鈴木信太郎作品の絵葉書でお客様よりお便りをいただきました。
よい桃の絵だなぁ~と思っていると、
こちらは2015年にノーベル医学・生理学賞を受賞された大村先生のコレクション作品だとメモ書きをお書きくださいました。現在は韮崎市にご自身の美術館ごと寄贈され、韮崎大村美術館になっているそうです。この美術館に寄せる大村先生のご挨拶文もとても素敵です。
薔薇の絵葉書にはこのような内容をお書きくださいました。
10月に入ったため夜中に荻須を出してみました。
父に「荻須を出すから手伝って」と請いましたが返事なし。
夜中に家内にたのみこんで出しました。フックにかけるのがとても一人では出来ません。
ワイヤーと違って前方に出てこないからです。
家内は「1人で掛けられない作品は買わないで」と。
いずれにしても重い作品は徐々に軽い作品に換えていきたいと思いますのでご協力のほど
お願い申し上げます。
またご商売とはいえ佐橋さんはよく重い作品を扱ってみえるものと感心いたします。
20代の若い店員さんを雇わないとそのうち佐橋さんが倒れないか心配です。
若い人の方が力がなかったりして・・
拝読していて何だかとても温かい気持ちになりました。
お父様の無言と夜中に駆り出される奥様のお意見は、とてもリアルで
失礼ながら笑ってしまいました。
他のお客様のお宅でもこのようなことはよくお有りではないでしょうか。
油絵でも、日本画でも大きな作品になると額が重たくなり、掛け替えに大変です。
大きい作品にはそれなりの魅力があり、お客様方にはぜひお楽しみ頂きたいと
思って居りますが、確かに年々掛け替えのご負担が増すのは避けられません。
少し前までは佐橋がご自宅に伺って掛け替えをさせて頂くことが多くありましたが、
お忙しいお客様にお時間を作って頂くのも申し訳なく、最近ではそうしたことも減ってきてしまいました。
(もちろんご依頼があればすぐに参上いたします)
「ご協力」というお言葉を頂いて恐縮に存じます。せめてお父様や奥様にご迷惑のかかりません
作品をご紹介させていただきますよう努力して参ります。
佐橋はつい最近まで100号額付きまでなら一人で壁に絵を描けられました。
ワイヤーを引き上げる際は足も使いだしますので、見ていて面白いのですが、
そういえば最近は大きい作品を一人では持たなくなりました。
加齢とともに扱う作品がどんどん小さくなってきてしまうかもしれませんが
いつもお客様とともに。。
ということでお許し頂けたらと存じます。