2018年2月20日(火)
== 宮古島から来間島、伊良部島、下地島をめぐり宮古空港から石垣空港へ ==
宮古島西南部の宮古島東急ホテル&リゾーツで5時半に起床した。今日も晴天である。
6時半からホテルのレストランで朝食をして、昨日と同じ中央バスに乗り8時にホテルを
出発した。
今日は、午前中に宮古島の西側に近接する3つの島、来間島(くりまじま)、伊良部島
(いらぶじま)、下地島(しもじじま)を回り、午後は石垣島内の観光である。
最初の来間島は宮古島の南西部にあり、東急ホテルの南側すく近くから来間大橋で結ば
れている。橋は昨日の池間島より少し長い1,690mの農道橋で、完成は1995年3
月、農道橋としては日本最長という。
来間島は面積約2.8㎢、周囲約9㎞、人口は200人前後で、大半は移住者とか、産
業はサトウキビ栽培と肉牛飼育などで、ひとつの集落があるほかはほぼサトウキビ畑だと
いう。
昨日の池間大橋と同様に中央部が高い橋で島に入り、橋の近くにある来間東農村公園の
駐車場に8時17分に着いた。
園内の遠見台と呼ぶ展望台に上がり、渡ってきた来間大橋や眼下の漁港、対岸の宮古島
のビルなどを一望する。
公園に飾られていたシーサー
8時30分にバスに乗り、来間大橋から宮古島に戻ってサトウキビの茂る西岸を北進し
て、島の中西部から西側に近接する伊良部島へ伊良部大橋で渡る。
伊良部大橋の全長は3,540m、無料で通行できる橋としては日本一の長さとのこと。
構想から40年余り、建設に9年を費やして2015年1月に開通したという。
伊良部大橋は、緩やかなカーブの2つの上り下りを繰り返して島に入った。橋の最高部
は海面上33mあるという。
伊良部島は面積約29㎢、周囲約26㎞、人口は約6,200人の隆起サンゴ礁の島で、
全体が平坦な地形で最高点は標高89mとのこと。島の西側に下地島が接していて、両島
の間は幅わずか40m~100mの入江が約3㎞続き、幅狭いので地図や航空写真ではあ
たかも間に川が流れているように見える。
伊良部大橋で島の南東側に入り、西側に回って中央部よりやや北にある佐和田の浜に9
時5分に着いた。「日本の渚百選」に選ばれた遠浅の浜で、無数の岩が点々と並ぶ独特の
景観を見せている。
これは、石垣島の近海で明和8(1771)年4月24日の大地震により発生した80m
を越えるという巨大な津波が宮古島や伊良部島を襲い、いくつかの集落が海に飲み込まれ、
犠牲者も多く出たようだが、その際、海底にあった岩が津波とともに浜に打ち上げられて、
このような姿を残しているのだという。
5分ほど見てバスに乗り、少し戻って川のような細い入江の橋を渡って西に接する下地
島に入ると、間もなく下地島空港沿いを北上する。
下地島空港は、国内唯一のパイロット訓練場としてつくられたとか。かつてはJALや
ANAのパイロット研修場として利用されていたようだが、現在はLCCの訓練のみが行
われているという。現在民間空港としては使われてないが、近く5路線が就航する予定の
よう。
ちなみに、訓練用として民間用空港としては珍しい計器着陸装置(ILS)を両端に備
え、滑走路も3,000m×60mあり、規模は東京国際空港(羽田)や成田国際空港にも
引けを取らないという。
滑走路の先が海に突き出た北端に回ってバスを降り、短い時間に金網に囲まれた空港内
を一望した。
空港の管制塔↑と滑走路北側の誘導灯の並ぶ橋↓。
9時25分に空港北端を出発し、西側から滑走路沿いを南下して空港の中間点付近の西
側海岸にある通り池と呼ぶところの駐車場に5分ほどで着いた。
バスを降りてうっそうと茂る木々の間を少し進むと開けた一帯に木道が延びていて、岩
の間に濃紺の水をたたえた2つの大きな池がある。
2つの池は互いに下部でつながっていて、さらに外海とは地下水路で結ばれているよう
で、外海からは高さ約45m、幅約20mの巨大なトンネルを通って池に入ることができ
るという。
人魚伝説の残る神秘的なダイビングスポットとしても知られているようで、国の名勝及
び天然記念物(地質)に指定されているとか。
周辺には、特有の花を見せるアザミや肉厚の葉を持つ花などが咲いていた。
空港のレーダーも間近に望まれた。
通り池の駐車場をバスは9時55分に出発し、空港の南側から東進して細い入江の南端
