すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

雪の色、白くてよかった。

2021-03-08 | ノルウェーから

 



昨年4月に自分が作った詩を ふと思い出しました。
読んで、笑っちゃいました! 
あの頃、かなりまいってたんだった。

トロムソでは、
今頃たんと雪が降り出しています。
たぶん今年も長引くでしょう。

でも、今年は、ワクワクしています。
スキーで遠出もしてみたい!

よかったら、この詩、読んでくださいませ。

 

 

雪の色    作:Haru (2020年4月)

 

毎日毎日 ひたすら雪が降る
ふぅーとため息をついて 
ふと思う。

 

もし、雪が黒かったら?

太陽の光を吸収し        
あっと言う間に、
雪は解けてなくなるだろう。

極夜なんて、
真っ暗で何も見えない。

木につもる雪は、
薄気味悪くうごめくに違いない。

しめしめと、

雪国は犯罪の宝庫になるかもしれない。

こりゃ、うかうか出歩きもできないぞ。

 

もし、雪が赤かったら?

雪を見るたび、こころが興奮。
人との争いが増えるかもしれない。
雪が解け始めたら、まさに血が滴るよう。

おお、おぞましい。

 

もし、雪が緑色だったら?

枯れ木が、枯れ木に見えない。
新緑の新鮮さを奪ってしまうじゃないか。
常緑と雪とのコントラストなんて、
あり得ない。

なんて退屈なこと。

 

雪が白いから、

そう、白いから。

極夜の最中でさえ、
光をためて、
うっすらとオレンジ色に灯る。

汚れたものを覆い隠し、
心までリセットしてくれるよう。

枯れ木には、
白い毛皮を纏った生き物がうじゃうじゃ。

それでも、決して静けさを失わない。

自然と白のコラボは、
どんなデザイナーもかなわないだろう。

時には 無色に 
時には 七色に輝く。       

ああ、雪が白くてよかった。

神様、あなたは、
なんと素晴らしい色を
思いつかれたのでしょう。

でも、神様
もう4月も半ばすぎです。

いい加減、

この雪を終わらせてください。 

 



 

 
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