とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

PMS(月経前症候群)を乗り切るためにーその2ー

2006年04月02日 | Weblog
都内は、夕方から冷たい雨となりました。かなり大粒の雨降りとなり、寒い夜となりました。
満開をむかえる桜の花にとっても試練の雨となりましたね。
本日の貼付写真は、昨日の勤務前にとった桜の様子です。

一昨日、PMS(月経前症候群)の症状について書かせて頂きました。

PMS(月経前症候群)は、黄体ホルモンが急激に変化する時期と一致しています。
PMSの症状が現れるのは、排卵から次の月経が始まるまでの1~2週間です。ただし、黄体ホルモンの働きが症状の発現に関与しているかどうかは確実にはわかっておりません。
黄体ホルモンの分泌量は、排卵の後の黄体期に急激に増加します。妊娠していない場合は、いったん増えた黄体ホルモンが急激に減少します。この急激に変化する時期とPMSの症状が起こる時期はほぼ一致します。

PMSの症状が強く現れるタイプは
・ストレスを強く感じている人
・几帳面な人
・悩みを内面に抱えている人
・感情を出さないように頑張る人
・ずぼらというよりも、どちらかというと神経質な人

PMSに対しては、漢方薬を処方する事が多いです。PMSに用いられる漢方薬は、当帰芍薬散・加味逍遥散・桂枝ぶく苓丸・桃核承気湯などがあります。漢方薬には即効性はありませんが、確実に体質が変わります。数ヶ月飲み続けてみると、血液の流れなどが変わってくるのを感じます。漢方はどれだけ飲み続けないといけないの?と考えてしまう事はありません。体質が変わって楽になるまで、飲み続けてみるだけで良いのです。身体が楽になるのが一番で、その為に飲むだけですから。

まずは、PMSの症状をうまく乗り切るための対策をたてる事からはじめましょう。

PMS対策のポイントは
・無理をしないこと
   (月経前のイライラや落ち込みは女性なら当たり前とお考え下さい。無理して元気なふりをせず、この時期は不調なのだと客観的に考えて、ご自分の気持ちを楽にしてあげましょう。)
・自分に優しくすること
   (我慢しなくては!無理をしても乗り切らなくては!と思わず、ご自分の身体の変化を素直に受け止めて労わってあげましょう。つらい時には、痛み止めの薬を飲んで身体の痛みや心の苦痛を和らげてあげて下さい。)
・家族や友人の理解を得ること
   (つらさを誰かに分かってもらう事だけでも、気持ちが楽になるものです。ご自分の状態を説明して、理解を求めておきましょう。)
・バランスの良い食事をとること
・心と身体をリラックスさせてあげること
   (ハーブの香りを活用してリラクゼーションしてみましょう。ハーブバスやハーブティーなどで心ゆくまでリラックスしてみましょう。)
  〇 ローズ (イライラをしずめ、ホルモンのバランスを整える)
  〇 カモミール (不眠・イライラ・冷え性・ニキビなどをやわらげる)
  〇 ラベンダー (イライラや落ち込みを癒し、心身の緊張を解きほぐす)
  〇 マリーゴールド (女性ホルモンと似た働きがあり、PMSや月経時の痛みをやわらげる)
  〇 レモンバーム (憂鬱や頭痛をしずめるリラックス効果がある)

さぁー、明日も元気に楽しくリラックスして過ごしましょう。嫌な事に悩まない(・・・なるべく悩まない・・・何とか悩まない・・・どうにかして悩まない・・・)自分で、一日を過ごしましょう。
ーby事務長ー

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