つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

お客様よりのお写真

2017年09月12日 | お客様よりのお便り

お宅の絵画の掛けかえをされたとお聞きし、無理をお願いして

お客様にお部屋の写真をお撮りいただきました。

牛島憲之作品から 山本丘人作品へ

岡田三郎助作品から 彼末宏作品へ

 

青から青へ。

けれど確かに少しづつ秋の印象が深くなっている飾りかえですね。

私どものような画廊でも、なかなかこれほど繊細な季節の掛けかえを

することはできません。

もう何年か前にお納めさせていただいた作品が益々美しくなっている

ように羨ましく感じるのは、きっとお客様やご家族のみなさまが

毎日のように作品を眺めてくださっているからだと思います。

 

みなさまのお宅は小さなギャラリー。

私どもに飾らせていただいていた作品が

お客様のお宅で新たな愛情をいただき、個性豊かに美しさに磨きをかけていきます。

それをこの目で拝見し、確かめさせて頂いたとき

私たちは自分達の仕事に新たな自信を頂くことができます。

 

写真撮影にはいつもお忙しいお客様に、大変なご面倒をおかけしてしまいました。

申し訳ございませんでした。そして誠にありがとう存じました。

せめて、この丘人の美しい月を

このブログで何度も何度も拝見させていただいて

私の「秋」を深めて参りたいと思います。

 

 

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秋に想うこと

2017年09月12日 | 日記・エッセイ・コラム

週末はまた東京に帰りました。祖母の四十九日の法要に。

身内の四十九日法要は今年これで3回目です。そろそろ一段落つけたいなぁ~

そう思ってしまいます。

 

なんと今ごろから朝顔が咲き始めました。咲かない咲かないとブログでもご紹介した

あの朝顔です。

私たちのところに来てくれる前にお花屋さんでひとしきり花を咲かせ、結んだ種が

土に落ちて新しい葉となったのかもしれないと感じていますが。。いかがなものでしょうか??

とにかく、可愛らしい小さな花がいくつか咲いてくれています。

 

朝顔の季語は秋だったような気がして、だから今も咲くのだと感じて

私の持っている「俳句歳時記」を調べてみますと

「朝顔は従来秋の季語として使われてきたが、現実には盛夏の花であり、秋になると色も形も見劣りがする」と書いてありました

 

見劣りがする!ってあなたそれはないでしょうに・・・

そう思っていると、こんどはガラス戸にあの柔らかく小さかったバッタたちが

姿を現してくれました。

よく来てくれました。ありがとう。うれしいな。

 

 

 

 

喪の儀式の続くなかにあって、私たちの独り息子はとても良いご縁をいただいて

来年結婚式を挙げることになりました。色々なことが起こりすぎて、

はじめは少しとまどいましたが、

いまはそれがとてもありがたく、親としてとても幸せな気持ちです。

 

時は少しも留まることなく過ぎていきます。別れも出会いも一緒くたにやってきます。

 

今日は最後に画家香月泰男の二つの言葉をご紹介させていただこうと思います。

26才、香月が私の息子と同じ歳ぐらいのときの言葉と

55才、今の私の歳のときの言葉です。

 

1938年 26才記 香月泰男

 

生きることも捨て身でかからなければならぬ

愛することも捨て身でかからなければならぬ

芸術を生むことも

恋人を愛することも

 

 

 

1966年 55才記 香月泰男

 

 

子供たちは成長して巣立ちしていく

太陽 月 星と 鳥たちと虫どもと花花と

変わらぬ姿でいるもの

わたしに憎しみをもたぬものなどと話をすることにしよう

いずれ土に帰るその日まで

 

 

 

 

 

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