笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

背番号10は重かった? フランス-ブラジル戦

2006年07月03日 23時16分17秒 | 2006年ワールドカップ
私は熱狂的なサッカーファンでも論者でもないので、バルセロナでロナウジーニョがどれだけ活躍しているプレーヤーかはわかりません。ただ、W杯前にNHKの特番で見た彼のボールさばきには、正直「これ見たいわ~」と思いました。なので「今回ブラジル戦は全部観るよ~」と決めたのも、「タイガーウッズのプレーやイチローのプレーなら観たい」の延長で、「ロナウジーニョのスーパープレーが観たかった」のが理由です。

で、くだんの番組の中で、今回のW杯で背番号10を付ける気持ちについて、「ブラジルチームの背番号10は特別なものだから、とても光栄だし、恥じないプレーをしたい」と静かな表情で語る彼の様子を見て、ん?、と思ってしまったのですよ。
背番号10は、ペレやジーコといったブラジルサッカーの英雄たちの背番号で、それを付けてプレーすることはかの国では特別中の特別なのだそうです。

結果的に、ブラジルは負けてしまったのですが、普段のプレーを観ていない私でさえロナウジーニョは全然「冴えて」なかったように感じました。パス回しのうまいごく普通のブラジルの選手。。。。
もちろん徹底したマークに合い、思うようなプレーをさせてもらえなかったのも事実ですけれど。

背番号について言えば、彼もプロですから若干のプレッシャーはあったにしろそれが不振の理由ではないと思うのですね。
ここからは、あくまでも私の想像&憶測なのですが、ひょっとしたら、彼は魔術師と言われたこれまでの「自分のための自分らしいプレー」を、「ブラジルチームのための、チームに貢献するためのプレー」に変えてしまったのではないでしょうか(うまく言えないのですが)。。。。
自分のための楽しいサッカーをしたい、そう言っていた彼のプレーがブラジルの10番、という「呪縛(?)」に消されてしまったように感じました。 これが「ブラジルの10番」のプレッシャー?
自分のプレースタイルを見せつけながら、チームを勝利に導くカリスマ性。ブラジルの10番に求められるのは、これなのか~と。
テレビで見た、真面目で素直で優しそうな若いロナウジーニョには、ひょっとしてまだ10番は早かったのかもしれません。

あるいは、ここまで比較的に楽な戦いをしてきたブラジルに、僅かな気の緩みがあったのかもしれませんね。
対してフランスのジダンはこのW杯で引退です。ここまでの自分の人生の全てをかけてプレーしています。
ブラジルがそれに気づいたのは前半終了間際になってからでしょうか。後半本気を出したものの、結局人間ジダンの意地に負けた、という印象を受けました。ジダンもフランスの10番でした。

次回のW杯ではロナウジーニョも30歳。
更なる実力と人間の幅を持ったブラジルの10番で帰って来ることと信じてるからね~。
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