第8回 2002年10月20日(土) 〈町田から相鉄ゆめが丘まで〉
前回同様雨の予報なので、覚悟をして小田急小田原線の町田駅に行く。参加者は前回と
同じメンバーの6人。曇っているが幸い雨は降っていない。すぐ雨具を出せるようにして、
9時45分に駅を出た。
== 境川サイクリング路を経て横浜・瀬谷へ ==
JR横浜線に沿って南東に進み、1㎞足らずで線路を越える。すぐ先に町田天満宮があ
った。本殿前に狛犬が三対と狛牛が一対並んでいる。七五三のお参りに来た家族連れが数
組見られた。
行き違いがやったとの狭い車道だが、車が多いので注意して進む。天和3(1683)年、
旗本の下屋敷に建立したという金森杉山神社には、文化7(1810)年の地神塔など、
苔むした石塔が5基並んでいた。
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ちなみに、「地神塔(じじんとう)」というは埼玉県内では見たことがないが、大地の
神としての地神信仰に基づき地神講あるいは社日講により造立された石塔で、東日本では
神奈川県に、西日本では岡山県と香川県に多く分布しているという。
境川の西に小さい三重塔を見ながら進み、西田の杉山神社に寄る。
太い幹と枝を広げた大イチョウがある。「町田市名木百選」№1で幹は4人抱えもある。
神社前から鎌倉街道は途切れるので、境川左岸沿いのサイクリング道路に出る。ツツジ
の植え込みがあり、川には大きなコイが泳いでいる。散歩していた人が、川原の桑の木に
カワセミがいると教えてくれた。きれいな色のカワセミは、しばらくジッとしていた。
国道16号線と東急田園都市線の下を越え、緑がいっぱいの鶴間公園で休憩。サイクリ
ング道路は、1㎞ほど先の国道246号線のそばまで続いている。
街道は、セコムの大きな建物の先東名高速をくぐり、上瀬谷町の農村地帯に入る。竹村
町の牢場坂南側の竹やぶの中に、小さいが古い五輪塔2基と板碑があった。
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近くの妙光寺は、弘安5(1282)年に日蓮上人が身延山から池上本門寺に向かう時
に泊まったという寺。
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本堂はコンクリート造りで新しいが、大きな日蓮上人像や瀬谷八福神の大黒天がある。
鐘は、鎌倉時代の正中2(1325)年の鋳造で、重要文化財である。
すぐ先の三差路に、七つの地蔵さんがコの字形に並ぶ地蔵堂がある。
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三差路を右に入ると、養護学校の前に広い庭の旧家が目に入る。門の無い開放された庭
をのぞくと、節がねじれた珍しい竹や、大きなサルスベリなどが見える。
近くには、「瀬谷銀行跡」の標識があり、広い庭に樹木がうっそうと茂っていた。
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この辺りは中屋敷という地名の通り、広い屋敷に名木古木に指定された太いケヤキや、
色づいた柿などのある、りっぱな屋敷林の家が並び、街道らしい雰囲気が色濃いところだ。
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中屋敷一丁目の地神塔↑、同じ町内の大きな柿の前で記念撮影
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近くには名木古木に選定されている大ケヤキも。
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大きなケヤキの立つ日枝神社で小休止。
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大門小の先で相模鉄道を越えると、三差路のど真ん中に地神塔がある。道路拡幅の際も、
移転せずに残しておいたようだ。
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13時34分、厚木街道の先にある西福寺に入る。うっそうとした境内、樹齢千年以上、
周囲5.6mという大きなシイノキが見事。
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昼食をするには少し暗いので、南側の左馬(さば)神社に行く。
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祭神は源頼朝と伝えられる古社。左馬神社というのは、全国でこの境川沿いに11社し
か無いという。
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== 新幹線を越えて相鉄ゆめが丘へ ==
14時30分出発。ジュウガツザクラの咲く北新集落に入り、宗川寺に寄る。ここにも
ジュウガツザクラが咲いていた。
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シダレザクラや、市の名木である大きな夫婦イチョウもある。門前に「中原街道問屋場
跡」の標識が立っていた。
その中原街道を越え、相沢川の手前で十字路を右折する。下瀬谷小や上和田中の横を通
過し、きれいな流れの相沢川の先から柳明神社へ。
