いつも行っている図書館の「新着書棚」で目に止まった本です。
ちょうど満員電車の中で読む文庫や新書程度の大きさの本が切れていたので、中身も見ずに借りてきました。
内容はタイトルどおりなのですが、「ケース・スタディ」という副題はいかがなものでしょうか。トラブル案件の紹介はあっても、その法的な解説はほとんどないに等しいです。もちろん「ジュリスト」や「判例時報」のような内容は全く期待していませんしその必要もないのですが、それでもほんの少しでいいので“法律”解釈の香りぐらいは感じられるものにして欲しかったと思います。
(p228より引用) 裁判で解決できるのは、被害に対する金銭賠償にすぎません。よくニュースなどで、裁判で徹底的に真相を解明すべきだと叫ぶ声を耳にしますが、それは絶対に不可能です。裁判で争われるのは法律上の「争点」に過ぎず、判決も、「争点」に対する判断を下すだけです。
改めて書き止めておくフレーズは、このくだりぐらいですね。
久しぶりに「大いにガッカリ」な本を読んでしまいました。
本当にあったトンデモ法律トラブル 突然の理不尽から身を守るケース・スタディ36 (幻冬舎新書) | |
荘司 雅彦 | |
幻冬舎 |