2020年12月30日
晦日の今日は、今年の秋に収穫していた栗園の中で育っていた大きなコンニャク芋(3年生芋)で、コンニャクを作りました。
ゴム手袋をして、水を流しながら土を擦り落とします。
ゴム手袋をしていても、なぜか皮膚に着いて、痒い痒い!
大きな3年生芋なので、8等分にしました。
ややピンク色が凄いエグミです。
さて、総重量がどれくらいかで、灰汁の分量が変わってきますので、1個ずつ8回計量しました。
合計1,491gありました。
一方で、灰汁つくりです。
消石灰の水溶きを使う方法がありますが、薪ストーブで竹・クヌギを計画的に燃やして、その灰を貯めていました。
参考にしたレシピには、原料芋1kgで灰1kgに対し、水3,000ccでしたので、約1.5倍と計算し、原料芋1.5kgで灰1.5kg、水4,000ccとしました。
灰汁の容器の都合上、お湯を4,000にしました。
ただし、灰と水を入れて沸騰させる・・・・と書いてありましたがそんな鍋はありません。
強力なアルカリ性のため、アルミ鍋とか使えません。
そこで、保温に優れた発泡スチロール製のクーラーボックスに入れ、それに熱湯を注ぎこみました。
灰汁の漉し出し準備を外でやりました。
レシピには、『ボールの上にザルを敷き、ザルの上に新聞紙3枚、手ぬぐいの布を置いて漉す。』
とありましたが、このために大きな漏斗を買っていました。
また、新聞のインクがアルカリに溶け出すのでは?
という不安で、キッチンペーパーを濾紙代わりにしました。
手ぬぐいの布はなかなかないので、機械メーカーさん(KUBO・・)から貰ったタオルを使いました。
灰汁を貯める容器は、4リットルの焼酎容器です。
経験的に金属のアルミ製漏斗はアルカリで溶け出しますので、大きなプラスチック漏斗をホームセンターで400円位で見つけました。
頭が重くなるので、途中倒れたら大変!
鉢に入れて倒れない様にしました。
ちょろちょろと灰汁が落ちてきます。
溜まる間に、芋を茹で・・・ミキサーの準備をしています。
一人で、行ったり来たりしながら、ろ過作業を行い、4リットルの灰汁が出来ました。
素手で触ると、ヌルヌルしており、手のタンパク質がアルカリで溶けているのが分かります。
同時進行的にやっている、コンニャク芋の茹でです。
ガンガン薪を焚きました。
左の大鍋には、丸めたコンニャクを茹でるお湯を沸かしています。
40分くらいの沸騰で、箸がスッと刺さる様になりました。
キッチンに運び、熱々の茹で芋をまな板の上に取り出し、2つのスプーンで表皮を剥いでいきます。
熱々で素手では火傷します。
利き手がスプーン、反対はフォークが安定しますが、芋が崩れるのが難点で、左右スプーンを使い、利き手で剥いで、反対は押さえに徹します。
出来るだけ白い部分だけにしました。
こんな感じにミキサーにかける準備が出来ました。
一度に全部はミキシング出来ないので、茹で芋の1~2個と50~60度のお湯を入れます。
目安は、1kg芋で3,000ccとありましたので、1.5kg芋なら4,500ccとありましたので、8個の芋を5回に分けると計画して、1回当たり800ccのお湯を入れました。
ミキシング時間は、ドロドロになるまで約30秒くらいです。
1回目は、お湯の分量が少なかったみたいで、出てきません。
お玉でかき出し、次はお湯を増やしました。
こんな感じになりました。
これに灰汁を入れますが、量が多いし一人で丸めるので一度に入れると最後の時には固まってしまうと思い、これも別のボウルに4回に分けました。
ここからは忙しくて写真を撮影できませんでしたが、1kgに対し150~160ccの灰汁でしたので、1.5kgなら225~240ccの灰汁です。
『4,000ccも作ったのに、たったの240cc?』
それを4回に分けるなら、1回ボウル分は、60cc!
そうやって、ゴム手袋で混ぜてネリネリして固まり感を感じて丸めます。
(しっかりと中の空気を抜きながら丸める)とありましたので、ハンバーグを作る要領で両の手のひらにぶつけながら丸めました。
去年の時のこの感覚を思い出しました。
手袋にベタベタくっつき、表面がデコボコになります?
(灰汁が足りないのかな?また潰して丸めなおす?)
(仮に灰汁が足りないとしたら、表面だけでも灰汁を付けたらいいんじゃ?)
ということで、小さなボウルに灰汁を入れて、それにベタベタ・ブツブツ表面のコンニャク玉を浸して、また丸め始めました。
するとどうでしょう!
ツルっつるの美肌みたいに、滑らかでプリっぷりのコンニャク玉に変身しました。
次々に20個丸めて、大鍋に入れました。
鍋の中は超過密の状態で、くっついているのもあり、お玉で引きはがしながら茹でました。
やはり、もっとデカイ大鍋が必要です。
こんな沸騰で約40分茹でました。
茹で終わるとお玉で取り出し、冷水になるまで水を替えて冷やしました。
さ~て、試食です。
『うん!美味い!エグミも全然ない!でも、ちょっと柔らかい?ミキサーの時のお湯が多かった?でも、上手く出来た!今夜の晩酌の肴はこれで決まり!』
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