あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

ドイツ・アルテナ周辺の歩き旅⑦

2009-09-19 22:02:44 | ドイツのウオーキング
 2009年8月18日(火) 快晴

 ヴァンデルン3日目
 =ラデフォルンヴァルド(Radevormwald)から
               バーグ ゾリンゲン(Burg SOLINGEN)へ(21㎞)=

 窓の外に木々の緑が一杯のRADEVORMWALDユースホステル、6時20分
に起床し8時から朝食。記念撮影をして8時40分に出発する。


 このヴァンデルンでは毎日トップが交代するのだが、3日目の今日は私が
先頭を努める。

 昨日通過した町の中心部に戻り、銀行のATMでユーロを引き出したり、ス
ーパーで買い物などをする。スーパーには、珍しく白黒コピー機があった。


 広場の東端にあった書店(上)にも入り、これからのルートに使える5万分
の1や2万5千分の1地図を購入する。


 国道B229号を横断、南西に向かって住宅地を抜け、馬の牧場横を通過
して◇8ルートの針葉樹林に入る。


 右手が平けた一角からは、小集落や牧草地、牛の牧場などの眺めがよい。


 林間の沢の左岸沿いを少しずつ下って対岸へ。先に進んだが湖のそばま
で行ってしまい、戻って沢を渡ったところから折り返すようにして進む。


 高台の牧草地に上がって馬の牧場横を通過、Bergの小集落を通過する。

 車道S412号際に出て南西に向かい、大きな人造湖Wupper talsperreの
真ん中を貫く橋を渡る。


 橋の区間は安全のためか、車道と歩道の間はガードレールで仕切られ、
反対側の歩道には回れないようになっていた。

 橋の先の高台にある教会に上がり、木陰で休憩する。


 橋の西側で、川に流入する流れの左岸沿いの林間を進み、牧場への高み
に上がる。木陰の水飲み場で、数頭の牛が水を飲んでいた。


 Repslöhの先、ビューポイントマークのある木陰で昼食にする。


 車の多い国道B57号と廃線の高架下(下)をくぐり、牧草地の先でA3ル
ートになっている車道に入った。


 車の交通量はほとんど無く、林間を進んでEschbach talsperrye湖の東北
端へ。午前通過した湖は水位がかなり下がっていたが、こちらは満々として
いて、周囲を豊富な樹林に囲まれ、山間の湖の雰囲気がよい。


 石積みのダムの堰堤(えんてい)下を回り、交通量の多い国道A1E37号の
下を西に抜ける。インターチェンジ付近を通過してすぐ近く、道路脇の草むらで
休憩した。

 X19ルートになっている車道K21号を進んで行くと、眼下の川沿いに屋外
プールが見下ろせる。暑くなったので入って泳ぎたいところだが、泳いでいる
人は少ない。


 プールの先から、流れに沿っX19ルートは林間の幅広い道へ。せせらぎの
心地よい瀬音と木陰が、暑くなってきた日差しを和らげてげてくれる。


 5㎞前後流れに沿った林間を西に進み、標高133m表示のある川の合流
点に出た。

 南北に流れる川の東側、流れよりかなり高みを南に向かう林間のX19ルー
トの上り道へ。ゴール間近で疲れが出たのと、珍しく石ころが多いので、ちょ
っとだけの上りだったがきつく感じた。

 川沿いを離れてBurgの家並みに入り、16時52分にBurg Solingenのユース
ホステル(下)に着いた。


 4階建ての大きな建物で、今日は I さんと5人部屋に入る。ここも広くてゆっ
たりしている。夕食は、リーダー用の小部屋を用意してくれた。

 好天が続いて空気が乾燥しているためか、この3日間とも、のどの乾きを覚
える。

 距離 22㎞、地図(1/5万) L4710 Hagen、L4910 Gummersbach、L4908
 Solingen、歩数 41,900)

 【コースタイム】RADEVORMWALD YH 8:40ー(町の中心部で買い物など)ー
  国道B229横断9:45ーWuppertalsperre湖東端の沢・ヘアピン地点10:38
  ー湖の橋の先の教会11;19~37ーEichenhof三差路(昼食)12:25~50ー
  Eschbach talsperre湖西・国道A1E37号インター際13:44ー屋外プール
  西端14:25ーZur mühle15:10~30ーEschbach川合流点(標高133m地点)
  15:56ーBurg Solingen YH 16:52 
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ドイツ・アルテナ周辺の歩き旅⑥

2009-09-18 22:59:57 | ドイツのウオーキング
 1日目のレポートだけで、2週間近く間が空いてしまいましたが、ドイツ
の歩き旅の続きを再開します。