鎌倉二十四番札所で、古い六地蔵が並んでいる。神社の前には、文政5(1821)年
銘の道祖神がある。
右側の田んぼは借り入れが終わり、はさ掛けが並ぶ。500mほど先の小さい十字路の
角に、「江戸柳明(やなみよう)古地図」が描かれていた。
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その上の建物が羽太(はぶと)資料館。向かいの家に声をかけたら、館長の羽太さんは
外出中だったが、奥さんが勘のカギを開けて下さった。
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鎌倉街道を個人で研究しているという羽太さんが集めた、古い農具や馬具、家具、衣服
などが館内所狭しと展示してある。
2階には、境川沿いに並ぶ家並みを描いた絵地図があり、江戸時代この柳明集落には色
々な職業の人が住んでいたと分かる。奥さんの話では、現在は皆、農家とのこと。
東海道新幹線のすぐ南側にある本興寺は、日蓮上人中興の寺。本堂の精巧な彫刻が素晴
らしい。堂内も同様である。
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広い境内は緑が多く、大イチョウやカシなどが目につく。今日行われた721回御会式
法要の真新しい柱が本堂前に立っていた。境内の砂が、きれいに掃き清められ気持ち良い。
寺の先から、上飯田集落の台地下を流れる清流沿いに設けられた桜並木の「せせらぎ緑
道」を進む。
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右側はコンクリート建てのいちょう団地が続く。団地が終わり、屋敷林の多い集落の一
角に飯田神社があった。境内には庚申塔などの石仏がたくさん並んでいる。
はさ掛けの並ぶ田んぼの間を進む頃から、霧雨が降ってきた。たいした降りでは無さそ
うだが、長後街道との交差点で傘を出す。
車が多いので、街道に並行する東側の道に回る。こちらは畑と農家が混在する静かな道
で、昔の街道のような道筋である。
500mほどで、車道の西側に通じる鎌倉街道に戻る。左側は柿の色づく農家、右側は
田んぼが広がり、昔ながらの街道らしい雰囲気が残っているところだ。
下飯田の左波神社で、今回の歩きは区切りとする。畑の中を進んで、17時16分、高
架が新しい相模鉄道ゆめが丘駅に着いた。
(参加 6人、天気 曇、距離 18.5㎞、地図(1/2.5万) 原町田、座間、藤沢、
歩行地 町田市、横浜市瀬谷区、泉区)
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前回同様雨の予報なので、覚悟をして小田急小田原線の町田駅に行く。参加者は前回と
同じメンバーの6人。曇っているが幸い雨は降っていない。すぐ雨具を出せるようにして、
9時45分に駅を出た。
== 境川サイクリング路を経て横浜・瀬谷へ ==
JR横浜線に沿って南東に進み、1㎞足らずで線路を越える。すぐ先に町田天満宮があ
った。本殿前に狛犬が三対と狛牛が一対並んでいる。七五三のお参りに来た家族連れが数
組見られた。
行き違いがやったとの狭い車道だが、車が多いので注意して進む。天和3(1683)年、
旗本の下屋敷に建立したという金森杉山神社には、文化7(1810)年の地神塔など、
苔むした石塔が5基並んでいた。
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ちなみに、「地神塔(じじんとう)」というは埼玉県内では見たことがないが、大地の
神としての地神信仰に基づき地神講あるいは社日講により造立された石塔で、東日本では
神奈川県に、西日本では岡山県と香川県に多く分布しているという。
境川の西に小さい三重塔を見ながら進み、西田の杉山神社に寄る。
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太い幹と枝を広げた大イチョウがある。「町田市名木百選」№1で幹は4人抱えもある。
神社前から鎌倉街道は途切れるので、境川左岸沿いのサイクリング道路に出る。ツツジ
の植え込みがあり、川には大きなコイが泳いでいる。散歩していた人が、川原の桑の木に
カワセミがいると教えてくれた。きれいな色のカワセミは、しばらくジッとしていた。
国道16号線と東急田園都市線の下を越え、緑がいっぱいの鶴間公園で休憩。サイクリ
ング道路は、1㎞ほど先の国道246号線のそばまで続いている。
街道は、セコムの大きな建物の先東名高速をくぐり、上瀬谷町の農村地帯に入る。竹村
町の牢場坂南側の竹やぶの中に、小さいが古い五輪塔2基と板碑があった。
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近くの妙光寺は、弘安5(1282)年に日蓮上人が身延山から池上本門寺に向かう時
に泊まったという寺。
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本堂はコンクリート造りで新しいが、大きな日蓮上人像や瀬谷八福神の大黒天がある。
鐘は、鎌倉時代の正中2(1325)年の鋳造で、重要文化財である。
すぐ先の三差路に、七つの地蔵さんがコの字形に並ぶ地蔵堂がある。
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三差路を右に入ると、養護学校の前に広い庭の旧家が目に入る。門の無い開放された庭
