日曜日に三重県三重郡菰野町のパラミタミュージアム(公益財団法人岡田文化財団)さんの
に伺って参りました。(11月13日まで)
この三作家は、1952年(昭和27年)から6年間、東京の画商兼素洞の主催による「雪月花」「松竹梅」循作展への
共同出品をしました。三つの画題を三人の画家に割り振り、毎年順番に画題をずらして3年で全体が完成するという
趣向の展覧会でした。
パラミタミュージアムさんがこの作品のうちの三幅対二組を収蔵されたのを機に、三作家の作品を順次収蔵され
今回のこの企画になられたようです。
私自身はまだ伺ったことのない大田区立龍子記念館さんが川端龍子作品を特別出品されると知り、興味をもち伺いましたが、
大観の関わった工芸品などの珍しい作品も鑑賞できとても満足して帰ってまりました。
それぞれの面白い作品から
玉堂 鵜飼 1944年 昭和9年 舟に乗らず肩に鵜をのせての鮎釣りです。とてもほのぼのとした鵜飼風景です。
龍子 花下晩酌 1960年 昭和35年 龍子は、河童の大家小川芋銭が亡くなるまでは決して
河童を描かなかったそうですが、その後は好んで多く描いたと解説にありました。芋銭より人間味のある
色気のある河童ですね。それにしてもやはり巧みな筆さばき、上手い!と思います。
大観 大観はとても情の深い人であったとよく聞きます。
岡倉天心とも親交のあった実業家辰澤延次郎は
天心の渡米中に日本美術院の院長代理を務めるほど美術院の経営に尽力した人で
大観はこの辰澤家に関わる工芸品によく図柄を描いたそうです。
大観の絵をまとうように、振袖や打掛を羽織り結婚式を挙げられた花嫁さまはどんなご気分でいらしたのでしょう?