あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

熊野古道 伊勢路と本宮道を歩く①(三重)(2003年)

2020-08-22 22:47:52 | 熊野古道を歩く
 2020年8月22日(土)

 相変わらずの残暑と新型コロナウイルスの感染拡大が治まらず、特に最近は猛暑日が続
いているので市内ウオーキングも最小限に留めていて、新しい投稿も出来ません。

 所沢市は今日も猛暑日で、梅雨明け後今日まででの猛暑日は13日になりました。

 そこで今日からは、古いフィルムと記録の中からみつけた17年前の秋の熊野古道伊勢
路と本宮道(ほんぐうみち)を歩いたときのレポートです。

 この歩きを企画されたNさんは、その前年から参加していた中山道ウオークの主力メン
バーのひとり、三重県尾鷲市のご出身なのでこの地の事情に詳しく、古い伊勢路の面影の
残るところを選んでコース設定をされました。

 熊野古道は、「紀伊山地の霊場と参詣道」として翌2004年7月に世界遺産に登録さ
れましたが、その前年であり、以来17年も経過しているので現在はコースの様子が違う
ところがあるかもしれません。

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 第1日 2003年10月15日(水)
 ツヅラト峠コース  =峠から熊野灘の絶景=

 前日の冷たい雨も上がり、スタートにふさわしい穏やかな晴天となった。集合はJR・
近鉄線の松坂駅南口へ10時45分。今年4月の中山道を歩いたメンバーを中心に、19
人が集まった。

 11時05分発三重交通の南紀特急バスに乗り、JR紀勢本線とほぼ並行の国道42号
線を南西に進み、大内山村の梅が谷バス停で下りた。

 完歩を目指して全員で「エイ・エイ・オー」の檄を飛ばし、12時30分に出発する。

 すぐ先の三差路を西に、県道758号線に入り、大内山川沿いにコスモスの咲く小川口
から中野集落へと進む。刈り入れ後の田んぼに吹く爽やかな秋風が気持ち良い。

 中野橋の先の小公園で昼食。最近整備されたらしい近畿自然歩道の案内板や休憩舎、ト
イレがある。


 小公園から500mほどで栃古川(とちこがわ)との合流点。大内山川を北西に分け、
栃古川沿いに進むとすぐ消防センターがある。東側の田んぼと川の間に、イノシシ除けの
トタン板が並んでいた。

 のどかな田んぼが終わると渓谷が迫り、ツヅラト峠への登山路に入る。清流のせせらぎ
を聞きながら杉木立の下を少しずつ上がる。
     

 上り坂を20分ほどでツヅラト峠(357m)に着いた。

 休憩舎があり、南方にこれから下る長島の家並みや緑の山並み、その向こうに広がる熊
野灘の眺望。西側の稜線を少し上がった展望台からはさらに見晴らしが良い。


 最初の峠での思いがけぬ展望に皆、感激した。

 
 ツヅラトとは九十九(つづら)折りのこと。峠は、かつて伊勢と紀伊の国境。伊勢から
熊野に向かう旅人は、この峠に立って初めて熊野の海を目にしたという。その感激は今日
の我々以上だったろうと思う。


 峠での記念撮影


      
 下りはかなりの急降下、皆、用意した杖を出して慎重に下る。私も杖を使うのは初めて
だが、確かにバランスを取るのに有効である。杉や桧の木立の下、名のとおり連続するカ
ーブをどんどん下る。

 傾斜が緩くなり休耕田や田んぼが現れた。志子川を左岸から右岸に渡って志子の集落に
入るが、すぐに左岸に戻る。行く手が開けて花広場に出た。水辺にホテイアオイが咲き、
その下に一面コスモスの花畑が広がっていた。

 もう一度、志子集落へ左岸から右岸へ行き戻り、志子川と赤羽川の合流点に出て、すぐ
先で別の支流沿いに入る。山砂を採掘したのか、地形図上は山となっているところが平に
えぐり取られていた。

 田山集落近くのカーブ点で標識に従い簡易舗装の山道に入り、チョットした峠を越えて
山本集落へ。「フウラン群生地」の表示や、二郷神社、地蔵院前を通過し、今日のゴール、
JR紀勢本線の紀伊長島駅に着いた。


〈コースタイム〉梅ヶ谷バス停12:25~30-小公園(昼食・WC)12:50~13:14-ツヅラト
 峠登り口13:35-ツヅラト峠13:55~14:08-花広場15:00~05-赤羽川を離れる三差路15:24
 -紀伊長島駅15:54

(天気 晴、距離 9㎞、地図(1/2.5万) 間弓、長島、歩行地 三重県大内山村
(現・大紀町)、紀伊長島町(現・紀北町))



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