の橋を渡って伊良部島に戻り、すぐ南側の瀬口の浜で降りた。
浜は伊良部島を代表するビーチで、長さ約850m、幅約50mにわたりきめ細かで真
っ白な砂浜が大きく弧を描いて広がっていた。
浜の西側は低い岩礁で、手前の堤防からは透明な海底が望まれる。
そばにある伊島観光サービスと呼ぶ土産店に入って土産物を求めたりして、10時40
分に出発した。
県道204号線と252号線を東進して伊良部大橋際に11時44分で着き、11時ま
で小休止して早すぎる昼食の食堂までの時間調整タイムとなる。
橋の下をくぐる歩道で反対側に回ると橋の名が記されていて、傍らにこの橋が「全日本
建設技術協会 全建賞」と「土木学会田中賞」を受賞した理由などを記したプレートもあ
った。
橋の近くには、伊良部中学校の同窓会の案内幕や、その先の三差路に立つ「宮古島まも
る君」と呼ぶ警察官型人形が見えた。
ちなみに、宮古島まもる君は宮古島警察署管内に19基設置されているようで、車中か
ら通過する宮古島内の交差点で幾つか確認できた。
伊良部大橋を渡って宮古島に戻り、西海岸の「バイナガマビーチ」と呼ぶ海水浴場に面
した「海鮮悟空」という海鮮料理の店に11時30分に入り、新鮮な海鮮料理の昼食に。
店内にはたくさんの貝殻や、大きなニシキエビなどが展示されていた。
12時20分に海鮮悟空を出て、バスは島の南部を東進して宮古島の東南端に伸びた細
い岬の先端の東平安名崎(ひがしへんなざき)13時に着く。
岬は長さ約2㎞、幅約160m、高さ約20mの半島で、太平洋と東シナ海に面してお
り、隆起サンゴ礁の石灰岩から成っている。
東シナ海に面した岬の北西端に下ると保良漁港で、漁港の外側には伊良部島の佐和田の
浜のような明和の大地震によると思われる大岩が点々と海中に見られた。
岬一帯は、潮風などの厳しい環境によく適応した特殊な植生と分布の限られた植物が生
育する貴重なところ。テンノウウメやミズガンピ、コウライシバ、ハマホッス、アダン、
イソマツなどが中心の風衝地特有の植物群落は県の天然記念物に指定され、岬は国の名勝
や日本の都市公園百選にも指定されている。
岬の先端には内部を見学できる平安名埼灯台があるが、工事中のため灯台への道路は閉
ざされていた。駐車場近くの展望台からは、岬の両側の断崖や累々と海中に並ぶ岩片、平
安名埼灯台などが望まれた。
13時30分に東平安名崎を出発して島の南端部を西進し、中ほどのイムギャーマリン
ガーデン(Ingya Marine Garden)に14時05分に着いた。イムとは沖縄語で海、ギャー
は囲われた湧き水とのこと。
変化に富んだ海岸線や入江を利用した海浜公園で、入江を巡る遊歩道や展望台があり、
市民の憩いの場になっているという。急斜面上の展望台まで上がる人はいなかったが、遊
歩道を巡って透明なサンゴ礁の海や岩礁に生育する植物群などを眺めた。
路傍には、パインアップルに似た実のついたタコノキが何本か見られ、全日本宮古島ト
ライアスロンのプレートもある。
ここで宮古島観光を終え、バスは14時30分に出発して西へ、城造りのような建物の
見える「うえのドイツ文化村」↑のそばを通過して少し先から北進し、14時46分に宮
古空港に着いた。
空港内の売店を眺めたりして1時間余りを過ごしたが、搭乗予定の15時55分発石垣
空港行きは、那覇からの飛行機の到着が遅れて3回ほど出発時刻の変更があり、17時
10分発となった。
石垣空港ANA1791便のB737-800型機(166人乗り)は17時22分に
離陸した。かなりの空席がある。
定刻での飛行時間は35分になっていたが、わずか19分後の17時41分には石垣空
港に着いた。でも定刻の16時30分より1時間10分余りの遅れとなり、おわびとして
ANAからピン札千円入りの封筒をもらう。
迎えに来ていたイーグル観光のバスに乗り、18時02分に石垣空港を出発した。石垣
空港は島の南東部にあり、今日の宿は南西部の海に面している。
島の南側を西進して、宿泊するグランヴィリオリゾート石垣島ヴィラガーデンに18時
32分に到着した。 (歩数 11,800)
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== 宮古島から来間島、伊良部島、下地島をめぐり宮古空港から石垣空港へ ==
宮古島西南部の宮古島東急ホテル&リゾーツで5時半に起床した。今日も晴天である。
6時半からホテルのレストランで朝食をして、昨日と同じ中央バスに乗り8時にホテルを
出発した。
今日は、午前中に宮古島の西側に近接する3つの島、来間島(くりまじま)、伊良部島
(いらぶじま)、下地島(しもじじま)を回り、午後は石垣島内の観光である。
最初の来間島は宮古島の南西部にあり、東急ホテルの南側すく近くから来間大橋で結ば
れている。橋は昨日の池間島より少し長い1,690mの農道橋で、完成は1995年3
月、農道橋としては日本最長という。
来間島は面積約2.8㎢、周囲約9㎞、人口は200人前後で、大半は移住者とか、産
業はサトウキビ栽培と肉牛飼育などで、ひとつの集落があるほかはほぼサトウキビ畑だと
いう。
昨日の池間大橋と同様に中央部が高い橋で島に入り、橋の近くにある来間東農村公園の
駐車場に8時17分に着いた。
園内の遠見台と呼ぶ展望台に上がり、渡ってきた来間大橋や眼下の漁港、対岸の宮古島
のビルなどを一望する。
公園に飾られていたシーサー
8時30分にバスに乗り、来間大橋から宮古島に戻ってサトウキビの茂る西岸を北進し
て、島の中西部から西側に近接する伊良部島へ伊良部大橋で渡る。
伊良部大橋の全長は3,540m、無料で通行できる橋としては日本一の長さとのこと。
構想から40年余り、建設に9年を費やして2015年1月に開通したという。
伊良部大橋は、緩やかなカーブの2つの上り下りを繰り返して島に入った。橋の最高部
は海面上33mあるという。
伊良部島は面積約29㎢、周囲約26㎞、人口は約6,200人の隆起サンゴ礁の島で、
全体が平坦な地形で最高点は標高89mとのこと。島の西側に下地島が接していて、両島
の間は幅わずか40m~100mの入江が約3㎞続き、幅狭いので地図や航空写真ではあ
たかも間に川が流れているように見える。
伊良部大橋で島の南東側に入り、西側に回って中央部よりやや北にある佐和田の浜に9
時5分に着いた。「日本の渚百選」に選ばれた遠浅の浜で、無数の岩が点々と並ぶ独特の
景観を見せている。
これは、石垣島の近海で明和8(1771)年4月24日の大地震により発生した80m
を越えるという巨大な津波が宮古島や伊良部島を襲い、いくつかの集落が海に飲み込まれ、
犠牲者も多く出たようだが、その際、海底にあった岩が津波とともに浜に打ち上げられて、
このような姿を残しているのだという。
5分ほど見てバスに乗り、少し戻って川のような細い入江の橋を渡って西に接する下地
島に入ると、間もなく下地島空港沿いを北上する。
下地島空港は、国内唯一のパイロット訓練場としてつくられたとか。かつてはJALや
ANAのパイロット研修場として利用されていたようだが、現在はLCCの訓練のみが行
われているという。現在民間空港としては使われてないが、近く5路線が就航する予定の
よう。
ちなみに、訓練用として民間用空港としては珍しい計器着陸装置(ILS)を両端に備
え、滑走路も3,000m×60mあり、規模は東京国際空港(羽田)や成田国際空港にも
引けを取らないという。
滑走路の先が海に突き出た北端に回ってバスを降り、短い時間に金網に囲まれた空港内
を一望した。
空港の管制塔↑と滑走路北側の誘導灯の並ぶ橋↓。
9時25分に空港北端を出発し、西側から滑走路沿いを南下して空港の中間点付近の西
側海岸にある通り池と呼ぶところの駐車場に5分ほどで着いた。
バスを降りてうっそうと茂る木々の間を少し進むと開けた一帯に木道が延びていて、岩
の間に濃紺の水をたたえた2つの大きな池がある。
2つの池は互いに下部でつながっていて、さらに外海とは地下水路で結ばれているよう
で、外海からは高さ約45m、幅約20mの巨大なトンネルを通って池に入ることができ
るという。
人魚伝説の残る神秘的なダイビングスポットとしても知られているようで、国の名勝及
び天然記念物(地質)に指定されているとか。
周辺には、特有の花を見せるアザミや肉厚の葉を持つ花などが咲いていた。
空港のレーダーも間近に望まれた。
通り池の駐車場をバスは9時55分に出発し、空港の南側から東進して細い入江の南端
