とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

生化学的妊娠(化学流産)について

2022年01月12日 | 不妊
本日は「生化学的妊娠(化学流産)」についてお話をさせて頂きます。

「臨床妊娠」と「生化学的妊娠(化学流産)」がある事をご存知でしょうか?

例えば、「私は2回流産しました」と仰る方でも、
どちらかが「臨床妊娠」で、どちらかが「生化学的妊娠(化学流産)」という場合には、
妊娠回数は1回で、流産回数も1回となります。
「生化学的妊娠(化学流産)」は、口頭で「ケミカル妊娠」「ケミカル」とも言います。
「化学流産」は、医学的には妊娠回数にも流産回数にも含まれませんので、
産婦人科におかかりの場合、問診票を記入される際・初診問診の際には、お気を付け下さい。

「妊娠」の成立は、
血液検査や尿中検査でhCGをとらえる「生化学的妊娠段階(biochemical phase)」を通過し、
その後、時間の経過と共に超音波で妊娠(胎嚢)を確認できる状態(clinical phase)に到達していきます。
「生化学的妊娠段階」は、血液検査でhCGが少しでも分泌されれば陽性であることを確認できますし、
尿中では30-50mIU/ml で陽性となります。
超音波で妊娠(胎嚢)を確認できる状態は、通常hCG > 2000 mIU/mlと言われています。
「生化学的妊娠(化学流産)」とは、
月経が来ない段階で血液検査や尿検査を実施しhCG分泌を確認したけれど、
その後、超音波で胎嚢が確認できない状態をいいます。

原因は何なのでしょうか?
一番は受精卵の質だと考えられています。
染色体異常などがあると「生化学的妊娠(化学流産)」が多いことが分かっています。
そして、年齢の上昇とともに「化学流産」の割合は増えていきます。

体外受精を受けておられる方々の場合、早目の血中HCG検査がある為、「化学流産」に気付く事が出来ます。
「化学流産」を防ぐ事は出来ませんが、妊娠出来るチャンスがあるようでしたら、
あまり気にせずに、前向きに次の妊娠を考えられる事をお勧め致します。

妊娠しやすい身体つくりも大切です。
・ストレスを溜めない
・健康的な食生活
・規則正しい生活
・質の良い睡眠確保
・適度な運動
・禁煙、お酒は適量以内
・適正な体重意識

今回のお話は、「臨床妊娠」と「生化学的妊娠(化学流産)」の違いのお話でした。
ご参考になれば幸いでございます。

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子宝メッセージ AIH編

2022年01月12日 | 不妊

以前、友人に勧められた別のクリニックに通っていましたが、
少し遠くて通うことが辛くなり、家からも近いとくおかさんで、
再度治療をお願いしました。
通院は少しでも負担が少ない場所が良いと思います。
治療内容もクリニックによって違うので、
私にはとくおかさんが合っていました。
あと、アプリやメールで治療内容や結果、次の診療内容など頂けるので、
とても安心出来ました。
(診断の内容によっては、ショックを受けて、その時のお話が入ってこない時があり、
後から読めるので、落ち着いたら読み直していたりしました)
質問やお話しやすい環境だったので、それもとても良かったです。
妊娠のためにやっていた事は、軽い運動やストレッチ、お風呂で温まる事など、
なるべく血行を良くしようと心掛けていました。


(いただいた原文、そのまま掲載しております)

励ましメッセージ、まことに有難うございました
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