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皆様こんにちは。
6月のラボ便りは、「胚(受精卵)のグレード」についてです。
卵は受精後に細胞が分割すると、初期胚という発育段階になり、
受精から約5日で胚盤胞という発育段階になります。
この時の胚の状態をいくつかのグレードに分けて評価します。
初期胚では、
『○細胞期grade□』と表します。
○細胞期は胚の細胞の数、
grade□は胚の状態(1~5の5段階)を表しています。
胚の状態は、数字が小さいほど良い状態となります。
胚盤胞では、
『○●●』のように1つの数字(○)と2つのアルファベット(●●)で表します。
数字は胚の成長段階(1~6の6段階)、
1つ目のアルファベットは赤ちゃんとなる細胞の状態(A-B-C)、
2つ目のアルファベットは胎盤となる細胞の状態(A-B-C)を表しています。
胚の成長段階は、数字が大きいほど成長が進んでいる状態となり、
細胞の状態はAという評価が良い状態となります。
では、グレードの高い胚が良い、グレードの低い胚は悪いのでしょうか。
実はそうとは限らないのです。
グレードの高い胚の方が妊娠する確率は高くなりますが、
グレードの低い胚であっても妊娠する可能性は十分にあります。
グレードの低い胚=妊娠に到らない胚ではないのです。
大切なのは、子宮に戻した胚がしっかりと成長を続けることです。
今年は早めの梅雨入りとなりました。
雨の季節ですので、体調管理にお気を付け下さい。
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