2020年12月27日(日曜日)
田舎の集落に住んでいない人は、『元旦のお宮参り』は参るだけの人・・・・本当に楽で良いと思う。
全国で神社の数は、88,000社あると言われ、仏教系寺院よりも数が多いそうです。
その内、神職者が常駐している社は、20,000社程度で、集落にある無人の神社(以下、お宮と表示)があるから多い訳で、小さなお宮も宮大工による文化的建築がされています。
ちなみに熊本県には1,489社あるそうです。
殆ど無人のお宮を維持していくのは大変です。
私の集落のお宮は、明治22年に建築(再建?)された古いもので、熊本地震により傾き、東と北側はつっかい鋼柱で建っています。
雨漏り修理に、今年は1件、1万円出しました。
子どもの頃は、大勢で子供会の行事したりプロレスしたりと思い出深いお宮で、集落民にとっては無くす訳にはいかない共有財産です。
うちの集落は4つの(小組合)で構成されていますが、集落の運営は、小組合単位に①総代 ②年行事 ③交通安全 ④宮総代 ⑤共済 と役員があり、お宮の維持は、『宮総代』がリーダーシップをとります。
小組合で回されますので、4年に1度は自分の小組合に回って来ます。
決め方は、昔から くじ引き でされており、運の良い人は何度も引き受けてしまいます。
この写真は、作業開始前のケガの無い祈念の 『御神酒あげ』 で、肴はイリコが定番です。
今回は13人集まりました。
班分けでの、『旗立て』です。
お宮から200m手前の道路沿いに鳥居があり、そこに旗を立てます。
石の旗立て柱には、2つの穴があり、旗柱(左右区別あり)(石柱面側は平らに削ってある)にも同じ位置に穴があります。
先ず、旗を旗柱に通したら、左右柱を間違えない様にして、下の穴から合わせて、閂(かんぬき)棒を通しこれを支点にします。
みんなで柱を立ち上げ、穴を合わせ上の穴に閂棒を通してロープ締めです。
ちなみに旗柱には、右:五穀豊穣 左:木野神社 と書いてあります。
実は、一カ所旗通しの帯がねじれていたので、1本やり直した出戻り作業がありました。
次は、門松づくりです。
門松は様々な飾り方がありますが、予算内で作らねばなりませんので、基本的な飾りにとどまります。
事前に切り出された、孟宗竹です。
上の方だけバーナーで炙り、竹油を磨きます。
6本を並べて、節の合い具合、太さの合い具合を比べながら、最も良い組み合わせを検討します。
門松の胴巻き(ドラム缶を隠す)には、コモやムシロで巻く方法と、竹による方法がありますが、竹巻きとなりました。
節を取り、地面側を尖らせます。
ドラム缶に竹が埋まりました。
松竹梅を竹コップにさして、立てます。
ドラム缶は割った竹で綺麗に巻きました。
幕張り作業です。
ここは本殿です。
段違いに階段があり、そこに登って空いた穴から賽銭を投げ込みます。
無事に飾り付けが終わりました。
赤が足りん!
今年は、鳥が食べてしまい、南天の実がどこにもありません。
空き家の庭に南天が成っていたという情報があり、それを拝借して飾りが決まりました。
左側。
右側。
なんとか午前中で終わりました。
今度は年明けその後の、1月3日の片付け等の打ち合わせ会議です。
コロナで新年会と初寄りは中止の知らせです。
私の小組合は20件はありましたが、81歳以上は免除、空き家もあり、13名が実働です。
あと、5年後は半分になると予測しています。
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