしているようである。
今回の東京フリーきっぷの旅で予定を組んでいたのはここまでで、
あとは現場判断で取材を進めていくことにしていた。
未取材の地下鉄車両は以下の通りである。
銀座線01系
銀座線1000系
丸ノ内線02系80番台(方南町支線)
東西線15000系
副都心線7000系
半蔵門線08系
都営大江戸線12-000形塗色車
都営大江戸線12-600形
地下鉄は基本的には地下を走っており、取材環境は原則的に夜撮と変わらない。
しかし地下鉄も諸般の事情で地上部分に敷設されている区間もある。
そこでは多の鉄道と同じく太陽光の元で撮影が出来る。
その区間は以下の通り。
東京メトロ
銀座線/渋谷
丸ノ内線/四ッ谷、後楽園、茗荷谷
日比谷線/中目黒、南千住、北千住
東西線/中野、西葛西、葛西、浦安、南行徳、行徳、妙典、原木中山、西船橋
千代田線/代々木上原、綾瀬、北綾瀬
有楽町線/和光市、新木場
都営地下鉄
新宿線/東大島、船堀
三田線/志村三丁目、蓮根、西台、高島平、新高島平、西高島平
まずは銀座線渋谷駅で01系を撮ろうと思ったが、
ホーム長が車両とほぼ同じで取材スペースがない。
それに渋谷駅は屋根に覆われていて、自然光とは言い難い。
仕方なく01系は諦めて表参道で千代田線に乗り換えて代々木上原に行く。
朝食を喰い、ここで直通する小田急の車両取材などをして、明治神宮前まで戻り、
副都心線に乗り換えて和光市まで行き、駅取材と7000系取材。
池袋まで戻って丸ノ内線に乗り換えて中野坂上まで行き、方南町支線に乗り換えて方南町へ。
駅の外を散策して中野坂上まで戻り02系80番台の車両取材。
丸ノ内線で荻窪まで行き、JR中央緩行線で新宿まで行く。
ここで昼食を喰い、都営大江戸線で光が丘まで行く。
駅の外を散策して新宿まで戻る・・・つもりが寝過ごして代々木まで行ってしまう。
山手線で新宿まで行き、都営新宿線で岩本町まで行く。
徒歩で秋葉原まで行き、京浜東北線で東京、中央快速線で中野まで行く。
中野で夕食を喰い、東西線で西船橋まで行く。
東京フリーきっぷで改札を出て、Suicaで総武緩行線に入場して帰る。