笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

この手の本は、これで"打ち止め"

2020年11月23日 13時20分06秒 | 読書
連休中、本棚の整理を若干してみた。それこそ右から左に配置を変更する程度に。それでも部屋の風景が変わるのは気持ちがいい。本棚の最上段に仮置きされた本たちの背表紙を眺めながら、去年の今頃を思い出してみた。父が新しい施設に入所し、姉妹で「山を越えたねぇ~。とりあえず安心だねぇ~」と、お互いを労っていた頃だったと思う。
その本たちは、その施設に至るまでに"父にとってなにが一番望ましいか"を猛烈に考えたくて読み漁った本たちなのである。←さすがあの読書好きの母親の子供だわ、というのが正直な感想でもある(^_^;)。

宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の、
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東ニ病気ノコドモアレバ行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバツマラナイカラヤメロトイヒ
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じゃないけど、とにかく「どう考えればいいのよ、私の判断は正しいの?」と迷えば、探し求めて読んだ。もう必死に。
なにしろ2か月ごとに父の「優先順位」は変わっていたのだから。

施設の選び方や介護方法、誤嚥性肺炎防止や人工栄養、そして、どのように看取るか。。家族介護の渦中にあるか、それを仕事としていない限り多くの人は考えもしないことばかりだと思う。私だってそういう世界があることを知ってはいても、そこに自分の気持ちを置くことはなかったのだから。
極端な話、知らなければ一生知らなくてもいいのかも知れない。

この本たちが頻繁に手に取られることはもうないだろうなぁ、と思う。
ありがと、みんな。いろいろ助かったよ。

※一番左側の「いつか来る死」は今月購入したもの←これで打ち止め

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