最初はSAH

2000.11にくも膜下出血(SAH)発症。無事後遺症もなく生還。今興味あること:脳のこと,教育のこと,テニスのこと

国民健康保険・破綻の危機

2005-12-13 22:06:53 | 医療と健康
今日のNHK「クローズアップ現代」で『国民健康保険・破綻の危機』と題して
これから、一体どうなっていくのか心配になってしまう内容をやっていた。
保険料の滞納者が増え、収納金が減っているのに高齢化が進み医療費の歳出が、
大きく上回り、国民健康保険が危機に陥っているという今問題となっている内容だった。

しかしこの番組で紹介されて、「なんて馬鹿なことを言っているのだ!」
頭に来たことがある。
滞納者が、払うお金がないと言っているが
一体どれくらいの人が本当に払えないのか疑問に思った。
番組で紹介されていた若者が、
「普段ほとんど医者にかからない自分が、
どうして病気に罹った人の分を払う必要があるのか?
軽い病気は、売薬で、いざ病気になったら
個人で民間の保険に入っているのでそれで賄う」
というようなことを言っていた。
医療費が一体いくらくらいかかるかわかっているのか!!!!

今は、社会保険システムがあるので
自費で払う場合の3割(高齢者は1割か2割)で済んでいる。
また、現在は高額療養費制度があるので負担する3割が高額になった場合でも、
1ヶ月、負担は72,300円+(医療費-241,000円)×1%ですむようにになっている。
これを全部自費で払ったら、一体いくらかかると思ってるんだ!
入院時1日1万円なんてそんな額ですむはずがない。
ちょっと入院すればすぐ何百万もかかってしまう。

私の最初のくも膜下出血で入院した時も22日間で約50万円、
2000年はまだ入院は2割負担だったので、
自費だったら50万円×100/20=250万円だ。
私はその後、三度入院して二度手術をした。
そして、その後もずっと通院している。
もし自費だったらもう暮らしていけなくなって
医者にもかかれなくなっていることだろう。

もし社会保険制度がなくなれば、
今個人でかけている保険を何十倍も増やさなければ
現在の水準の医療は受けられない。
個人で賄いきれる人がどれだけいるというのだ。
いったん、病気になったら、身の破滅だ。

民間の保険会社は利益を出さなければならない。
社会保険は、利益は出す必要はない。
同じ水準の医療を受けようと思えば、
掛け金は、社会保険より民間の保険会社のほうが、
ずっと高くなることは、ちょっと考えればわかるはずだ。
今の社会保険システムのお陰で
どれだけ安心して医者にかかれるのか、
もっともっと広く知らせるべきだ!!!!!!

病気は、どんなに気をつけていても襲ってくる。
誰にでも…
コメント (4)
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