以前、「回顧録・・・クリニック開業最初の試練」という内容を書かせて頂きました。
面白かった!と反響が大きかったので、連続モノにする事にしました。
タイトルを
「クリニック回顧録その1・・・クリニック開業最初の試練」と変更致しました。
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「クリニック回顧録その1」は、ついこの間書いたばかりと思っていたのに、1月22日の記事でした。
月日の流れは早いものです。
という事で、
本日は、「クリニック回顧録その2」を書かせて頂きます。
名付けて「ホワイトボックス闇案件」です。
医療から出るゴミは全て有料です。
注射針や採血針やメスなどの危険な物品や、感染に繋がるような特殊なものを廃棄する箱をはじめ、
幾つかの区分けがあります。
一般ごみに紛れてしまうなどという事は、絶対にあってはいけません。
ですので、種類ごとに区分けして捨てていきます。
特殊なものを廃棄する箱は固いプラスチック製のもので、
一度、蓋をしてしまうと、そうそう簡単には開かない粘着蓋が付いております。
その名も「ホワイトボックス」。
開業からたった数日で、ひとつの「ホワイトボックス」が蓋をされて放置状態となりました。
まだ、いらして下さる患者さんの数も少なく、
メスを使うような診療は一切していないし、お注射もしなければ、採血だってしていない、、、そんな状態の頃。
この中に何が入っているのだろう?
不思議に思って、ホワイトボックスを持ち上げてみましたら、
ものすごく軽く、ボックスを振ってみても何も音がしません。
試しに、人差し指一本を蓋の下に引っ掛けて持ってみました。
指一本で軽く持ててしまいます。
さすがに訝しい思いが湧き、馬鹿力を込めて閉じた蓋を引き剥がしました。
上記にもありますように、一度、蓋をしたら、そうそう簡単には開きません。
意地でこじ開けたようなものでした。
ホワイトボックスの中身は、内診台で使うロールシーツやティッシュ。
(ロールシーツは、患者さん毎にお取り替えする内診台用の防水シーツです)
その他、超音波検査で出てくるサーマルペーパーの切れ端。
これらの紙ごみは「ホワイトボックス」に入れるゴミじゃない!!
それらが、ぎゅうぎゅうに詰まっているならまだしも、、、
空中に浮いているがごとくのパラパラ加減で浮いた感じで入っており、
なのに、蓋を閉めてしまい、業者さんに持って行ってもらうために置いてある、、、。
コスト感覚ゼロどころか、コスト感覚マイナスです。
私は、その場で、全部の中身を、医療の紙ごみ専用の有料ビニール袋に詰め直しました。
そして、いい加減な事をしたスタッフを呼び出して注意しました。
ゴミの区分けの仕方は、きちんと教えていたはずです。
確認してみたら、何~~~も考えていませんでした
その時に学習しました、
優しい注意でも理解出来る人と、しつこく注意しないと理解出来ない人がいるのだという事、
そして、前者より後者が多いという事。
医療ゴミは、専門の業者さんが回収に来て下さるので、料金が高いです。
ホワイトボックスは更に高いです。
昼間の回収ではなく、多くは夜中の回収ですから、回収業者さんの人件費を考えてもそうなります。
今のスタッフ達は、すごいですよ。
ホワイトボックスに隙間が出来ないように、うまく入れていきます。
詰め込んで、最後に、蓋に全体重をかけて、ホワイトボックスを閉じるというスゴ技です。
考えながらお仕事してくれるのは、本当に有難い限りです。
因みに、ホワイトボックスには、大・中・小の大きさがあります。
こちらのお写真は、大のホワイトボックスとなります(比較に消毒入れを置いてみました)。
因みに、回収料金は、ホワイトボックス1箱につき4,860円となります。
「回顧録その1・・・クリニック開業最初の試練」
「おやじといえば・・・」
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こちらも是非ご覧になられて下さいませ
「クリニック回顧録その3・・・退職問題」はこちらをクリックして下さい