==============================

 2009年8月17日(月) 晴

 =ヴァンデルン2日目=
 グレーアゼー(Glörsee)からラデフォルンヴァルド(RADEVORMWALD)へ

 湖畔の森に囲まれたグレーアゼー(Glörsee)ユースホステルにて、8時
から朝食をする。昨日の夕食にビールの差し入れをしてくれた、ユースホ
ステルのオーナーなどと記念撮影をして、9時に出発した。



 緑が一杯の湖畔を左に見ながら湖の西南端まで行く。ここから谷間を南
側の集落へ向かう予定だったが入口を見逃し、湖に流れ込む沢の右岸沿
いの林間を進む。

 沢を離れて予定の集落近くに回った後、稜線を走る車道L528号沿いの
Grünenbaum集落に上がる。車道には、ハーゲンからのNo.84路線のバス
停があった。

 車道は、高速で車が結構通過するが歩道が無く、道路際の白線の横を
車に注意しながら進む。

 歩行ルートになっていないので当然だが、このような路肩を歩いたのは、
後にも先にもここだけだったように思う。しかし、両側には牧場が続くので
眺望はよかった。

 L528号を1.5㎞ほどで左に入ると、馬の牧場が広がり、生後6か月とい
う赤ちゃんを連れのお母さんとおばあちゃんが、乳母車で散歩していたので、
挨拶を交わした。


 標高425m地点から林間に入る。林が途切れて左に牧草地が開けたとこ
ろに太い木あり、その中ほどに展望用らしいイスが取り付けてあった。その
下で最初の休憩をする。


 少し先にも広々とした牧草地があり、100羽を越すアヒルがのんびりと散
歩をしていた。


 牧草地を横切って林間を少し上がり、HALVERの町並みの北端にある
住宅街の裏手に出た。どの家も南は車道に面しているので、建物の北側に
芝生や花の多い広い庭を設けている。

 工場の多い地帯を抜け、国道B229号を陸橋で越えて、町の中心へ向か
う。道路際にハマナスが咲いていた。正午近いので、緑が豊富で銅像のあ
る公園で昼食にした。


 町の中心部にある教会の前を通って南西に抜ける。


 広い庭を持つ家の多い住宅街を抜け、川沿いの車道をNiederhödelまで
進む。車も通れる幅広い林道をBuchermüleまで行き、標高338m地点か
らは、牛が草をはむ広い牧草地となった。


 鉄道の廃線跡を横断して車道K3号に出て、500mほど北の交差点際で
休憩。この後は、計画では廃線跡を進もうとしたのだが、かなり荒れている
ようなので止めることにした。


 花に彩られた民家や、牧草地に点在する家並みなどを眺めながら進み、
In den Eickenで車道を離れる。


 小さい釣り堀の横を通過し、しばらくは流れに沿った牧草地帯が続く。



 刈り取り後の畑を整理するコンバインの横を通過、緑のじゅうたんのような
牧草地を上がって、広々とした展望の広がる木陰で休憩する。


 数個だけの小集落Weyerを抜け、車道を少しで再び牧草地へ。独特の仕
組みの水飲み場で、3頭の牛が水を飲んでいた。


 ロータリーのある交差点に出て国道B229号へ。B483号との交差点際
のビヤホールに入ろうとしたが、休日だったので、少し先のマクドナルド店で
のどを潤す。

 そばの交差点から国道の北に並行する車道に回り、RADEVORMWALDの
市街地が近づいてきた。


 町の中心はサークル状に3本の道が抜けている。真ん中の通りには広場が
あり、テントの下で人々が憩う。

 3つの教会の前を通過し、住宅街の西北、陸上競技場のそばの林間にある、
ラデフォルンヴァルド(RADEVORMWALD)ユースホステルに17時13分に着
いた。

 宿泊者は我々だけで、夕食はないとのこと。町の中心近くに出て、ビザ店で
夕食をした。就床は20時15分だった。

 (距離 22㎞、地図(1/5万) L4710 Hagen、歩数 41.800)

 【コースタイム】Glörsee YH 9:00ーGrünenbaum9:44ー木に見晴台のある所
10:45~11:00ーHALVERの公園(昼食)11:57~12:15ーAltemühle三差路12:44
ーBuchermuhie(338m地点)13:21ーIn den eickenの釣り堀14:18ーWeyer
15:13ーVormのマクドナルド16:00~35ーRADEVORMWALD YH 17:12
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カントリーウオーク姫宮(埼玉)

