大橋むつおのブログ

思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。

高校ライトノベル・タキさんの押しつけ映画評11・トータルリコール

2016-08-18 06:25:51 | 映画評
タキさんの押しつけ映画評
トータルリコール


この春(2016年5月)に逝ってしまった滝川浩一君を偲びつつ


 面白い!そいつは保証、但し体調は整えてから見ていただきたい。兎に角アクションに次ぐアクション、特殊映像がド派手にブッ飛んで行きます。このジャンルは大好きだし見慣れているのですが…いやあ~疲れた、見終わってヘトヘトですわ。
 
 監督はレン・ワイズマン(ダイ・ハード4)、出演がコリン・ファレル(SWAT)ケイト・ベッキンセール(アンダーワールド)ジェシカ・ビール(Aチーム)と誰か一人でアクション映画が一本撮れる役者が勢揃いしている。これでド派手な映画に成らない訳がない。
 レン監督はディック原作のファンというよりは、ディック原作映画のファンらしい。本作は小説の再映画化ではなく、前作ポール・ヴァーホーベン/アーノルド・シュワルツェネッガー版のリメイク。
 設定が火星に行かず、地球上で終始する以外はほぼ同じ、前作では火星の大気改造というスペクタクルが有ったが、本作にはそれに代わる設定が用意されている。台詞も殆ど同じです。
 レン監督がディック原作映画のファンだというのは間違いない。本作の世界観には「ブレードランナー」や「マイノリティーリポート」が混ざっている。ディック原作映画のファンなら思わずほくそ笑むこと100%保証、小道具にしても、車はスピナーだし、ピストルはデッカードタイプ…いくつあるか探してみるのも面白い。 ディックは現実と虚構、記憶と自我をテーマに数多の作品を書いている。そのテーマは現代にいたるも普遍性を失わず先端を走っている。ただ表現内容は惜しいかな古い。だからタイトルとテーマだけを借りて内容は全く新作の映画になる。今作を見るにF/Xの進歩には今更ながらに驚かされる。だったら、そろそろ「高い城の男」や「逆転世界」なんてな長編の映画をみたああいなあ~。
コメント
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