あるきメデス

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京都国立博物館で「王朝文化の華 陽明文庫名宝展」を見る

2012-04-26 20:17:04 | 京都を歩く
 2012年4月22日(日) 雨
 
 朝から雨なのでゆっくりして、8時過ぎに東横イン五条大宮で朝食を済ませ、9時過ぎに
出発した。JR山陰本線丹波口駅発9時20分に乗り、3分で京都駅に着く。

 一日中雨の予報なのと、京都の桜の名所のほとんどは見ごろを過ぎているようなので、今
日は寺社の拝観は止め、京都国立博物館に行くことにする。

 小雨模様の京都駅北口を出て、七条通りを東に向かう。東洞院通りとの交差点に、「電気
鉄道事業発祥地」碑があり、明治28年(1895)2月1日にここから伏見下油掛通りま
で6㎞の電車運転を開始したことが記されていた。



 鴨川の七条大橋を渡る。両岸のソメイヨシノの花は散り始め、ヤナギが軟らかな若葉の彩
りを見せる。


 橋の先の川端通りを過ぎ、すぐ近くの小さい書店で、京都国立博物館の前売り券を求める。


 その先の通りには京菓子の店や食べどころなど、京都らしい店が並んでいた。


 10時半頃、京都国立博物館に着き、南門から入る。正面の平常展示館は工事中。今日の
目的は、右手の特別展示館で開催中の「王朝文化の華 陽明文庫名宝展」である。




 ちなみに、ネオルネッサンス様式平屋建てレンガ造りのこの建物は、東京の赤坂離宮など
も設計した宮廷建築家の片山東熊博士の設計で、明治30年(1897)5月の開館。明治
洋風建築の代表のひとつとして、国の重要文化財に指定されている。


 陽明文庫は京都にあり、昭和13年(1938)、近衛家29代当主でのちに内閣総理大
臣も務めた近衛文麿(ふみまろ)が設立したもの。

 五摂家(摂政や関白に任ぜられる家柄)の筆頭である近衛家の持つ10数万点の宝物を保
存管理しており、この展覧会では同文庫所蔵の国宝8点、重要文化財60点のすべてを初め
て一般公開し、およそ140点を展示しているという。



 館内を約3時間かけて一巡して、8つのパートに分かれて展示されている宮廷貴族のライ
フスタイルともいうべき所蔵品を見る。

 中には、日本最古の日記という藤原道長の国宝「御堂関白記(みどうかんぱくき)」、み
やびな和歌の遊びを記録した国宝「歌合(うたあわせ)」、重文で鎌倉時代の「春日鹿曼荼
羅図」、流麗な文字が記された国宝「倭漢抄下巻」、江戸時代の御所人形や銀細工の小さな
雛(ひな)道具など、千年の歴史や華やかな王朝文化の一端をうかがい知ることができた。

 なお、この展覧会についての詳細は、京都国立博物館のウェブサイトで。


 国立博物館の敷地内は緑が多く、その中にロダンの「考える人」像、古い灯籠や道しるべ
などが散在し、雨に濡れたシダレザクラが散ろうとしていた。








 同じ七条通を京都駅まで戻り、14時過ぎに地下街の食堂で遅い昼食をする。


 早めに帰宅することにして、新幹線改札を入って買い物をして、15時29分発のひかり
526号で東京に向かった。




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コメント (2)
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