2009-09-17 23:31:54 | カントリーウオーク
 今日、9月17日(木)夜は 、やまさん主催の「ワンデル」(青少年野外
旅行研究会)に出かけるつもりで、発表用の資料を揃えた。

 出る前に改めて、やまさんから来た9月1日付の資料を見て、ビックリ!
予定は昨夜、16日になっている。

 会場のユースホステル協会に電話したら、やはり昨日実施したとのこと。
どうやら、私の手帳のメモが、1日ずれていたようだ。

 やまさんにも、お詫びの電話をする。このところ、日時の誤りが幾つか続
いている。今後一層、日時の確認を怠らないようにしなければ…。

===============================

 2009年9月13日(日)



 今日は、埼玉県内を中心に歩くカントリーウオークグループの、第166
回目の例会に参加した。

 集合は東武伊勢崎線の姫宮駅。集まった16人は、5組に分かれて10
時12分に西口を出発する。
 
 =東集落や金原集落の社寺をめぐる=
 
 区画整理された駅前を西へ。南北に走る車道沿いにサルビアやマリー
ゴールドがが植えられ、鮮やかな彩りを見せる。

 古くからの農家が残る東(ひがし)集落の南側に回ると、黄金田の一角
に黒米の穂が色づいていた。


 近くの五社神社は、トタン屋根の簡素な造りだが、桃山時代の文禄・
慶長年間(1592~1614)の建築と推定され、県の文化財に指定され
ている。

 すぐ北には、堂々たる屋根構えの寺がある。奈良時代の僧・行基の
草創と伝えられる西光院。

 江戸時代には、徳川家康から寺領50石と粟田焼きの茶碗を賜り、茶
わんは寺宝として現存しているという。拝殿上部の龍の彫刻もなかなか
見ごとなものだった。

 車の多い寺の前の車道を避けて北側の住宅地の間を抜ける。田んぼを
隔てた北側の百間小で、防災訓練が行われているようで、飛来してきた
防災ヘリが、校舎にロープを下げ、団員が下りてきた。

 隣の中(なか)集落に入り、広い敷地にりっぱな屋敷を構えるKさん宅を、
門のそばからのぞかせてもらう。

 近くの宝生院(ほうしよういん)は、鎌倉時代の開山、江戸時代前半に作
られた円空物が一体保存されているという。本堂は、明治6年(1873)
から明治43年まで、小学校の教室として使用されていたようだ。


 境内の大イチョウには、太い気根から枝が幾つも伸びている。お堂の
そばで、ヒガンバナが色鮮やかな花を開いていた。


 北側の西原集落に回り、宮代町郷土資料館へ。一帯は「西原自然の森」
と呼ばれ、文化10(1813)前後の建築という、かやぶき屋根の旧加藤家
住宅(下)や、縄文時代の復元住居が公開されている。


 郷土資料館には、町内出土の石器や土器、古墳時代のつぼ、先ほど訪
ねた西光院の国重文・阿弥陀三尊像、近代の暮らしの様子などが展示さ
れていた。


 防災訓練が終わり、帰途につく人が目につく西原小の裏手に出て、田ん
ぼと集落の間を流れる内郷用水に沿ったあぜ道を利用した「宮代の散歩
道」に入る。

 用水はきれいで、ハヤらしい小魚がたくさん泳ぐのが見える。一部刈り
入れの済んだ田んぼの向こうに、筑波山が望まれ、少し進むと正面に男
体山も見えた。


 田のあぜにダイサギが羽を休め、流れ沿いにはヒガンバナも咲く、のど
かな田園風景が広がる。

 稲穂が頭を垂れる小学校の学校田や、かかしの並ぶNPOの田が並び、
その先に「新しい村」と呼ぶ町営の広い公園があった。


 木に囲まれた池の南側が今日の昼食地、12時15分に着いた。ほかの
グループもあい前後して揃う。


 食事を終えて南側の平屋にある「森の市場結(ゆい)」に行ってみた。

 宮代町産の農産物などを販売していて、何人かがその中の幾つかを求
める。暑くなったので、そばの小さい建物で食べたアイスクリームは、のど
にしみ通った。

 =水と緑のふれあいロードを和戸まで=

 ゆっくり昼休みを取り、13時42分に午後のコースに向かう。まず、新し
い村の南に残る、県の「緑のトラスト5号地」として保全されている平地林
を抜ける。


 北側に広がる東武動物公園内に、大きく立ちはだかる木造のジェット
コースター下を進み、公園の東に向かうと、壁面に文字の書かれた変わ
った建物がある。何が書かれているのかお分かりだろうか?


