

皆様こんにちは。
日中はまだまだ暑い日が続いておりますが、寝苦しい夜は少し減ってきましたね!
先日、9月1日は防災の日でしたね。
各地で防災訓練が行われていました。
私も、家の防災グッズの点検と補充を致しました。
「これらを使う機会など、一生訪れなければ良いのに…」と、願いながら。
3.11東日本大震災の傷もまだ癒えきらぬ昨今ですが、
最近は突然のゲリラ豪雨や落雷など、かつて無い程の異常気象が続いています。
いつ、何が起こるのか分からぬ毎日というのは、とても不安ですね。
個人の防災意識も高くなってきています。
当院では医療の安全管理に関し、
患者さんに安全で安心な質の高い医療を常に提供し続けること,
患者さんの利益を最優先にすることを基本理念として、
様々な取り組み・対策を行っております。
安全管理を担う部門として【生殖補助医療安全管理委員会】を設置し、
院長先生・事務長を中心に、
各部署の責任者が安全管理に関する活動の周知徹底や教育などを行っています。
災害発生時,不審者の侵入など人為的な被害,急病人が出た際など様々な異常事態・緊急事態を想定し、
安全管理マニュアルを作成して有事の際はマニュアルに沿って行動できるよう、訓練をしています。
マニュアルは、適宜見直しと修正を実施します。
全職員を対象として行う研修では、医療安全に関して必要な知識・技能の維持,向上を図っています。
研修は、実際に被災した病院の経験を聞く機会などもあり、マニュアルの強化に繋がっています。
当院独自の取り組み以外にも、
当院が入居する三井住友銀行ビル全体の防災訓練にも定期的に参加しビル全体で連携をとり、
利用者の皆様の安全を確保できるよう努めています。
当院は、高度生殖医療(体外受精)を行う施設であることから、
凍結した受精卵や精子を常時数多く保管しています。
災害発生時に、非常に重要となってくるのがこれらの安全な管理ですね。
「地震で受精卵がこぼれたりしてしまわないか?!」「停電したら受精卵はどうなってしまうの?!」といった、
不安の声を頂くこともあります。
当院の培養室には蓄電器を備えており、耐震装置の設置もしています。
東日本大震災の際でも特に被害はありませんでしたが、
その時の経験も踏まえ、よりいっそう強化を図りました。
受精卵は、その一つ一つが赤ちゃんになっていく可能性を持った‘生命の源’であり、
皆様の大切な大切な命を私達はお預かりしています。
皆様が、注射の痛みに耐えながら大切に育ててきた卵を、再び皆様のお体へお返しするまで、
何があっても守り抜かねばという思いでおります。
生殖医療に携わっていますと、
生命の誕生には計り知れないくらいの想いとエネルギーが込められていることを、ひしひしと感じます。
その命を、一瞬にして奪い去ってしまう自然の力はまさに脅威です。
ですが、自然に怯えるだけでなく、
私達の持てる限りの知恵と技術で自然と共に生き、その中で新たな命を育んでいきたいとものですね。
皆様が安心して当院にお通い頂けますように、
そして大切な命を授かって頂けますように、全スタッフ一丸となり取り組んでいきたいと思っております。



