あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

東京横断水辺66㎞ロクロクウオーク(第3日)

2008-01-13 15:10:23 | 江戸・東京を歩く
 2008年1月6日(日)

「東京横断水辺66㎞ロクロクウオーク」の最終日は、朝
から雲ひとつ無い快晴。8人のメンバーが、西武新宿線
武蔵関駅を8時にスタートした。

 西武新宿線に沿って商店街を西へ、武蔵関公園に入る。

富士見池の中ほどで記念撮影。いずれも3日間参加の
メンバーである。

 撮影は、2日参加の金井さん。昨年暮れ、「21世紀の
朝鮮通信使を歩く」を出版されたばかり。

 武蔵関公園の西南端から南へ、青梅街道を越え、千川
上水へ出た。

 千川上水は、元禄9年(1696)に、小石川御殿、湯島、
聖堂、東叡山、浅草寺御殿などに給水するために作られ、
江戸市中の飲料水や浄水沿いの農地の潅漑用水として
も大きな役割を果たした。

 昭和46年(1971)、最後まで使っていた大蔵省印刷
局王子工場(この歩きの初日、ゴール近くに門前を通過)
が取水を止め、一旦途絶えた流れが、平成元年に復活
したという。

 逆行する方向になるが、練馬区と武蔵野市の境となる
上水沿いの緑道を下流(東)へ1.5㎞ほど戻る。


 石神井西中のところで右折して南へ、吉祥寺通りに入り、
武蔵野八幡宮に参拝する。


 境内には、昨年から武蔵野商工会議所がはじめた武蔵
野吉祥七福神の大黒天があり、商工会議所の人が数人、
参拝を呼びかけていた。

 JR中央線吉祥寺駅の西側を下って、都立井の頭公園
に入り休憩した。


 神田川の源流があり、噴水の上がる池の西側にある
弁財天も、武蔵野吉祥七福神のひとつである。

 公園の西端から玉川上水緑道に入って西に向かう。今
日のコースの大半は玉川上水緑道沿い。

 玉川上水は、承応2~3年(1652~3)に江戸の飲料
水供給のために作られた上水路。

 飲料水の供給のほか、武蔵野台地の各地に分水され、
飲料水、潅漑用水、水車の動力として、武蔵野の開発に
大きな役割を果たした。

 近年まで淀橋浄水場への導水路として使われ、新宿
副都心計画で浄水場の廃止に伴い、一時水が途絶えた
が、都の清流復活事業により清流がよみがえった。

 すぐ近くに山本有三記念館があったので、立ち寄る。
文学者で三鷹市名誉市民でもある山本有三が昭和11
年(1936)から21年まで居住した建物。

 当時導入された海外の近代的様式の折衷的表現を試
みており、特に外部の暖炉煙突の石積みは、日本には
珍しい表現だという。

 館内は無料で観覧出来るが、時間の関係で外観を見
るに留めた。

 「風の散歩道」と呼ぶ、広葉樹の続く右岸沿いの緑道
を西に向かう。用水が真下をここだけ暗渠で通過する
JR三鷹駅を北に抜け、再び左岸沿いの緑道へ。


 境3丁目には、干ばつに悩まされていた品川領内の
農業用水として寛文9年(1669)に開通したという
「品川用水取水口跡」の説明板があった。

 東京都民の水源のひとつ、境浄水場の南を通過し、
千川上水の分流地点を過ぎる。
 
 間もなく、昨日歩いた石神井川の源流間近で、5月の
連休に開催される東京国際スリーデーマーチの主会場
でもある都立小金井公園に入った。

 豊富な広葉樹が園内に広がるが、いまは枯れ枝。東西
2㎞、南北に数百mある都立の自然公園。11時過ぎで
少し早めながらここで昼食とする。

 暖かな好天の日とあり、家族ずれなどのグループがたく
さん、新春の休日を楽しんでいた。

 ふたたび玉川上水緑道に入り、左岸をさらに西に向かう。
 
 スリーデーマーチの頃はやわらかな新緑に覆われたケヤ
キや桜なども、いまは枯れ枝のまま。

 小金井市から小平市に入り、西武多摩湖線を越えると
緑道は未舗装になり、歩きやすくなった。

 西武国分寺線を鷹の台駅の南側で越える。北側を並行
していた車道が離れ、いっそう歩きやすい林間の道が続く。


 朝鮮大学校の西で玉川上水を離れ、北に進路を変え、
いよいよ最終コースに入る。

 ケヤキやカシなどの屋敷林が並ぶ青梅街道沿いの家
並み、その街道際にあった竹内家には、小平市の保存
樹木中で最大の巨木だというケヤキの大木が立つ。

 高さ35m以上、目通り周囲6.5m、樹齢は300年以上
といわれるという。

 竹内家入口には、自家生産のりっぱなブロッコリーが
1個100円で無人販売されており、われわれに気づいた
娘さんが応対に現れ、過半数の人が購入した。


 青梅街道を少し西へ、小平消防署小川出張所横を右折
し、けやき通りを北に進む。

 玉川上水から分流した野火止用水や、新青梅街道など
を横断した。


 西武多摩湖線武蔵大和駅近くで、多摩湖の東側になる
狭山公園に入り、14時37分にゴールの多摩湖(下湖)
堤防下にある「たっちゃん池」にゴールした。

 多摩湖堰堤(えんてい)がゴールの予定だったが、現在、
多摩湖(下湖)の堰堤は耐震強化工事中で、塀に囲まれて
いて入れない。

 東京の東端、水元公園を出て、古隅田川、荒川、石神井
川、千川上水、玉川上水沿いを歩き、飛鳥山公園、城北中
央公園、石神井公園、善福寺公園、武蔵関公園、井の頭
公園、小金井公園など、都立の大きな自然公園を巡った
66㎞の東京横断水辺ウオークが終わった。
 
 3日間参加した全コース完歩者は、朝の武蔵関公園の
写真の7名。1日参加、2日参加の皆さんを加えて、3日
間の延べ参加者は36名だった。
 
 西武多摩湖線西武遊園地駅で皆さんに別れ、私はさらに
北へ約5㎞歩き、16時過ぎ帰宅した。

(天気 快晴、距離 23㎞、地図(1/2.5㎞) 吉祥寺、立川、
 所沢、歩行地 練馬区、武蔵野市、三鷹市、小金井市、
 小平市、東大和市、歩数 36,300、自宅まで44,100)
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする