”沈まぬ太陽”・・・その雑感・・・

昨日のブログで、自分の古い記憶の一部を少しばかり書かせて頂きました。

航空業界は、赤字が多かったように思います。
航空業界というものを華やかで贅沢なものとみなした世間が、航空会社からお金をとれるだけとっていこうじゃないか・・・というような方針で進めていたのが原因のひとつだと思います。

１機あたり幾らという高額な駐機場代金もそうですし、大量にかかる燃料費も恐ろしいくらいのコストです。
また、社員の福利厚生がとても良い（既に良かった・・・になっているかもしれません）です。
政府との係わり合いにも手を抜く事は出来ません。
勿論、宣伝費も人件費も相当な額です。
常に赤字経営である事は、目に見えております。

”沈まぬ太陽”の映画にも出てきた’組合’組織・・・
はるか昔の私も、、、また、私だけでなく全員が強制的に、赤の腕章をして乗務した事もありました。
今でこそ、「労働基準法」が確立されて、労働者側の立場や権利が守られるようになりました。
労働者側が経営者側よりも有利になるような法律で守られるようになりました。

ですが、昔は、経営者第一主義でしたので、労働者側の労働条件はかなり厳しいものがありました。
あの時代は、それらを一つ一つクリアしていきたい、経営者との話し合いをして権利を勝ち取りたい、、、という思いの表れだったのでしょう。

ですが、上層部に楯突いたらどうなるのか？という事が、痛いほど伝わってくるストーリーでした。
”沈まぬ太陽”の主人公の不屈の精神、心からすごいと思います。
現状を打ち勝って進んでいくのは、紛れもなく自分自身です。
あの時代、、、他人がどうこうしてくれるという’ぬるま湯時代’ではありませんでした。

自分に厳しく強く・・・逞しく淡々と・・・そして仁義というものを大切にして過ごしていきたいものです。
それは、現代においても大切な生き方なのだと実感致します。

ーｂｙ事務長ー