 全体の建物も、そうとは思えぬ、造りの笠原小学校。校門は東武動物
公園入口近くにあった。

 公園の北側、姫宮落川沿いの桜並木の下に土の道が続き、流れにカ
ワセミやコゲラが姿を見せる。黄金田の向こうに、東武動物公園の別の
ジェットコースターが近づき、急降下に歓声が上がった。


 そばの田んぼでは、コンバインで稲刈りが進む。北側の日本工業大に
は、傾斜した斜面の変わった建物が見える。

 桜並木が途切れ、気温が上がり暑くなったので、木陰で休憩。流れの
向こうのソバ畑に、秋そばの花が咲き出していた。


 近くの黄金田を前に、記念撮影をする。


 東粂原で、流れに沿った「水と緑のふれあいロード」を離れて北に向か
い、鷲宮神社で小休止。境内に古い庚申塔が並んでいた。


 近くには、鎌倉末期の嘉暦年間(1326~9)草創と伝わる、真蔵院が
ある。門前に数本のイチョウが並び、本堂はコンクリート造り。境内には、
寺には似つかないブラシノキの花が咲いていた。

 東武伊勢崎線の線路際に出て、16時ちょうど、ゴールの和戸駅に着い
た。午後は残暑が厳しく、木陰で何回も小休止した。駅の温度計は32℃
近かった。

(参加 17人、天気 晴後快晴、距離 10㎞、地図 久喜、岩槻、
 歩行地 宮代町、歩数 17,000)
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関東百駅巡礼歩行 銚子電鉄 観音駅(千葉)

2009-09-14 22:39:55 | 関東百駅巡礼歩行
 シアトルマリナーズのイチロー選手、とうとうやりましたね。9年連続で
200本安打達成というアメリカ大リーグの新記録。常人には考えられな
い偉大な記録です。

==============================

 2009年9月12日(土)  

 8月26日にドイツの歩き旅から帰って2週間余りは、その整理と、家事
のよんどころない事情発生などで、あわただしい日々が過ぎた。

 ようやくひと区切りついた9月12日、やまさんの関東百駅巡礼歩行の
第57番、銚子電鉄観音駅に参加した。



 朝6時20分過ぎに自宅を出た。JR池袋駅でジパング倶楽部会員限定、
期間も限定のホリデーパスを購入、千円でJR総武本線の成東までは使
える割安きっぷである。

 池袋、東京、千葉と乗り継いで4時間余りの10時33分にJR銚子駅に
着く。

 到着ホームの先方に銚子電鉄のホームがあり、可愛い待合室の先に
1両の車両が待っていた。

 車内は犬吠埼へ行くのか、何組もの観光客でほぼ定員の乗車である。

 車庫のある中野町駅の次が、今日の集合地、観音駅。無人駅かと思っ
たら女性の駅員さんがいた。

 駅には、先着のやまさんただ一人。間もなく、朝日新聞銚子支局のS
さんが来られた。記念撮影をして、10時45分に駅を出る。


 北に少し進み、まず円福寺へ。これから行く坂東三十三観音霊場第二十
七番飯沼観音の納経所があるので、先に納経帳にご朱印をいただいた。

 円福寺は、神亀5年(728)、漁夫が利根川河口から拾い上げた十一面
観音を仮屋に奉安したのが初めとか。弘仁年間(810~24)、弘法大師
が来られて伽藍(がらん)を建立し大師を開祖と仰いだという。

 境内には、江戸の豪商、鈴木金兵衛が天保12年(1841)に読んだ、
銚子を代表する句

   「ほととぎす 銚子は国のとっぱずれ」 の句碑が立っている。



 観音堂は200~300mほど南にある。


 同じ境内にある、太平洋戦争で焼失した薬師堂、多宝塔の再建をかねて
今年5月に完成したという五重塔は、銅ぶき、総ヒノキ造りで、高さ53.5m、
千葉県内でも2棟目とのこと。


 五重塔のそばに、明治5年(1872)、オランダ人技師・リンドが設置した
という「飯沼水準原標石」がある。

 日本における河川測量の原点で、日本水準原点設置の原点ともいえる
貴重なもののようだ。

 飯沼観音に参拝後、車道を西に進み、本銚子駅の南側にある海静寺に
行く。本堂はこぢんまりとした近代的な造り。


 その横に、鉢植えの見慣れぬ色鮮やかな花が咲く。アリスデライトなど
の名が記されていた。


 すぐ先の石鳥居をくぐり、階段を上がった金刀比羅宮の横に、地理学者
で大日本地名辞書を完成したという吉田東伍終焉(しゆうえん)碑が立つ。

 吉田東伍は、大正7年(1918)1月19日に銚子に来たが、発病1日で
逝去したとのこと。それでもこのようなりっぱな碑が立つのだから、その人
がらがしのばれる。

 境内には、小さな社の三峰神社があり、狛犬は、秩父の三峰神社ゆかり
のオオカミのようだ。

 境内は高台なので、利根川にかかる利根大橋が望まれる。橋を渡った
対岸は茨城県神栖(かみす)市になる。


 南に向かっての下り坂は、映画のロケ地にも使えそうな趣ある石垣が続
いている。


 交通量の多い車道を横断して、南側の古い家並みの残る旧道を西北に
進む。民家の軒先に朝顔のような花が咲いていた。種の袋を見ると、「琉
球朝顔・もみじ葉」となっている。

 近くには、倒れそうな煙突とさびついた構えの、銭湯だったらしい建物が
残っていた。

 利根川右岸の第一漁港際に出たら雨が降り出す。すぐに本降りになった
ので、漁港の建物の軒先を借りて雨具を付ける。

 近くにある川口神社への上がり口は、独特の傾斜の長い石段が続いて
いた。


 豊富な森に囲まれた神社境内。雨を避けて社務所の軒下で昼食にした。


 間もなく、社殿の下でこっそり飼っているという猫に餌(えさ)を与えに、
2人の小学生がやってきた。

 石段の途中には、吉田松陰が21歳の時に来たことを記した漢詩を刻ん
だ、「松陰先生曽遊之地」碑が立っている。


 昼食を終えた頃には雨も上がった。

 川口町二丁目の住宅地を進んで千人塚へ。銚子付近で遭難した船の
乗組員の、慰霊のための碑や歌碑などが立っている。

 それにしても、先ほどの金刀比羅宮や川口神社もそうだったが、ここにも
慰霊碑などが幾つも立っている。銚子の人は、石碑を建てて供養や業績
などを記すのがお好きなのだろうか…。

 この辺りが、利根川の河口で、その先は太平洋に面している。海岸沿い
の道を西に進んで、展望台であるポートタワー下まで行く。

 タワー最上階の4階展望室は、高さ46.95m、眼下に銚子漁港、利根
川の河口や広大な太平洋の水平線などが望めるという。

 タワーに隣接している「ウオッセ21」と呼ぶ水産物即売センターに入る。
銚子漁港で水揚げされた魚介類や食料品、食事処などの店が並び、車で
来た買い物客で結構賑わっていた。

 今日はここがゴール、13時20分に着き、13時48分発の岬めぐりシャト
ルバスでJR銚子駅に戻る。


 構内の観光案内所をのぞいたり、新しいコンビニにあった銚子電鉄継続の
鍵ともいえるぬれ煎餅を買ったりして、14時34分発総武本線経由で帰路
についた。

(天気 曇り一時雨、距離 5㎞、地図 銚子、歩行地 銚子市)
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宮代町をカントリーウオーク(埼玉)

2009-09-13 21:57:47 | Weblog
 しばらくお休みを頂きましたが、資料づくりがひと区切りしたので、昨日、
9月12日(土)は関東百駅巡礼歩行で千葉県銚子市内を、今日、9月
13日(日)は埼玉県東部の宮代町を、カントリーウオークの仲間と歩き
ました。

 本日は、今日歩いたカントリーウオーク速報で、レポートは別途とし、
写真5枚での報告とします。

 出発地は東武伊勢崎産の姫宮駅。ここから北西方向に向かうのがおお
よそのコースです。

 金原集落の宝生院境内には、太い気根から枝まで出た大イチョウが立
つていました。


 昼食地は、東武動物公園の南側にある「新しい村」と呼ぶ広い公園。
その池のほとりの木陰で、さわやかな風に吹かれながら。 


 昼食後は、東武動物公園の北に回り、姫宮落川沿いの桜並木の下を
進むと、動物公園の遊園地にあるジェットコースターがよく見えました。

 そばの田んぼは、黄金色に色づき、コンバインで刈り入れ中の田んぼ
もありました。

 その先で、「宮代の散歩道」と名づけられた小川沿いを進みます。

 流れの向こうのソバ畑で、秋ソバの花が咲き始めていました。

 今日の参加メンバーはカメラを入れて17人。

 この辺りは午後の日差しが強く、気温も上がって暑かったので、
木陰に入るごとに休憩しながら、ゴールの和戸駅に向かいました。
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週末まで休稿します

2009-09-09 21:14:29 | Weblog
 「ドイツ・アルテナ周辺の歩き旅」⑤までで中断しておりますが、今週末
から来週にかけて、期日を迫られた原稿づくりに追われ、一方、家事にお
いては、よんどころない事情が発生したため、投稿の時間がとれません。

 ご覧頂いている皆さんには申し訳ありませんが、とりあえず週末の12日
(土)か13日(日)まで、当ブログへの投稿を休ませていただきます。

 また来週、ご訪問下さいますよう、お詫びとお願いを申し上げます。

 

 
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ドイツ・アルテナ周辺の歩き旅⑤

2009-09-06 19:06:22 | ドイツのウオーキング
 2009年8月16日(日) 晴後快晴
 =ヴァンデルン1日目 アルテナからGlörseeへ(25㎞)=

 ハーゲンユースホステルにて7時20分からの朝食を済ませ、8時前に
出発し、ハーゲン中央駅まで歩いて行く。


 明日帰国するA班の5人をホームに見送り、ヴァンデルン(歩き旅)に向
かう、やまさん以下B班の4人は、8時50分発の列車で、出発地のアル
テナに向かうことにした。

 しかし発車予定の1番ホームのその列車表示が消えて列車は来ず、1時
間後の9時50分発に乗り、アルテナ駅には10時15分に着いた。いよいよ
8日間のヴァンデルンのスタートである。

 国道の西側の住宅地上がって行くと、昨日訪ねたアルテナ城や町並みの
展望が広がる。


 ちなみに、ドイツのトレイル(ウオーキングコース)は、2万5千分の1や5
万分の1地図上に記されていて、X17とかX9、A、S、Hなど、コース別の
識別がされている。

 この中でXは長距離歩道で、この周辺では全長100~200㎞くらいのコ
ースが幾つもある。町並みや集落では交通標識や壁面などに、林間では
木に、牧草地では牧柵などに、ペンキでそれらが記されている。

 最初はX17ルートに入って林間の斜面を南に進む。途中で同年配くらい
20人ほどの軽装なグループの方に追いつき、挨拶を交わして追い抜く。


 林間の道は、Tiergartenと呼ぶピークに上がるはずなのだが、ピークに向
かう折返し点に出ない。そのまま進んで送電線下を過ぎ、車道の交差点に
出て標高440m地点であることを確認する。

 その先は高原状の牧草地、さわやかな風が吹き抜け広々とした展望が
開ける。再びグループが追いつき、片言で話したりして相前後しながら次の
Großendreschid集落まで進む。


 一行は集落にあるビアガーデンに入り、一緒にビールをと誘われたが、先
が長いのでと丁重にお断りした。それにしても10数戸と思われる集落に、
歩く人やサイクリストなどのための飲食施設があるとは…。さすがウオーキ
ング大国であることをまず実感する。

 われわれは、すぐ先の交差点際の小公園に入って芝生で昼食にした。


 高原の牧草地の間を進むと、四輪のオートバイを走らせるグループが
やってきた。日本にはない車両で、この後何度か見かけた。


 緩やかな稜線上を走る車道L692号を横断して沢沿いを進む。ヤギや
ロバなどと接することの出来る、Wildgehege Mesekendahlと呼ぶ小動物園
のような施設があり、車で来た人たちで賑わっていた。



 ツリフネソウがたくさん咲く谷間の牧草地や林間を進む。車道に出てすぐ
のBrenscheider Kornmühleと呼ぶ小集落にも緑陰のビアガーデンがあり、
やはり大勢の人が入っていた。


 車道を緩やかに上がり、国道A45E47号の下をくぐって西へ。


 近くに風力発電の風車が回る小集落を抜け、牛や馬の牧場横から牧草
地の境界沿いに下って林間に入った。


 林道が広くなった伐採地で道が回り込んでしまい、戻るような方向にな
った。少し戻って南側の林道に向かって進み、途中から針葉樹林を下って
川沿いの林道に出た。

 間もなく予定の車道に入ると、先頭のピッチが上がり、足の遅い私は追
いつけず、歩き初日のこともありザックの荷が肩に思く、マイペースで後を
追う。

 Rummenohl集落の先で鉄道を横断してすぐ、車道沿いにあったHOTEL
DRESELのレストランに入って休憩となり追いつく。

アルコールに弱い私は、ノンアルコールのビールでのどを潤す。


 谷間を線路とVolme川が並行する西側、X6ルートを稜線近くに上がって
南下する。Im Dahlで住宅地を抜けて川沿いへ。


 車道K10号に少し入ってReeswinkelの住宅地に向かって緩やかな上り
が続く。最上部付近からはX20、森を抜けて今日のゴールの湖畔に向か
うルートへ。

 ところが途中で行きすぎて住宅地に出たので、近くの人に聞いて森に引
き返す。

 林間を西側の谷に向かって下って行くと、アーチ式人造湖Glörtalsperre
のアーチ上に出た。湖辺には日光浴や水に浸かる若人や家族連れなど、
かなりの人が憩っている。


 湖の北岸に沿った林間の遊歩道を進み、湖の西北端近くの、林に囲まれ
たGlörseeユースホステルに17時41分に着いた。

 シャワーをしてすぐに夕食。初日の歩き疲れで全員、20時前に就床した。

(距離 25㎞、地図(1/5万) L4712 Iserlohn、L4710 Hagen、歩数 45,800)

【コースタイム】アルテナ(ALTENA)駅10:15ーWaldemey(440m地点)11:30~
 38ーGroßendrescheid(昼食)11:56~12:15ー車道L692下12:32ー
 Wildgehege Mesekendahl 12:50~13:00ー国道A45E47号14:05ー伐採路
 引返し14:34ーHOTEL DRESEL 15:35~50ーIm Dahl近くの沢沿い16:52~
 17:00ーGlörsee YH 17:41
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ドイツ・アルテナ周辺の歩き旅④<続き>

2009-09-03 18:51:16 | ドイツのウオーキング
 8月15日(土) 晴後快晴
 =ハーゲンからアルテナ往復・シルマンの墓とアルテナ城へ〈続き〉=

 現在のユースホステルの前を通過してさらに進み、正面のアルテナ城に
入った。


 石門をくぐって上がった中庭右手の建物(下)が、100年前に創設した
リヒャルト・シルマンのユースホステル第1号だという。

 建物内に展示されていた、頑丈な木製のベッドや食堂のテーブル、シル
マン愛用の靴やカバンなどが当時を偲ばせる。


 隣接する博物館は城内の建物を一巡しており、城主の像、家具調度品、
城の模型、彫刻、礼拝堂、銃器など、数多くの歴史的展示品があった。


 正午を過ぎたので、中庭にあるステージの菩提樹の下で昼食のランチ
パケットを食べる。我々と相前後して来たピンクのドレス姿の少女数人が、
まだ残っていたので、やまさんが大きな紙に似顔を描く。


 書き上がったところでステージで「シルマンとアルテナ」のヴァイオリン
伴奏入り紙芝居を始める。

 少女たちやお母さんなどが静かに聞き入ってくれた。

 そのあと敬子さんが折り紙を子どもたちにあげたりして、草の根の日独
友好の輪を広げた。

 13時半過ぎアルテナ城を出る。城付近から見下ろす駅周辺の展望。


 来た道を町並みに戻る途中、アルテナの古くからの産業だったという、針
金の歴史を伝える博物館に入った。


 針金を利用した製品や製造器具、古い電線工場模型、針金で作った装
飾品、釘や電話のケーブルなど、針金や電線に関わる幅広い展示物が
ある。


 行きに目を付けておいた街中のアイスクリーム店に寄り、屋外のテント
下のテーブルに座り、ほかではなかなか味わえそうにない、彩り鮮やかで
ボリュームのあるなアイスクリームを口にする。

 美味しそうな匂いと彩りを目ざとく見つけた蜂が何匹もやってきて、グラ
スの縁にまとわりついた。


 Lenne川の橋から城を振り返ってアルテナ駅に戻り、15時19分発の列
車でハーゲンに向かう。私は空いていた隣の車両で一人、携帯電話から
当ブログへのモブログの投稿原稿を…。

 昨日のケルンからの列車と同様、1時間くらい乗るものと勘違いして夢
中になっていたら、いつの間にかハーゲンに着いていた。外から伊藤さん
に窓をたたかれ気づき、あわてて下車して乗り過ごしは回避できたが、
とんだ失敗の第1号となった。


 連泊のハーゲンユースホステルにバスで戻って夕食後、再びハーゲンの
中心街付近に出かける。

 この日は、明後日帰国するA班と、明日から8日間のヴァンデルン(歩き
旅)に向かうB班との最後の夜。


 大勢の人たちが憩う公園の、野外ステージ横に並ぶテーブルのひとつに
腰を下ろし、A班の方を中心にした「シルマンとアルテナ」紙芝居や演奏
など、ユースホステル100年を機にした草の根の日独親善企画の成功
を祝い、ご苦労をねぎらってビールで乾杯した。


 ようやく日が陰って野外ステージが始まった20時過ぎ、公園を離れて、
2泊目のハーゲンユースホステルにバスで戻った。
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ドイツ・アルテナ周辺の歩き旅④

