3月の診療部便り
皆さん、こんにちは。
今月の診療部便りでは、『排卵』についてお話致します。
月経周期の時期に合わせて分泌されるホルモンにより、原始卵胞が発育を開始します。
(“卵子を包む袋”のことを卵胞と呼び、卵巣の中に存在する未発育な卵胞が原始卵胞です。)
原始卵胞は80日くらいかけて成熟卵胞になります。
複数ある卵胞のうち、ホルモンの感受性が高い卵胞が成熟卵胞となります。
卵胞が発育すると、徐々に女性ホルモンを作り出すようになります。
卵胞が20mm前後まで育つと、脳は充分に成熟したと判断し、
排卵を促すホルモンを大量に分泌し始めます。
このホルモンの刺激が引き金となって、卵胞の壁に穴があき、
中の液体(卵胞液)と一緒に卵子が飛び出します。
これを排卵と言います。
自然周期であっても、排卵される卵子は1つではないことがあります。
また、左右2つの卵巣のうち、毎月交互に排卵が起こるとは限りません。
前周期右の卵巣から排卵したので、今周期は左の卵巣から排卵するなどとは限らず、
続けて右の卵巣から排卵したり、左右1つずつ排卵することもあります。
いずれにしても、排卵することが妊娠において、とても大切なことです!
何かご不明な点などがございましたら、いつでもお声掛け下さい!
手洗いうがいを丁寧に行い、十分な睡眠をとり、
体調にはお気をつけてお過ごし下さいね。