こちらも1週間前のことになりました。
先日入江波光作品をお求めいただいたお客様が、私どもに大変貴重な資料、興味ぶかい情報をお送りくださいました。
まだ目を通せていない物もありますが、とても嬉しく、夢中で読み進めております。
まず、1番左の入江波光の作品は、波光が甥御さんの誕生に描いた作品だそうです。
お納めした作品「遊鯉図」とほぼ同じ構図です。
遠方のお客様でいらっしゃいますので、作品を発送させて頂くと、到着のお知らせとともに作品の印象を「大変真っ当な作品(良い作品)で喜んでおります」とお聞きかせくださり、私は、この「真っ当」という言葉にいたく感激をいたしましたが、甥御さんの誕生にこうした端正な作品を描いて贈られるあたりに、やはり「画家としてある前に、人間として正しくありたい」と願った波光らしい清々しい「真っ当な」心を感じることができるのではないでしょうか。
1番右の金山平三の資料についてはまた違う形で触れさせて頂き、
やはりこの真ん中の二冊の小冊子
のお話を少しさせていただこうと思います。
まず、あの織田広喜の悲しげな「少女」、こちらの作品も東京のお客様にお納めさせていただきましたが、あの記事を書かせていただいた際に私は私の幼い頃の写真を掲載させていただいたことは皆さまにも記憶に新しいことだと存じます。
あの写真の裏書きにあった言葉「プールに〜なっちゃん」を「千住の祖母が書いてくれた」と私は書き添えさせていただいたのですね、
そして、これも過日、私が佐橋と伺った原三溪の展覧会で今村紫紅の人物画が素晴らしかったと書かせていただいた記事。
この二つの記事をきっかけにこのお客様は
今村紫紅とともに研鑽を積み、当時の活躍めざましく、将来を大いに期待されながら夭折した画家、また千住の人々に愛され、支援を受けた画家、高橋廣湖(こうこ)のご紹介をしてくださったのです。
この二冊の資料は、お客様が足立区立郷土博物館からお取り寄せになられていた物を今回私どもにお分けくださいました。
御舟だ松本楓湖だと騒ぎながら、私は御舟の周辺の運動、活動、画家たちのことを何も知りません。
(足立区立郷土博物館さんのオープンデータ、廣湖作品資料より)
廣湖のこともそうでした。こんなに素晴らしい画家がいたのか!という驚き。しかも大好きな千住に御縁がふかかったという感動。もう少し勉強をさせていただいて、この日本画家のことには後日改めて触れさせて頂きたいと思っていますが、、
このお客様がどのような豊かな感性で、私の拙いブログをお読みくださっているか、また佐橋と私を応援をしてくださろうとしているかが、静かに深く心に届き、私はとても幸せな気持ちになりました。
直接お会いすることはなくても、こうしたお客様がたとの交流が、毎日資料をあさり、ああでもないでもないと時間をかけて記事を書かせて頂く私の大きな励みになっています。このお客様にこの場を借りて心からの感謝をお伝えいたします。まことにありがとう存じました。
そして、ちゃっかり💦 これからも資料のご提供をお願いいたします。
さて、お宝映像、おまけコーナーです。
このお客様が猫ちゃんとお暮らしだと聞いて、その猫ちゃんの画像をお送りいただいたのです。お客様は、いつものように大変謙虚にご紹介くださいましたが、これがまた素晴らしく美しい猫ちゃんで。。。ご無理を言って、このブログに画像をご紹介させて頂くようにお願いをいたしました。
当店の看板犬のモノちゃんのおかげで、佐橋も私も随分動物のお顔というものへの理解がすすんでいます。やはりこの美猫ちゃんも、眼差しがですね、ご主人様にそっくりだと思います。(くしゃみはきっとフランくんではなく、お客様がされていらっしゃいますね。)
フランくん、10歳。これまた御縁があって、愛知県のお生まれだそうです。
フランくん、こんにちは。これからもどうぞよろしく、お付き合いください。