四季の旅人

私のブログは生きるを旅として、四季を歩きながらその表情を文に纏めているのが私のブログです。

冬は一日で終わりか?

2008-11-17 | Weblog
晴れそう。

昨日の雨は少し「ひやっ」としたかな・・・
でも空はもう完全な冬空。
暗く、重い、灰色がぐちゃぐちゃ、混ぜ合わされ塗られた空が広がっていた、
そのせいかあの鮮やかな楓、欅、桜、銀杏が違った角度の色彩に思えて、
「カメラ・・」と言って雨に打たれて撮った一枚。

「ウーン・・・イメージと違う」ガックリした一日。
まあ自然が相手だからこの色盗めないか?
そう思ってひとり納得したりして。

朝。
雨が止んでいるのになぜかぼかされている。
いつもなら「ちょこ」と悪戯顔を覗かせる太陽の光で目覚めるけど、
なぜか目が覚めたら明るい。
「なんかいつもの朝と違うな・・・」そう思って時計を除くともう七時。
「あちゃ!寝坊した」そう思って外に出ると、深い乳白色の霧と言うか靄というか、
街も森も深い霧に包まれて何も見えない、幽かに澄んでいる街が蝋燭の明かりのように見える。
霧によってぼかされた街と森、いい顔になっている。
こうなると、いつもはこの鮮やかな友禅模様に消された、
一輪の山茶花が凄く鮮やかな美人に見える。
「よかったね、ようやく君の存在に気づいてくれるよ」
そう言って話しかけることが出来た今日の朝、この文ならいい出会いがありそう、

そう、晴れそう。

山茶花
この花に晴れは似合わない
なぜかって
この花は大人の恋の匂いがするから

哀しそうな空
影に隠れて忍びあう
甘く切ない恋の花だから

好きなのに会えない
そんな事を想うたびに流れるひとつの涙
この花にはこの冬の時雨がよく似合う
そう・・・
この花は私の分身だから

晴れは似合わない。

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