の橋を渡って伊良部島に戻り、すぐ南側の瀬口の浜で降りた。
浜は伊良部島を代表するビーチで、長さ約850m、幅約50mにわたりきめ細かで真
っ白な砂浜が大きく弧を描いて広がっていた。
浜の西側は低い岩礁で、手前の堤防からは透明な海底が望まれる。
そばにある伊島観光サービスと呼ぶ土産店に入って土産物を求めたりして、10時40
分に出発した。
県道204号線と252号線を東進して伊良部大橋際に11時44分で着き、11時ま
で小休止して早すぎる昼食の食堂までの時間調整タイムとなる。
橋の下をくぐる歩道で反対側に回ると橋の名が記されていて、傍らにこの橋が「全日本
建設技術協会 全建賞」と「土木学会田中賞」を受賞した理由などを記したプレートもあ
った。
橋の近くには、伊良部中学校の同窓会の案内幕や、その先の三差路に立つ「宮古島まも
る君」と呼ぶ警察官型人形が見えた。
ちなみに、宮古島まもる君は宮古島警察署管内に19基設置されているようで、車中か
ら通過する宮古島内の交差点で幾つか確認できた。
伊良部大橋を渡って宮古島に戻り、西海岸の「バイナガマビーチ」と呼ぶ海水浴場に面
した「海鮮悟空」という海鮮料理の店に11時30分に入り、新鮮な海鮮料理の昼食に。
店内にはたくさんの貝殻や、大きなニシキエビなどが展示されていた。
12時20分に海鮮悟空を出て、バスは島の南部を東進して宮古島の東南端に伸びた細
い岬の先端の東平安名崎(ひがしへんなざき)13時に着く。
岬は長さ約2㎞、幅約160m、高さ約20mの半島で、太平洋と東シナ海に面してお
り、隆起サンゴ礁の石灰岩から成っている。
東シナ海に面した岬の北西端に下ると保良漁港で、漁港の外側には伊良部島の佐和田の
浜のような明和の大地震によると思われる大岩が点々と海中に見られた。
岬一帯は、潮風などの厳しい環境によく適応した特殊な植生と分布の限られた植物が生
育する貴重なところ。テンノウウメやミズガンピ、コウライシバ、ハマホッス、アダン、
イソマツなどが中心の風衝地特有の植物群落は県の天然記念物に指定され、岬は国の名勝
や日本の都市公園百選にも指定されている。
岬の先端には内部を見学できる平安名埼灯台があるが、工事中のため灯台への道路は閉
ざされていた。駐車場近くの展望台からは、岬の両側の断崖や累々と海中に並ぶ岩片、平
安名埼灯台などが望まれた。
13時30分に東平安名崎を出発して島の南端部を西進し、中ほどのイムギャーマリン
ガーデン(Ingya Marine Garden)に14時05分に着いた。イムとは沖縄語で海、ギャー
は囲われた湧き水とのこと。
変化に富んだ海岸線や入江を利用した海浜公園で、入江を巡る遊歩道や展望台があり、
市民の憩いの場になっているという。急斜面上の展望台まで上がる人はいなかったが、遊
歩道を巡って透明なサンゴ礁の海や岩礁に生育する植物群などを眺めた。
路傍には、パインアップルに似た実のついたタコノキが何本か見られ、全日本宮古島ト
ライアスロンのプレートもある。
ここで宮古島観光を終え、バスは14時30分に出発して西へ、城造りのような建物の
見える「うえのドイツ文化村」↑のそばを通過して少し先から北進し、14時46分に宮
古空港に着いた。
空港内の売店を眺めたりして1時間余りを過ごしたが、搭乗予定の15時55分発石垣
空港行きは、那覇からの飛行機の到着が遅れて3回ほど出発時刻の変更があり、17時
10分発となった。
石垣空港ANA1791便のB737-800型機(166人乗り)は17時22分に
離陸した。かなりの空席がある。
定刻での飛行時間は35分になっていたが、わずか19分後の17時41分には石垣空
港に着いた。でも定刻の16時30分より1時間10分余りの遅れとなり、おわびとして
ANAからピン札千円入りの封筒をもらう。
迎えに来ていたイーグル観光のバスに乗り、18時02分に石垣空港を出発した。石垣
空港は島の南東部にあり、今日の宿は南西部の海に面している。
島の南側を西進して、宿泊するグランヴィリオリゾート石垣島ヴィラガーデンに18時
32分に到着した。 (歩数 11,800)
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