年末、年始のギャラリーには山口薫作品のほかに岩橋英遠のお軸、竹内栖鳳のお軸を飾らせていただきました。
外から当店の小窓を覗いてくださる方たちに少しお正月らしさを感じていただけるかと思いました。
どんな山口薫作品も決して日本画を拒んだりしませんので、安心して近くにお軸を飾らせていただいていますが、「浮き上がるマリモ」や「たわわの柿」は特に作品自体が日本画に近く感じられ、観るたびにその奥行きの深さに驚かされます。
季節を終え、枝葉を落とした柿の木にたわわに残った柿の実のイメージはこのようなものでしょうか。
結局、これらの作品のテーマは「いのち」ということだろうと感じ、山口薫の作品を愛するということはどこまで「いのち」を純粋に愛せるか。信じられるか?ということのように思えてきました。
まもなく、いよいよ大晦日の一日。
明日には今年のアッパレ!お買い物賞について書かせていただき、本当の意味で私の仕事納めにさせていただこうと思っています。
竹内栖鳳 紙本・彩色 軸 「村居」
26.1 ×23.1センチ 共箱 東京美術倶楽部鑑定書有
軸装全体の大きさ 120×36㎝ 軸先 41㎝ ◇
軸装全体の大きさ 120×36㎝ 軸先 41㎝ ◇
岩橋英遠 軸 「晨明」 絹本・彩色 68×51㎝ 共箱 ☆
表装を手掛けられたのは、愛知県居松清唱堂さんです。いまはもうありませんが、弥栄画廊さんのご実家でいらっしゃいます。おそらく昭和30年代後半の仕事だろうと先日お立ち寄りくださった際にお教えくださいました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます