とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

ポジティブな思い

2024年08月11日 | Weblog
耳にした良い言葉、
目にした良い言葉を書かせて頂いております。


あるところに、
お釈迦様が多くの人達から尊敬されている姿を見て、
ひがんでいる男がおりました。
「どうして、あんな男が、皆の尊敬を集めるのだ。忌々しい。」
男はそう言いながら、
お釈迦様をギャフンと言わせるための作戦を練っていました。

ある日、その男は、
お釈迦様が毎日、同じ道のりを散歩に出かけている事を知りました。
そこで、男は、散歩のルートを待ち伏せして、
群衆の中で口汚くお釈迦様を罵ってやることにしました。

「お釈迦の野郎、きっと俺に悪口を言われたら、
汚い言葉で言い返してくるだろう。
その様子を人々が診たら、あいつの人気なんて、
あっという間に崩れるに違いない。」

男は、お釈迦様の前に立ちはだかって、ひどい言葉を投げかけます。

お釈迦様は、ただ黙って、その男の言葉を聞いておられました。

弟子たちは悔しい気持ちで、
「あんなひどい事を言わせておいていいのですか?」
とお釈迦様に尋ねました。
それでも、お釈迦様は一言も言い返す事なく、
黙って、その男の悪態を聞いていました。

男は、一方的にお釈迦様の悪口を言い続けて疲れたのか、
暫く後、その場にへたり込んでしまいました。
どんな悪口を言っても、お釈迦様は一言も言い返さないので、
何だか虚しくなってしまったのです。

その様子を見て、お釈迦様は、静かにその男に尋ねました。

「もし他人に贈り物をしようとして、その相手が受け取らなかった時、
その贈り物は一体誰のものだろうか。」

こう聞かれた男は、突っぱねるように言いました。

「そりゃ、言うまでもない。
相手が受け取らなかったら、贈ろうとした者のものだろう。
分かり切った事を聞くな。」

男はそう答えてからすぐに、
「あっ」と気付きました。

「悪口は受け取れば自分のもの、受け取らなければ相手のもの」
というものがあります。
相手にしなければ、向こうの独り相撲。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8月のラボ便り

2024年08月11日 | Weblog
8月のラボ便り

気温が暑い日が続いておりますので水分をしっかりと摂り、
体調には気を付けてお過ごし下さいませ。

今回のラボだよりでは「受精」についてお話させて頂きます。

受精は、
女性の卵管膨大部(卵管の先端)で卵子と精子が出会うことで起こります。

まず、膣内に射出された精子のうち、
運動性がしっかりとある一部の精子が、膣、子宮頚管、子宮腔内、卵管の順へ泳いで進みます。
卵管の先まで到達した精子は、卵子が排卵されてくるのを待つといわれています。

一方、卵巣から排卵された卵子は卵管の采部(卵管の先端)にキャッチされ、
卵管の膨大部で精子と出会います。
精子は、卵子を取り巻く卵丘細胞の間を通過し、透明帯(卵子の殻)に到達します。
精子はこの間に先体反応を起こし、透明体を通過します。

先体反応とは、
精子頭部から酵素を出すことで卵丘細胞の間や透明帯を通過しやすくする反応で、
精子が卵子に入る為に必須のものです。

透明帯を通過した精子は卵子の細胞膜と融合し、卵活性が起こります。

この卵活性が上手く起こらない場合があり、
そのような場合は受精が起こりません。(受精障害)

遺伝情報が入っている核が、卵子側・精子側それぞれから形成され(雌雄前核)、卵子の中央に移動して融合します。
この時点が受精の成立となります。

体外受精・顕微授精の場合、
体外受精・顕微授精を行った十数時間後に、
この雌雄前核を観察することで、受精確認を行っています。

一般不妊治療(タイミング療法・人工授精)は、
受精から着床まで体内で全て行う治療ですが、
生殖補助医療(体外受精・顕微授精など)では、
体外で受精を促し、
受精したのちに成長した受精卵のみを、
着床しやすい環境を作った上で体内へ戻して妊娠を目指す治療です。

体内においては、精子が卵子の元まで届いていない可能性や、
届いていたとしても受精が成立していない可能性があります。

これらの問題を解決できるのが生殖補助医療です。

一般不妊治療よりも解決できる問題が多いため、妊娠率は高くなります。

何かご不明な点がございましたら、スタッフまでお声かけ下さい。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする