とくおかレディースクリニック~ブログ~

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11月の看護部・検査部便り

2010年11月29日 | 看護部・検査部便り
11月の看護部・検査部便り


いよいよ寒さが厳しくなってきましたが、みなさん体調崩されないようお過ごしですか?


今回は、当院で使用している注射薬についてお話していきたいと思います。


みなさんが一番よく関わっているものは、卵を育てるお注射となります。
卵を育てるお注射には、いくつかの種類があります。

いろいろな種類のお注射がありますが、
どれも卵巣を刺激して卵胞を成熟させる作用があります。
それぞれの注射ごとにホルモンのバランスが違うため、
時期によって、
またその方の卵巣の反応具合によって使用する注射の種類を選択していきます。

通常、脳の下垂体という部分から卵胞を刺激するホルモンが分泌され、
卵胞は成熟します。
注射薬は、体に近いホルモン作用によって卵胞を育てることになります。
また、頚管粘液(おりもの)を増やしてくれる作用もあるので、
性交渉を持った時に、精子が膣内から上っていきやすい状態に整えてくれます。

さらに、この時期の卵胞からエストロゲンのホルモンが卵巣から分泌されることで、
受精卵が子宮の内膜が着床しやすい状態に厚く整う作用もあります。


注射をされる方の中には、副作用を心配される方も多いかと思います。

Q.痛いですか?
A.痛みは伴います。大きく分けて筋肉注射と皮下注射があります。
筋肉注射は注射部位が重たい筋肉痛の様な鈍痛が出ます。
終わった後、注射部位を揉みほぐすと痛みは緩和されます。
皮下注射の場合は、ピリピリとした痛みが出ます。

Q.何回くらい注射しますか?
A.注射は、随時、卵胞の大きさを確認しながら使用します。
人によっても卵巣の反応が強く出る人、弱く出る人など体質によって全く異なりますので、
個人に合わせて使用していきます。
そのため、注射が1回だけの方もいれば、連日必要になる場合もあります。

Q.注射をしたら、卵が増えますか?閉経が早くなくなったりしないですか?
A.卵は増えません。
注射で育てる卵は、その周期にある卵です。
そのため、注射することによって卵が増えたり、
早く消費してしまって卵巣の衰えが早くなるなどといったことは一切ありません。


今回お話させていただいた以外にご質問がありましたら、
いつでもスタッフにお尋ね下さいね。


とくおかLC 看護部検査部スタッフより
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