つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

2024/12/31

2024年12月31日 | 佐橋美術店よりのお知らせ
日・月曜日といつものように2日間のお休みをすごさせていただき、今日火曜日、三日目にしてやっと冬休み気分を味わえたのも束の間、主婦目線にもどってみると、結局家の片づけが何もできていない~💦と慌て、今日大晦日にざぁーと簡単に大掃除を済ませました。

「簡単な大掃除」などという言葉あるのかどうか?もわかりませんが、どなたかをお招きするわけでもなく、息子たちが来てくれるだけですので、家じゅうを「孫仕様」に模様替えできれば私としては大満足です。




さて、一番上の画像、岩波文庫 夏目漱石の「門」は、この秋新たに求めた本です。夏目漱石の作品は若い頃に短編を幾つか読んだと思っていましたが、どうやら3部作のうちの「門」だけは読んでいなかったようなので、今更ながら読んでみたいと思いました。が、なかなか機会がなく、このお休みを利用してページを進めてみようと思っています。

どうして「門」を今更?だったのかは、やはり山口薫の作品に触れたから。


そうです! 「つたの塀と鉄の門」

以前にも書かせていただきましたが、この作品は画集で見て以来、佐橋がずっと探していた作品でした。そして、今回山口薫展を当店で開いてくださるというお話が進むなかで、弥栄画廊さんが何もご存じなく偶然この作品を仕入れてくださっていました。

偶然とはいえ、実際にこの作品を佐橋美術店に飾っていただいた時の感動を今も忘れることはありません。本当に涙が出ました。

山口薫画集の第一集にこの作品の写真と、山口薫の詩が掲載されていますが、
結局この作品に関する薫の思いというものは具体的にわかりませんでした。

考えてみると、佐橋は門やドアを描いた作品が昔から好きだったように思うのですが、それはなぜだろう?と考えたときに、頭に浮かんだのが「漱石の門」だったのです。

既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、漱石の「門」は禅寺の門のことをさしています。





今回、芸術新潮さんの記事でもこの「つたの塀と鉄の門」について触れてくださっていますが、取材が終わった後に、九州からおでかけくださいましたお客様がこの作品をお求めくださり、、佐橋美術店とこの作品との「偶然のエピソード」がハッピーエンドに終わったことを、不思議に、そしてとても幸せに思っています。佐橋が仕組んだのかな?と思えるほどです。

というわけで・・
今年のアッパレ!お買い物はこの作品をお求めいただきましたお客様にお授けしたいと思います。粗品ですが、既に賞品をお贈り申し上げました。

おめでとうございます😍 

今年も本当に多くの皆様にご来店、このブログにお立ち寄りいただきました。
至らぬところばかりの私が、何とかこの一年を過ごさせていただきましたのは、全てにみなさまのご厚意のおかげです。

そして、すばらしい作品をお預けくださいました弥栄画廊の皆様にも深く感謝申し上げます。

まことにありがとう存じました。

どうぞ、お身体、お心にお障りなくご無事にご越年、新しい良いお年をお迎えくださいますようお祈り申し上げます。

                令和6年大晦日  佐橋美術店 佐橋夏美






追伸 文庫の表紙絵は安野光雅です。





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