2019年11月29日(金)
数日続いていた雨が上がり快晴になったので、新宿歴史博物館で開催中の企画展「測量
✕地図」の観覧と、少し遅いかもしれない新宿御苑の紅葉見物に出かけることにしました。
西武新宿線の西武新宿駅を11時25分にスタートして、新宿歴史博物館に歩いて向か
います。
駅の南側から東に延びる靖国通りを東へ、富久町西(とみひさちょうにし)交差点の南
側、外苑西通りに面して見えた寺に立ち寄りました。
東長寺で、山門はコンクリート造り。山門を入った正面にある本堂もコンクリート造り、
その前一帯は水が張られているという変わった造り。両側の壁面には仏教画が描かれてい
ました。
山門の北側にある多宝塔や鐘楼もコンクリート造りでした。
富久町交差点の北西側には、マンションらしい超高層ビルが目を引きます。
少し先の富久町交差点辺りからは、行く手にやはり高いアンテナ塔が望まれます。どう
やら市ヶ谷本村町(いちがやほんむらちょう)にある防衛省のアンテナのよう。
曙橋(あけぼのばし)交差点の先、中央大学市ヶ谷キャンパスの前から、南に延びる細
い通りの津の守坂通りに入り、少し先でひとつ東側の通りに回り、四谷三栄町にある新宿
歴史博物館に12時15分に着きました。
新宿歴史博物館は、武蔵野の一原野から今日の新しい都心として変容した、新宿区の風
土に根ざした「まちの記憶」を共有し、未来へと継承していくため、資料の収集保存、調
査研究、展示公開する施設として、平成元(1989)年1月に設立されたよう。
入口を入ってチケット(一般300円)を買い、地下1階の展示室に下り、まずは目的
の企画展「測量✕地図」の観覧に。この企画は、近代測量150年になる今年の節目にち
なんで開催されたもの。この展示は、撮影可能でした。
展示は第1章から第6章にわけて構成されていました。
第1章は「近代測量前史」で、新宿区内の四谷や市ヶ谷、江戸などの絵図、伊能忠敬の
測量隊が文政4(1821)年に完成した伊能中図、その測量に使用した器具などの展示。
第2章は「近代測量の漠開け」で、明治新政府により作成された「迅速測図」と呼ぶ2
万分の1地図の原図を中心に、三等三角点の実物、測図に使用した高測標の模型、明治時
代に設けられた新宿区内の水準点図などが展示されていて、1番大きなスペースを占めて
いました。
第3章は「近代測量の発展」で、陸地測量部の発行地図一覧図、5万分の1東京西北部、
東京東北部図などが。
第4章「戦災からの復興」は、戦火をくぐり抜けた地図の銅原板についての説明、東京
の戦災焼失区域を表示した図↑、新宿区の都市計画図、平版測量器具一式↓など。
第5章「高度成長を支える」は、昭和42(1962)年版2万5千分の1「東京西部」
地形図のみ。
第6章「情報通信技術との融合」では、電子基準点の説明パネルや模型↑、測量用航空
機の説明や模型、最近の豪雨や地震直後の国土地理院による撮影事例の写真などが展示さ
れていました。
これら地図やパネル、写真、測量器具など多数の展示により、明治から最近までの測量
技術の進歩や、それぞれの時代を記録した地図による歴史的変遷などがよく分かり、地図
愛好者としては興味深く大変参考になりました。
この企画展は、12月8日(日)まで開催されます。
このあと常設展示室の観覧に。常設展示室は、1 大地に刻まれた歴史、2 中世の新
宿、3 江戸のくらしと新宿、4 近代文学にみる新宿、5 昭和初期の新宿、6 戦中
から戦後・平成 新宿のうつりかわり、及び特設コーナーに分かれて展示されていて、基
本的には撮影禁止ですが、中に4か所だけ撮影可能の展示があったので、その写真のみ紹
介します。
最初はコーナー入口付近の内藤新宿模型
次は「商家のたたずまい」を紹介する江戸時代の建物と内部の様子
こちらは東京市電5000系車輌で、中にも入れます。
最後は、文化住宅の生活を紹介した昭和10年頃の落合に借家住まいをする若いサラリ
ーマン家庭の様子を紹介したもの。