をのぞくと、節がねじれた珍しい竹や、大きなサルスベリなどが見える。
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近くには、「瀬谷銀行跡」の標識があり、広い庭に樹木がうっそうと茂っていた。
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この辺りは中屋敷という地名の通り、広い屋敷に名木古木に指定された太いケヤキや、
色づいた柿などのある、りっぱな屋敷林の家が並び、街道らしい雰囲気が色濃いところだ。
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中屋敷一丁目の地神塔↑、同じ町内の大きな柿の前で記念撮影
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近くには名木古木に選定されている大ケヤキも。
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大きなケヤキの立つ日枝神社で小休止。
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大門小の先で相模鉄道を越えると、三差路のど真ん中に地神塔がある。道路拡幅の際も、
移転せずに残しておいたようだ。
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13時34分、厚木街道の先にある西福寺に入る。うっそうとした境内、樹齢千年以上、
周囲5.6mという大きなシイノキが見事。
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昼食をするには少し暗いので、南側の左馬(さば)神社に行く。
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祭神は源頼朝と伝えられる古社。左馬神社というのは、全国でこの境川沿いに11社し
か無いという。
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== 新幹線を越えて相鉄ゆめが丘へ ==
14時30分出発。ジュウガツザクラの咲く北新集落に入り、宗川寺に寄る。ここにも
ジュウガツザクラが咲いていた。
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シダレザクラや、市の名木である大きな夫婦イチョウもある。門前に「中原街道問屋場
跡」の標識が立っていた。
その中原街道を越え、相沢川の手前で十字路を右折する。下瀬谷小や上和田中の横を通
過し、きれいな流れの相沢川の先から柳明神社へ。
鎌倉二十四番札所で、古い六地蔵が並んでいる。神社の前には、文政5(1821)年
銘の道祖神がある。
右側の田んぼは借り入れが終わり、はさ掛けが並ぶ。500mほど先の小さい十字路の
角に、「江戸柳明(やなみよう)古地図」が描かれていた。
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その上の建物が羽太(はぶと)資料館。向かいの家に声をかけたら、館長の羽太さんは
外出中だったが、奥さんが勘のカギを開けて下さった。
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鎌倉街道を個人で研究しているという羽太さんが集めた、古い農具や馬具、家具、衣服
などが館内所狭しと展示してある。
2階には、境川沿いに並ぶ家並みを描いた絵地図があり、江戸時代この柳明集落には色
々な職業の人が住んでいたと分かる。奥さんの話では、現在は皆、農家とのこと。
東海道新幹線のすぐ南側にある本興寺は、日蓮上人中興の寺。本堂の精巧な彫刻が素晴
らしい。堂内も同様である。
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広い境内は緑が多く、大イチョウやカシなどが目につく。今日行われた721回御会式
法要の真新しい柱が本堂前に立っていた。境内の砂が、きれいに掃き清められ気持ち良い。
寺の先から、上飯田集落の台地下を流れる清流沿いに設けられた桜並木の「せせらぎ緑
道」を進む。
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右側はコンクリート建てのいちょう団地が続く。団地が終わり、屋敷林の多い集落の一
角に飯田神社があった。境内には庚申塔などの石仏がたくさん並んでいる。
はさ掛けの並ぶ田んぼの間を進む頃から、霧雨が降ってきた。たいした降りでは無さそ
うだが、長後街道との交差点で傘を出す。
車が多いので、街道に並行する東側の道に回る。こちらは畑と農家が混在する静かな道
で、昔の街道のような道筋である。
500mほどで、車道の西側に通じる鎌倉街道に戻る。左側は柿の色づく農家、右側は
田んぼが広がり、昔ながらの街道らしい雰囲気が残っているところだ。
下飯田の左波神社で、今回の歩きは区切りとする。畑の中を進んで、17時16分、高
架が新しい相模鉄道ゆめが丘駅に着いた。
(参加 6人、天気 曇、距離 18.5㎞、地図(1/2.5万) 原町田、座間、藤沢、
歩行地 町田市、横浜市瀬谷区、泉区)
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