2009-09-02 21:41:54 | ドイツのウオーキング
 8月15日(土) 晴後快晴
 =ハーゲンからアルテナ往復・シルマンの墓とアルテナ城へ=

 ハーゲンユースホステルで7時半に朝食、近くのEmster Str.バス停から
8時23分発のバスに乗り、ハーゲン中央駅に出た。



 駅構内にあった書店に入って地図の販売状況を確認したりして、9時50
分発の列車に乗る。


 蛇行して流れるLenne川沿いの山間の町アルテナ(Altena)駅に、10時
15分に着いた。ホームから南東側の高台を見あげると、逆光の中にアル
テナ城が影のように立つていた。


 アルテナ城は後にして、まずユースホステル生みの親、リヒャルト・シル
マンの墓に詣でることにする。

 国道B236号、鉄道、それに川をまたぐ橋を渡って東側の町並みに入り、
静かなたたずまいの家並みの間を北に上がる。


 墓前に手向けようと途中で野の花を摘んでいったが、墓地の前に花屋
さんがあったので、花束を求めた。


 住宅地の上部、町を見下ろす高台の市営墓地は、木々と芝生と花に彩
られ、明るい雰囲気。


 その中ほどの広葉樹に囲まれた一角に、リヒャルト・シルマンの墓があり、
横に、日本のユースホステルの先駆者・横山祐吉の墓(左)も並んでいた。



 用意した花束を奉じて全員で参拝の後、墓前にてシルマンさんに捧げる
演奏を。伊藤さんのハーモニカを皮切りに、山浦敬子さんがオカリナ、児玉
さんがヴァイオリンを奏でる。


 15分ほどで墓前を離れ、引き返して南に向かう。付近の住宅のナナカマ
ドが、初秋の彩りを見せていた。


 駅近くの橋を過ぎ、さらに南に進むとアルテナの中心街。広場の先の細
い通りの両側にに古くからの商店が並ぶ。




 教会の先の三差路際にシルマン像が立ち、その下に各国のユースホス
テル協会からのマークや献文などが記された石が埋め込まれていた。


 三差路から折り返すように斜面を上がって行くと、対岸の斜面に並ぶ建
物や背後の森の展望が次第に開ける。


                     (続く)
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ドイツ・アルテナ周辺の歩き旅③<続き>

2009-09-01 19:02:16 | ドイツのウオーキング
 8月14日(金) 曇後晴
 =バッハラッハからハーゲンへ(続き)=

 ライン川遊覧船の終点、コブレンツの船着場を下りてすぐ北側は、ドイ
チェス・エック(ドイツの角)と呼ぶライン川とモーゼル川の合流点。

 広場になっていて、コブレンツ観光のメッカともいえるところで観光客が
多い。柱の右がライン川、左がモーゼル川。


 皇帝ヴィルヘルム1世の大きな騎馬像が川の合流点を見つめ、台座に
上がって眺めている観光客も見える(写真は遊覧船から撮ったもの)。


 合流点を背にして、今回の参加メンバーが初めての記念撮影をした。


 モーゼル川右岸沿いを500mほど進んで左折する。



 右に回り込んで行くと広場のあるにぎやかな一角となり、広場でヴァイ
オリンやギターを演奏している人もいた。



 さらに狭い商店街を南に進み、コブレンツ中央駅前に着く。

 駅付近の気温表示は25℃だった。


14時26分発ケルン(koln)メッセ行き列車に乗り、乗換駅のケルン中央
駅に向かう。


 ケルン中央駅のホームは、かなり混雑していた。

 ケルン中央駅で乗り換えた16時21分発Rheine行き列車はオール2階
建て車両、その2階席に乗り17時19分にハーゲン(Hagen)中央駅に着く。


 ハーゲン中央駅は、背の高い時計台のある駅舎。宿までは2㎞前後ある
が、市内を歩いて向かう。

 今まで寄った幾つかの都市に比べて全般に道路が広く、ゆったりした感
じ。


 最後の通りは緩やかな上り坂が続く。午後は晴れて気温が上がり、背
後からの太陽で汗が出る。

 18時15分に3日目の宿、ハーゲンユースホステルに着いた。


 すでに夕食時刻に入っていたので、荷物を部屋に置いてすぐにロビーの
テーブルでの夕食へ。しかし残りが少なく肉のメニューは無くなっていたが、
ほかのものをおいしくいただいた。

 夕食後にシャワーをする。その後、汗になった下着などを水洗いして部屋
に干す。
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