これらを観覧して、14時頃退館しました。館の入口付近には、大正2(1913)年
に開通した四谷見附橋(よつやみつけばし)の高欄(こうらん)の一部が展示されていま
した。
現在の国道20号線(甲州街道)にかかる橋で、JR中央線四谷駅をまたいで新宿区と
千代田区とを結んでいたもの。平成3(1991)年に道路拡幅のため架け替えられ、再
利用できない部材の一部が当館に寄贈されたようです。
歴史博物館前の通りには、新宿区に関わる絵柄タイルがいくつか見られました。
その通りを南進して四谷税務署前などを過ぎ、国道20号・甲州街道に出て左折して西
へ、近くのそば店で遅くなった昼食をしました。
四谷三丁目交差点の西北際には、四谷消防署と消防博物館のビルがあり、その西側建物
屋上には消防用ヘリコプターが展示されているのが見えます。
四谷四丁目交差点まで進むと、行く手に新宿副都心の超高層ビル群の一部が。
交差点の南西側、東京都水道局の建物際には、「史跡 玉川上水水番所跡」、「水道碑
記」、「四谷大木戸後碑」の説明パネルがあり、そばに、都指定有形記念物で玉川上水開
削の由来を記した記念碑「水道碑記」↓が立っていました。
次の十字路を左折すると新宿御苑大木戸口で、14時40分頃入園しました(入園料
大人500円、65歳以上 250円)。
チケット売場の自販機付近には65歳以上の料金表示が無かったので、500円のチケ
ットを買って入園したのですが、入口にあったリーフレットを帰宅後見て、65歳以上は
割引があったのだと知りました。
新宿御苑は、徳川家康の家臣・内藤氏の江戸屋敷の一部がそのツールといわれ、明治に
入り農事試験場を経て、明治39(1906)年に皇室の庭園となり、昭和24(1949)
年に国民公園として一般公開されたもの。
園内は、風景式庭園、整形式庭園、日本庭園といった異なる3つの庭園が巧みにデザイ
ンされていて、明治を代表する近代庭園といわれているようで、私もいろいろな時期に10
回近く訪れているところです。
今日は紅葉に期待して入園したのですが、すでに15時近くに なり西日がかなり傾き、
日陰のエリアが増えているのにまず気づき、真冬の寒さと相まって期待をそがれた感じ。
大木戸門に近い大温室では、ちょうどこの時期にラン展を開催中のようですが、時間も
無いので省略することとして、まずは南側の玉藻池周辺へ。
さらに進んで南東側、整形式庭園のプラタナス並木まで進みましたが、広葉の最盛期は
過ぎた感じ。
中央部のばら園では、何色かのバラが名残の花を見せていました。
南に下って下の池と中の池の間へ向かうと、木々の間から西方にDoCoMoビルの尖塔が
望まれました。
中の池の北東岸に咲くのはジュウガツザクラか。
中の池の南岸からの北側湖畔の眺め。
南岸の紅葉は見ごろでしたが、日陰の場所では彩りはいまひとつ。
あちこちに咲いていたヤツデの花。
北岸の彩りや湖面のカモなどを見ながら西へと進みます。
さらに進んで上の池周辺へ。茶亭楽羽停や松の周辺はまだ日に照らされていますが、
池の周辺はすでに日陰で、見ごろのモミジの彩りももうひとつの感じ。
気温も下がってきたので新宿門に向かうことに。芝生広場の人気も少な目に。
園路沿いにたくさん咲いていたツワブキ
こちらにも、ジュウガツザクラが花をいっぱいに。
新宿門に近い辺りはモミジが多いのですが、日陰なのが残念。
15時40分頃、新宿門を出ました。おばの大イチョウが夕日によい彩り。
入口横のインフォメーションセンターの建物前に植えられたこの花は何だろう。
新宿3丁目の紀伊國屋書店にも立ち寄り、西武新宿駅には16時15分頃戻りました。
天気は快晴ながら、最高気温は10℃台だったのでビルの谷間になる通りは日差しが届
かず、真冬並みの寒さでした。
(天気 快晴、距離 7㎞、地図(1/2.5万) 東京西部、歩行地 新宿区、歩数
15,000)
なお、新宿歴史博物館のサイトはこちらをご覧下さい。
