大橋むつおのブログ

思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。

タキさんの押しつけ読書感想『あなたへ』『黄金を抱いて飛べ』『岳飛伝』

2016-08-26 06:40:06 | 読書感想
タキさんの押しつけ読書感想
『あなたへ』『黄金を抱いて飛べ』『岳飛伝』


この春(2016年4月)に逝ってしまった滝川浩一君を偲びつつ


これは悪友の映画評論家・滝川浩一が個人的に流している読書感想ですが、面白いので、本人の了解を得て転載したものです

☆あなたへ

 読み終えました。店のお客さんから「映画より良かったよ」といわれてたんで、読んでみようかなと思ったのですが…妙に分かり易く書かれていて、まさに不注意に映画を見ていたら見落とすような所をやけに詳しく書いてあるし、映画とは違った所でショートカットしてある。
 ただ、映画では極めて短いセンテンスの手紙が妻からもたらされるのですが、本には割と長めな文面になっている。
 文庫本「あなたへ」は誤解の仕様のない一本のはっきりした物語で、まぁこれはこれで感動的ではあるのですが、なんかこじんまりとまとまっとるなあっちゅう感じであります。これがあれだけ色々感じた映画の原作なのかと思うと、少々拍子抜けの感が否めない……ちゅうことはです。
 ひょっとして「映画が原作を超えたんかい?」…うっそ~!! マァジですかい!……と思ったのも束の間、本作は映画脚本のノベライズでした、チャンチャン。  
 
 
☆黄金を抱いて飛べ

高村薫の「黄金を抱いて飛べ」も本日読了。 高村のデビュー作で、来月映画公開されます。大阪を舞台とした銀行強盗物ですが、計画、調査、手法がやけに緻密に書かれているのと同じ位、メンバーの一人一人が至極丁寧に描かれています。映画キャスティングは判っているのて、ああ こいつは浅野やな とか思いもってよんどったんですが、さて 主人公の「幸田」をやるのが「妻夫木聡」なんだよなあ……。
 いやいや、妻夫木聡が下手だと言ってるんじゃないんですが、あまりにもイメージと違うキャラクターなので、一体どう演じるのか…興味深いやら怖いやら、頼むから変に原作をいじってなきゃええんですがねぇ~。


☆岳飛伝

「岳飛伝」二巻 終了しましたが、実史でいくと岳飛と榛魁(字忘れた シンカイ)が金に対する開戦・否戦で決裂して暗殺されるまでどう考えても二年ほどしかないんですが、どうも一冊当たり1~2ヵ月位のスピードなので下手したら10巻以上になるんかなと思いますわ。その後も梁山泊が存続するとしたら、やっぱり蒙古の侵攻が次の話になる。さあ、誰を主人公にするんでしょうねぇ。実は、楊令が女真族の女に生ませた息子ってのがいて、金軍のウジュツが養子にしとります。
 こいつなんですかねぇ? はたまた、元帝国になっても梁山泊はなんらかの形で残るのか? そういやチンギス・ハンの後継者フビライの子の内 チャゴタイ・ハンは確か養子だったとおもうんですが、話はこの辺まで続いていくんですかねぇ、どうせなら榛容なり胡延凌なりの子供が日本に逃げて来て世良四郎三郎の先祖に成るとか、アハハハハそれじゃ隆慶一郎ですかい。いずれにせよ、このサーガシリーズ、何処までいくんでしょうねぇ……。

 ところで、今ハタと気づいたんですが……明日から読む本がねぇぞ! ぎゃ~どないしょう~~!
コメント
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