あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

北本の花巡り(その1)(埼玉)

2012-04-12 22:42:11 | カントリーウオーク
 2012年4月10日(火)

 日本五大桜のひとつである石戸蒲(いしどかば)ザクラや、高尾さくら公園の桜を
見ようと、JR高崎線の北本(きたもと)駅に下りた。

 西口から出る川越観光バスに乗り、駅の南東になる石戸宿1丁目にある北里研究所
メディカルセンター病院バス停で下車する。

 病院の周辺はソメイヨシノの並木になっていて、ちょうど見ごろになっていた。


 芝生広場の一角には、色濃い桜が咲いている。




 広大な構内の北里研究所の南側の道路を回り、石戸蒲ザクラのある東光寺に行く。
お堂の周りはソメイヨシノが満開である。


 お目当ての石戸蒲ザクラは、このお堂のすぐ東側(右手)にあり、やはり見ごろにな
っていた。


 石戸蒲ザクラは、大正11年(1922)に国の天然記念物の指定を受けた。当時は
かなりの巨木で、日本五大桜の一つに数えられた。戦後、次第に衰えを見せ、現在は1
本の幹とひこばえが残るだけになったが、それでもかなりの枝振りを見せている。


 なお、この木の和名「カバザクラ」は、世界でただ1本の品種で、ヤマザクラとエド
ヒガンザクラの自然雑種と考えられるようだ。

 蒲ザクラには、源頼朝の弟で義経の兄にあたる源範頼の伝説が残されていて、建久4
年(1194)に伊豆の修善寺で幽閉されて果てたというのが通説だが、ここ石戸宿で
は、範頼は殺されずにこの地に逃れ、隠れ住んだとの伝説があり、逃れる際についてき
た杖が根付いて蒲ザクラになったのだという。

 東光寺から南に進み、北本自然公園に南側の入口から入った。近くのカンヒザクラが
鮮やかな彩りを見せる。


 やはり日本五大桜の一つ、福島県三春の滝桜の子孫の滝桜も見ごろになっている。




 すぐ先の噴水の周囲は、ソメイヨシノが満開である。






 公園内を貫く遊歩道に入って北に向かう。アシなどの茂る湿地の東面、「北里の森」
と呼ぶ斜面にも、ソメイヨシノなどの花が見られる。


 樹林の下草に、子どもの頃「ジジババ」と呼んでいた草花が咲いている。最近は見た
ことが無く、絶滅危惧種になっているのではないだろうか…。本当の名はシュンラン。


 湿地の西側には、ヤナギが淡い若葉を見せ始めている。


 遊歩道を北里研究所の北側あたりまで回ると、高尾の池とよぶ池があり、向こうには
自然学習センターの建物が見える。


 芦辺にはカモや餌をあさるシラサギが見える。


 北面の黄色はナノハナのよう。


 少し先では、カモが仲良く並んで休んでいた。


 自然学習センターの近くまで行くと、関東では珍しいシロバナタンポポが咲いていた。


 自然学習センターの館内に入る。中ほどに、「北本自然公園内で会える(かもしれな
い)生きものたち」のはく製があった。




 そばには、ニホンアカガエルのオタマジャクシがたくさん泳いでいる。


 入口を入って左手、係員の居るそばには、大変珍しいピンクのシマヘビが飼育されて
いる。

 公園内で捕獲してから1年4か月になり、13~14回脱皮したとか。突然変異でこ
のような色になったようだ。

 自然学習センターを出て、さらに木道の遊歩道を北に進む。


 200mほどのところに、市天然記念物に指定されているエドヒガンザクラの大木が
ある。

 高さ20m、根回り3m、樹齢200年以上だという。

 東側斜面にもソメイヨシノが咲き競い、その下にレンギョウもたくさん咲いていた。


 遊歩道を東北端に抜けて北本自然公園を後にする。近くの、北本市西部公民館と隣接
する小公園のソメイヨシノも、こぼれるように咲いている。


 13時を過ぎたので、近くの荒井4丁目の小さな三差路際にあった「三味茶屋」に入
り、昼食とする。

 ミニチラシとそばでお値段は1,050円、美味しかった。
 
 北側の集落の一角にあった民家のボケも花盛りになっている。
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 この後、高尾さくら公園に向かうのだが、今日はここまで。(続く)



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コメント
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