つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

クリスマスリース

2020年12月13日 | 日記・エッセイ・コラム
相模原の妹から手作りのリースが届きました。
毎年妹からのリースが届く頃になると、私の事務的な仕事にもなんとか年内の目処を立てることができるような気がします。


利益追求という事を別として😅2人でこんなに仕事をした一年は今まで無かったなぁと思います。

時々手伝いに来てくれていた弟が療養に入り、ちょうど一年。彼が影に日向に私たちをどんなに助けてくれていたかが身に沁みて実感できました。

またこの感染問題で、各企業、個人コレクターの皆様が色々な意味で「見直し」を図られ、ご所蔵品の評価についてのご依頼も多くなりました。

昨年の消費税増税時に比べれば、今年、美術品の価格に思っていたような価値の下落は起きていませんが、それでもやはり先日お伝え致しました通り、私達の扱います作品達はマネーゲームの材料というよりも、「本当に美術品が好き」とおっしゃってくださるお客様にお求めいただきますので、沢山の方にこの時代の作品の素晴らしさをお伝えすべく、お求め安く、そしてお支払いのご希望に沿った形を目指していきたいと思い、それなりに苦心、工夫をしております。

「ブログを楽しみに読ませていただいています」というお声も今年以上にいただいた年もありませんでした。
お通いくださるお客様は勿論、「えっ、こんなお若い方が?こんなにお遠くの方が?」と驚かされることが多くありました。

この冬は上京などできるだけ控えたいと思い、新しい仕入れ作品はなかなかご紹介できないと思いますが、倉庫には「あぁ、まだそんな作品を持っていたのか?」と皆様に思っていただける作品がたくさんありますので、この年末年始に私から少しづつその作品をご紹介申し上げたいと思います。



ご覧になったことのある作品ばかりで「お楽しみにぃ」とはなかなか言えませんが、それでも私自身は案外楽しみに記事が書けるのではないかと思っています。

雑多な仕事も多く、相変わらずなかなか続けて更新ができませんが、よろしければお付き合いいただきたいと思います。













コメント (6)
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お客様のお作品

2020年12月05日 | 絵画鑑賞
お客様にお願いをして作品をお飾りになられている様子を画像におさめさせていただきました。









島田章三
結城素明
野田弘志

の作品を大変上手にお飾りいただいています。
いつもご夫婦で作品をお求めくださり、作品の飾り方もそれぞれ担当の場所をお決めになられているようです。
特に結城素明の作品の優しさを、キリッとした立ち上がりの花瓶とカラス瓜の朱でシメてくださるそのセンスには
脱帽いたしました。






少し前になりますが、このお客様から野田弘志先生の特集番組を録画したDVDをお借り致しました。





丁度この作品を佐橋は東京の三の丸尚蔵館で拝見できましたので、その制作過程を大変興味深く見させていただきました。








「本物のようだ。綺麗」

よく美術品蒐集の入門編として写実絵画を取りあげますが、作品を毎日毎日長くご覧いただくうちに飽きてしまう。。
そんな写実絵画ではお持ちいただく意味がありません。

入口も広く、そして奥行きも深く。
結局私たちは野田先生のお作品を多く扱わせていただいています。






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椿

2020年12月04日 | 日記・エッセイ・コラム
小さな庭に今年も「今」を逃す事なく赤い椿が咲きました。

椿の葉のあの艶やかな濃い緑や花の形、色を楽しむのも良いと思いますが








椿の本当の美しさというのは、各枝振りや花の支配する空間の美しさに由来するのではないかと思っています。

私は斜視の持病がありますので、立体視ができず多分他の皆さんと違う風景を見ているのだと思いますが、
それでも青い○をつけた空間の奥行きや色の配置、枝振りの不思議を楽しむという見方は、毎日店で眺めている
美術品達が教えてくれたことだと思っています。

美術品と共に暮らす喜びは「気づきの喜び」

歳を重ねていく不安に、少しの安らぎを与えてくれるような気がします。




















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