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数日続いていた雨が上がり快晴になったので、新宿歴史博物館で開催中の企画展「測量
✕地図」の観覧と、少し遅いかもしれない新宿御苑の紅葉見物に出かけることにしました。
西武新宿線の西武新宿駅を11時25分にスタートして、新宿歴史博物館に歩いて向か
います。
駅の南側から東に延びる靖国通りを東へ、富久町西(とみひさちょうにし)交差点の南
側、外苑西通りに面して見えた寺に立ち寄りました。
東長寺で、山門はコンクリート造り。山門を入った正面にある本堂もコンクリート造り、
その前一帯は水が張られているという変わった造り。両側の壁面には仏教画が描かれてい
ました。
山門の北側にある多宝塔や鐘楼もコンクリート造りでした。
富久町交差点の北西側には、マンションらしい超高層ビルが目を引きます。
少し先の富久町交差点辺りからは、行く手にやはり高いアンテナ塔が望まれます。どう
やら市ヶ谷本村町(いちがやほんむらちょう)にある防衛省のアンテナのよう。
曙橋(あけぼのばし)交差点の先、中央大学市ヶ谷キャンパスの前から、南に延びる細
い通りの津の守坂通りに入り、少し先でひとつ東側の通りに回り、四谷三栄町にある新宿
歴史博物館に12時15分に着きました。
新宿歴史博物館は、武蔵野の一原野から今日の新しい都心として変容した、新宿区の風
土に根ざした「まちの記憶」を共有し、未来へと継承していくため、資料の収集保存、調
査研究、展示公開する施設として、平成元(1989)年1月に設立されたよう。
入口を入ってチケット(一般300円)を買い、地下1階の展示室に下り、まずは目的
の企画展「測量✕地図」の観覧に。この企画は、近代測量150年になる今年の節目にち
なんで開催されたもの。この展示は、撮影可能でした。
展示は第1章から第6章にわけて構成されていました。
第1章は「近代測量前史」で、新宿区内の四谷や市ヶ谷、江戸などの絵図、伊能忠敬の
測量隊が文政4(1821)年に完成した伊能中図、その測量に使用した器具などの展示。
第2章は「近代測量の漠開け」で、明治新政府により作成された「迅速測図」と呼ぶ2
万分の1地図の原図を中心に、三等三角点の実物、測図に使用した高測標の模型、明治時
代に設けられた新宿区内の水準点図などが展示されていて、1番大きなスペースを占めて
いました。
第3章は「近代測量の発展」で、陸地測量部の発行地図一覧図、5万分の1東京西北部、
東京東北部図などが。
第4章「戦災からの復興」は、戦火をくぐり抜けた地図の銅原板についての説明、東京
の戦災焼失区域を表示した図↑、新宿区の都市計画図、平版測量器具一式↓など。
第5章「高度成長を支える」は、昭和42(1962)年版2万5千分の1「東京西部」
地形図のみ。
第6章「情報通信技術との融合」では、電子基準点の説明パネルや模型↑、測量用航空
機の説明や模型、最近の豪雨や地震直後の国土地理院による撮影事例の写真などが展示さ
れていました。
これら地図やパネル、写真、測量器具など多数の展示により、明治から最近までの測量
技術の進歩や、それぞれの時代を記録した地図による歴史的変遷などがよく分かり、地図
愛好者としては興味深く大変参考になりました。
この企画展は、12月8日(日)まで開催されます。
このあと常設展示室の観覧に。常設展示室は、1 大地に刻まれた歴史、2 中世の新
宿、3 江戸のくらしと新宿、4 近代文学にみる新宿、5 昭和初期の新宿、6 戦中
から戦後・平成 新宿のうつりかわり、及び特設コーナーに分かれて展示されていて、基
本的には撮影禁止ですが、中に4か所だけ撮影可能の展示があったので、その写真のみ紹
介します。
最初はコーナー入口付近の内藤新宿模型
次は「商家のたたずまい」を紹介する江戸時代の建物と内部の様子
こちらは東京市電5000系車輌で、中にも入れます。
最後は、文化住宅の生活を紹介した昭和10年頃の落合に借家住まいをする若いサラリ
ーマン家庭の様子を紹介したもの。
これらを観覧して、14時頃退館しました。館の入口付近には、大正2(1913)年
