林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

学生王子のセレナーデ

2012-07-27 | 歌の翼に

森生は中学で英語を始めて以来、英語はカラキシダメだったけれど、ドイツ語は性に合い、頗るいい成績だった。
それは楽しいドイツ語の教科書が役に立ったのだと思う。

中学生の英語は ”This is a pen” で始まった。
やがて トム and ベティちゃんが登場するが、な~んにも起こらない退屈な日常が続いた。

大学生になってから第二外国語として学んだ独逸語の教科書は、アルト(古都)ハイデルベルクで過ごした学生王子の初恋物語だったのである。
やはり ”Ich liebe dich” の方が嬉しいよ、ニンゲンだもの。

王子の初恋物語はオペレッタ「学生王子」になった。(教科書がオペレッタを小説化したのかもしれないが)
劇中で王子が歌う「セレナーデ」はやるせなく、あの頃でもまだ好評が続いていた。

Youtubeに、圧倒的な声量で人気があったイタリア人マリオ・ランツァの動画がある。
中学の頃、森生は映画「歌劇王カルーソー(だったかな?)」でマリオを観て、鼻の穴の大きさと歌に圧倒された。
しかしその後、だんだん男性オペラ歌手の発情期の馬のような歌い方が嫌いになって今に至る。

そこで、ここでは美しい ”Jung frau” が大勢ご出演されいる、洗足学園音楽大学吹奏楽団の演奏です。

セレナーデ


ついでに、若かりしダークダックスが無伴奏、日本語で歌った珍しい動画もありました。こちらもどうぞ。

学生王子のセレナーデ

その後、心を打つ、美しくやるせない旋律は殆ど絶滅した。
歌手は悪声で絶叫し続ける。伴奏は機械的に単調なリズムを繰り返すだけになった。
学生の頃に較べて、最近の歌は退化したと思ふ。

ネッカー川とハイデルベルク市街の写真は、ウィキから借用しました。

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