とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

5月のラボ便り

2013年05月08日 | ラボ便り
5月のラボ便り


今月のラボ便りは精液検査についてです。

精子の状態を調べる検査です。

この検査では
・精液量
・精子濃度
・総運動率
・前進運動率
・正常形態率
を調べます。

どの項目も、その精液の状態を知るためには重要な項目です。

※精子の中には動いているが前進はしていない(その場で尾がピクピク動いている)ものがあります。
 しかしこの様な精子は卵まで辿り着くことはできないので、
 ただ動いている精子だけを見るのではなく、前進している精子がいるのかどうかもみる必要があります。


それぞれの項目には基準値があり、その基準値を全てクリアしていれば、
この検査上は精液に関しては問題なしと判断されます。

初めて精液検査を受けられる男性は、緊張や不安を感じると思います。
そして、結果が良ければ安心、
結果があまり良くなければ落ち込んでしまうという方も少なくないのではないでしょうか。

しかし、一度の検査で結果が良くなかったからといって、
その結果が全てをあらわしているわけではありません。

精子は男性の精巣で作られます。
さらに詳しくいうと、
精巣内の精細管といわれる直径が150~300μm(0.15mm~0.3mm)程の細い管の中で作られます。
精子のモトとなる細胞から精子ができるまでは、約74日間かかるといわれています。

つまり、過去2ヶ月半の環境や体調が、今日の精液の状態を決めているわけです。
また、射精した際の体調などが影響することも考えられます。

卵と比べて外部環境の変化には強い精子ですが、
その形成過程では、様々な要因に影響を受けるという繊細な面もあります。
精子の為に良いことは、日々の健康的な生活が一番なのかもしれません。


とくおかLCラボスタッフより


とくおかレディースクリニック





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