に開通した四谷見附橋(よつやみつけばし)の高欄(こうらん)の一部が展示されていま
した。
現在の国道20号線(甲州街道)にかかる橋で、JR中央線四谷駅をまたいで新宿区と
千代田区とを結んでいたもの。平成3(1991)年に道路拡幅のため架け替えられ、再
利用できない部材の一部が当館に寄贈されたようです。
歴史博物館前の通りには、新宿区に関わる絵柄タイルがいくつか見られました。
その通りを南進して四谷税務署前などを過ぎ、国道20号・甲州街道に出て左折して西
へ、近くのそば店で遅くなった昼食をしました。
四谷三丁目交差点の西北際には、四谷消防署と消防博物館のビルがあり、その西側建物
屋上には消防用ヘリコプターが展示されているのが見えます。
四谷四丁目交差点まで進むと、行く手に新宿副都心の超高層ビル群の一部が。
交差点の南西側、東京都水道局の建物際には、「史跡 玉川上水水番所跡」、「水道碑
記」、「四谷大木戸後碑」の説明パネルがあり、そばに、都指定有形記念物で玉川上水開
削の由来を記した記念碑「水道碑記」↓が立っていました。
次の十字路を左折すると新宿御苑大木戸口で、14時40分頃入園しました(入園料
大人500円、65歳以上 250円)。
チケット売場の自販機付近には65歳以上の料金表示が無かったので、500円のチケ
ットを買って入園したのですが、入口にあったリーフレットを帰宅後見て、65歳以上は
割引があったのだと知りました。
新宿御苑は、徳川家康の家臣・内藤氏の江戸屋敷の一部がそのツールといわれ、明治に
入り農事試験場を経て、明治39(1906)年に皇室の庭園となり、昭和24(1949)
年に国民公園として一般公開されたもの。
園内は、風景式庭園、整形式庭園、日本庭園といった異なる3つの庭園が巧みにデザイ
ンされていて、明治を代表する近代庭園といわれているようで、私もいろいろな時期に10
回近く訪れているところです。
今日は紅葉に期待して入園したのですが、すでに15時近くに なり西日がかなり傾き、
日陰のエリアが増えているのにまず気づき、真冬の寒さと相まって期待をそがれた感じ。
大木戸門に近い大温室では、ちょうどこの時期にラン展を開催中のようですが、時間も
無いので省略することとして、まずは南側の玉藻池周辺へ。
さらに進んで南東側、整形式庭園のプラタナス並木まで進みましたが、広葉の最盛期は
過ぎた感じ。
中央部のばら園では、何色かのバラが名残の花を見せていました。
南に下って下の池と中の池の間へ向かうと、木々の間から西方にDoCoMoビルの尖塔が
望まれました。
中の池の北東岸に咲くのはジュウガツザクラか。
中の池の南岸からの北側湖畔の眺め。
南岸の紅葉は見ごろでしたが、日陰の場所では彩りはいまひとつ。
あちこちに咲いていたヤツデの花。
北岸の彩りや湖面のカモなどを見ながら西へと進みます。
さらに進んで上の池周辺へ。茶亭楽羽停や松の周辺はまだ日に照らされていますが、
池の周辺はすでに日陰で、見ごろのモミジの彩りももうひとつの感じ。
気温も下がってきたので新宿門に向かうことに。芝生広場の人気も少な目に。
園路沿いにたくさん咲いていたツワブキ
こちらにも、ジュウガツザクラが花をいっぱいに。
新宿門に近い辺りはモミジが多いのですが、日陰なのが残念。
15時40分頃、新宿門を出ました。おばの大イチョウが夕日によい彩り。
入口横のインフォメーションセンターの建物前に植えられたこの花は何だろう。
新宿3丁目の紀伊國屋書店にも立ち寄り、西武新宿駅には16時15分頃戻りました。
天気は快晴ながら、最高気温は10℃台だったのでビルの谷間になる通りは日差しが届
かず、真冬並みの寒さでした。
(天気 快晴、距離 7㎞、地図(1/2.5万) 東京西部、歩行地 新宿区、歩数
15,000)
なお、新宿歴史博物館のサイトはこちらをご覧下さい。
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